パース、フリーマントル遊学時代②-ロットネストアイランド- | Re-SILVERFLEURET PROJECT

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YAHOOブログから引っ越してきました。駄文小説等を投稿していこうと思います。

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 それはフリーマントルの沖合い約20kmのところに浮かぶ周回11kmの島。インディアンオーシャンの中に浮かぶ天国の様な島。
 エメラルドグリーンの海、珊瑚礁、透明な水。『こんなキレイな海、生まれて初めて見た』と、思わず溜息を漏らしてしまった。誰もが癒されてしまう不思議な島だった。
 同じ英語学校に通う仲間、男女6人での小旅行。島の移動はすべてレンタル自転車。自動車は制限されてて自由には走れない。
 昼間はみんなで島内一周サイクリング。気分は最高だった。ちょっと休憩。その時、これまた生まれて初めて見る小動物と出合った。名前は『クウォッカ』、カンガルーと同じ有袋類。手を差し出したら寄ってきた。とても可愛いヤツだった。ふとお腹を見ると、その袋からもっと小さい子供の『クウォッカ』が顔を出した。堪らないほど可愛いかった。
 ライトハウスを見て一旦コテージに戻る。一人が言い出した。「夕陽がキレイそうなポイント探しといた!」その言葉に誘われてみんな自転車にまたがった。夕暮れ時のロットネストアイランド。夕陽が沈む前にと、みんな急いだ。
 自転車を止め、岩肌を下りて海岸へ。そして『それ』を体験した。みんな声が出なかった。あまりに美しい夕陽だった。

 【真っ赤な落陽がエメラルドグリーンのインディアンオーシャンに溶けてゆく】

 衝撃的な感動に、不覚な涙が頬を伝った。でも誰にも気付かれなかった。みな同じ気持ちだったに違いない。
 あれから15年。以来一度もあんな落陽見ていない。あの時、一緒にあれを見た仲間。今じゃ誰ともコンタクトを取ってない。てんでバラバラ。でも、あの時、あの瞬間、共有しあった気持ちをずっと忘れていない。あんな気持ちになることももうないだろう。

 画像の説明です。(自分のじゃないです。すみません)
 1段目はライトハウス(灯台)です。見るだけで何故か切ないのです。
 2段目はビーチ。ちと波が荒いです。
 3段目が『クウォッカ』。小型有袋類。地球上でもこの島にしか生息していません。PRETTY!