Prayer -48ページ目

Prayer

祈り

俺は、君にもう9年、恋している。

少なくとも、この9年のうち6年は、君のことを一番好きだ。

でも、とても惨めな恋。

一方通行の、惨めな恋。

君は、俺に恋できない。

そして、他の男に恋をし、抱かれる。

それを、俺は認めざるを得ない。


男が、自分の愛する人を、他人に抱かれることに、何でこんなに抵抗があるのか。

それは、避妊がなかった頃の意識の名残。

そのことは、そのまま、自分の愛する人が、他人の子供を身ごもるリスクだからだ。

自分の愛する人が、物理的に全て奪われてしまうことになるからだ。

だからこそ、男は、自分の愛する人が他人に抱かれることに、恐怖を抱く。

どうしようもない、生理的抵抗感を抱く。


俺は、それを受け入れた。

君は、俺のメールに、答えた。

「正直に言うからね」

これが、どれほど残酷な言葉か、知ってか知らずか、君は答えた。


なんて、惨めな、恋。

君は、自分を世界で一番愛している人が、俺だと知っている。

これまで、俺にどれだけ支えられ、どれだけ大切にされてきたか、知っている。

そんな俺が苦しむことを知った上で、他の男に抱かれるという。


俺がそれを認めたのは、もちろん、愛しているからじゃない。

それを認めなければ、君は俺の存在が邪魔になるから。

それは、俺がこれまでしてきた、してあげたことを、壊していくから。

君が、俺を好きじゃなくなっていくから。

君と俺の絆を、壊していくから。

でも、認めても、我慢できなきゃ、それは意味がない。


俺が君と一緒にいたいのは、君を心から、愛しているから。

大切にしたいから。

君が俺に優しくしてくれるなら、笑顔になってくれるなら、

俺はできること、何だってしてあげたい。

認めてあげたい。

だから、発狂しそうになりながら、君が他の男に抱かれることを、我慢できる。

それを我慢してあげたら、君が喜んでくれるはずだから。


だって、君は俺が、君にとっていちばん必要な男だって、わかっているんだから。

だから、君には俺と縁を切る選択肢は、ないんだから。

だから、最初にバレた時、躊躇なくその男と縁を切れたんだから。

復活しちゃったけど。

そして、今、その男も、君に必要な男になってしまった。

だから、今は、隠すか、正直に言うしか、君には選択肢は無い。

だったら、俺には、もはや正直に言ってもらうために、認めるという選択肢しか無い。


なんて、惨めな恋。

でも、この恋は、俺の魂をひたすら、強くする。

どれだけ気持ちを踏みにじられても、もはや君を捨てる選択肢も無い。

だから、どんな苦しみにも、痛みにも、俺は耐えてしまう。

3時間眠ると目が覚めても、毎日ろくに食事がとれなくなっても、耐えてしまう。

そんな苦痛は、俺の魂を磨いていく。


磨かれた魂を持つ人だけが、真に人を愛することができる。

磨き上げられた、輝かしい魂は、人の心を、真実の愛で包むことができる。

君の壊れていた良心は、間違いなく、俺の愛で治り始めた。

だから、君は正直に、俺に打ち明けることができた。

これは、本当に大きな出来事。

俺以外の、この世の誰も、成し得なかった凄い出来事。


きっと君は、わかっている。

俺の力で、自分の心が治り始めたことを。

君の心が、かつてなく、強くなり始めたことを。

そして君の心が、本当の君の心の美しさを取り戻し始めたことを。

それは、俺だけが、君にしてあげられたことであることを。


木曜以降も、君は相変わらず、俺に残酷だ。

でも、今は、希望がある。

前よりずっと、君を信じられる。

だから、これからもずっと、俺は自分ができることを、精一杯やるだけ。

君を、愛し続けるだけ。


君の笑顔と、君とふたりだけの時間を見返りに、俺は君を愛し続ける。

どうか、受け取ってね。
木曜は、本当に偉かったね。以前の○○こなら、絶対に隠し通した話を、俺にちゃんと話した。本当に、本当に、いいこだったよ。それに比べて俺は、ダメな奴だった。食事の時、あの人のことを悪く言ったり、怒ったり。そもそも、前と言ってること違うじゃん、ダメじゃんって思った。本当に、ごめんね。○○この方が、ずっとずっと、木曜は偉かった。

昨日は、○○こがすごく偉かったこと、すごく成長したこと、強くなったこと、○○こが、前ならこういう時無くしてしまう良心(ごめん)を取り戻したこと、とてもとても嬉しくて、○○このことが、もっと好きになった。もともと考えられない位に好きだったのに、それ以上に好きになった。それに昨日は、すごく自然な感じでメールくれて、本当に嬉しかった。俺昨日会社で、すっごく幸せな気分だった。

だから俺昨日、会社すっごく考えて考えて、こう思った。○○こは、木曜俺に、「あの人とは、多分しないよ」って言ったよね。「多分」。意味わかるよね。そう、○○この否定しきれない気持ちがわかる。だから、俺、○○こに言わなきゃならないって思った。言ってあげなきゃならないって思った。

そうすることを、○○こがそれでいいと思うなら、して。俺のことは忘れて、そうして。むしろ、して。そして、そのことを、必ず話すって約束して。

俺が知っている情報は、全部じゃない。俺が言う、リスク感覚やけじめの無さは、部分だ。それ以外は、○○この方がずっと知っている。俺が言うべきことを言ったら、後はそれも含めて、俺が知らないそれ以外を知っている○○この判断の方が正しいはず。それで、○○こがそうしたいって思うなら、それは正しいんだ。

