そこを北西へ向かった所が旧緒川村(現常陸大宮市)。
大変な田舎であるが、恐ろしく景色の良いエリア。
そこに流れる雄大な那珂川。河畔に沈む夕陽が素晴らしく、いつか写真に撮りたいと思っていた。
今日(厳密には昨日)、夕方時間が出来たので行ってきた。
残念な事に携帯しか持たなかった為、こんな画像しか撮れなかった。実物はこれの百倍美しいのだ。
しかも薄曇である。
那珂川といえば、今まで水戸市内を流れる少し汚れた感じのイメージしかなかった。それがここに引越して来てから変わった。緒川エリアを流れる那珂川はとても雄大勇壮な印象で、かつ美しいのだ。
話しが少しずれる。山の上から見る那珂川の夕暮れを想像した時、頭に閃いた構図。それはアニメ『地獄少女』に出てくる主人公「閻魔あい」の住む里の夕暮れだった。
そう。現実とは思えないような景色も、ここ常陸大宮にはまだまだ現存しているようだ。
ちなみに常陸大宮地方は戦国期に佐竹氏が領有していた所。その佐竹は関が原戦時の動静を危ぶまれた為、秋田地方に国替えとなった。54万石に似つかぬたった93騎のみの帯同。
秋田移封について行けなかった武士団は大半がこの常陸大宮や常陸太田など、常陸国北方に土着したという。その名残か、この土地の人々はみな何処と無く気品を感じさせるのだ。
歴史はたしかに生きている。そんな事を日々感じさせてくれる。