だから、そうしていいよ。そのことを俺、ちゃんと認めてあげるよ。

○○こは、そんなの当たり前だって思うかもしれないけど、俺にとっては、こう言うのって、本当に大変(笑)。でも、昨日会社で、そう言おうって決めたの。

もう、これからは、俺に、全てを話して。今回のことで、その方が、絶対、○○こは安心して日々を過ごせるの、わかったよね。むしろ、話さないこと、隠すことで、結局ふたりとも苦しいよね。過去、いつだって、全部話してたら、ずっとずっとよかったよね。だから、全部、話そう?もしそうなったら、あの人とのことを、その第一歩にしよう?だから、○○こが、そうしていいと思ったら、して。

俺は、本当に本当に、世界一○○このことが好き。だって、多分○○このママ以外では俺だけが知っている、俺がいつも言う「本当の○○こ」は、世界一素敵な女の子だから。そんな本当の○○こが、真ん中にいる、弱い○○こ、ダメな○○こを消し始めた。前に俺が言った「病気」に、光をあてて、今までずっと残っていた、○○この良心についた深い傷を本気で治し始めた。きっと○○こは、これからもっともっと、強くなる。○○こが持ってる本当の価値を、自分のものにする。本当も表面も真ん中もなく、全部、世界一素敵な女の子になる。

そのために、だからもう、俺に全てを話そう。俺は○○この価値を信じてるから。最近いつも言うように、どんな○○こでもまるごと愛するって決めたから。だから、全部認めてあげるから。そのことで、一時的にどんなに苦しくても悲しくても、そうしてくれることは、俺を信じてくれることは、俺にとって一番の幸福だから。そして、そうしてくれたら、○○こは、毎日本当に安心に包まれて暮らせる。怯えたり、不安になったり、胃腸が痛んだり過食になったり妙な頭痛になることもなく、安心して暮らせる。最後は全部俺が認めてくれるって信じて、何でも相談できる。本当に、どんなことでもね。そして俺も、○○こを100%信じられるから、○○こに不安を何一つ持たずに、○○こを純粋に愛してあげられる。○○こに嫌な思いをさせることなく、まっすぐに○○こが幸せになる手伝いができる。そうしたら、○○こは、ひとりで頑張るより、ずーっと早く、本当の○○この価値を自分のものにできる。美しく器の大きい心を持った、強くしなやかな心を持った、本当に最高の女の子になれる。

俺と○○この、新しい関係を創ろうよ。親子でも話せないような相談ができる、親子以上の絆を持った、新しい関係を。それには、○○この勇気と、俺の強さだけが必要。ふたりとも、もう、それ、持ってるよ。
「○○っちに、ひとつ言わなきゃいけないことがあるんだ」

君が、土曜日のことを、自分から話した。

あいつとホテルに行ったこと、キスしたこと。

でも、服も脱がず、それ以上はしなかったこと。


それから、すごく苦しかったこと。

胃腸が痛んで、頭痛がして。

過食にまたなって。

早く話そうかと思ったけど、

やっぱり会って話そうと思ったから昨日になったこと。

昨日話す前に、俺の顔見た時から、楽になったこと。


話してくれた瞬間は、夢のよう。

心の底から、嬉しかった。

しばらくは、その幸福感に包まれて、君が何を言っても平気だった。


でも、食事した時、君の意図がわかった。

後ろめたい気分で、あいつと会いたくないから。


俺がどんなに傷つこうと、苦しもうと、嫌がろうと、関係ない。

あいつと気持ちよく会うために、話した。

それが、会話の中から伝わってきた。

もう君は、会っていいかと聞かない、宣言するのみ。


昨日、深い傷の痛みと悲しみが消えた。

今朝も、その痛みも悲しみも無いけど、心はひどくボロボロだ。

話してくれた瞬間の幸福感は、もう完全に霧散した。

今はただ、心がボロボロ、そして今も心が押し潰されているような感覚。

すごく、苦しい。


ねぇ、君は土曜日、俺には用事でも会わないと言っていた奴と、

デートしてホテル行ってキスまでしたんだよ。

それ以上していないのは信じても、この時点でもう、普通の関係じゃないよ。

どうして、俺がそんな関係を認めなきゃならないの?

会ったら、また同じことするんじゃないの?

そんなことを俺は認めなきゃならないの?

そのうち、どんどん進むよね、そこで止まってるわけない。

そんな恐怖に、これから俺はおびえ続けるの?


ぜいたくだ。

一昨日までなら、それでいいと言えたはず。

だから、それでいい、と言おう。

少なくとも、君は俺を裏切ることに、それほどまでに罪悪感を感じてくれる。

俺が会うことを認めた今、きっと罪悪感は消え、そのうち、最後までしちゃうだろう。

でも、俺の信頼を裏切っていると感じてくれた日曜から水曜、

君は頭痛と過食と胃腸炎になるまでに、心にダメージを受けてくれた。

君の中に、俺は確実に、とても大きな存在として、いる。

だから、それだけは信じられるから、それでいいと言おう。


何より、君の良心が大きく戻ったことを祝おう。

君の心が、大きく健康になったことを祝おう。

そして、これからも、君のことを愛し続けよう。

できることを、精一杯やっていこう。

だって、どんな君だって、どんなに俺にひどいことする君だって、

この世で君以上に大切なものなんて、俺には何一つないから。

君だけが、俺の生きる理由になれる人だから。


クイックルワイパー、使ってみて、喜んでくれただろうか?

ご実家用にあげたお酢は、君の役に立っただろうか。

次会える時は、MDウォークマンをあげよう。

あー、情けない俺。