夢を見た。
一瞬だけ、この町は何度も夢に見ているのに何故忘れてしまうのだろうと不思議に思った。
その町は、以前の夢と同じように水の中に沈みつつある。
どこに逃げれば良いのか
雨が降っている訳でもないのに、何処からともなく水位が増して
少しずつ町を飲み込んでいく水害(というにはかなり澄んだ水だった)から逃れようと頭を働かせるうちに
それが夢なのだということなど忘れてしまった。
何とか水害から逃れて、知人の集まる家に辿り着き
あの場所がひどかった、ここも時間の問題かも
などと話していると、突然床が大きく上下に揺れて
家全体がずるずると地盤沈下していく。
窓際にいた私は何とか外に飛び出して難を逃れるが
沈んだ家の中には数人の知人達がいた。
……家が丸ごと沈下してしまうような状況では、誰も助からないのではないか?
そう思うと、自分だけが逃げ出した卑怯者のように感じられて、居たたまれなくなった。
けれど沈んだ家を見つめていると、布団の隙間から人の手が出て、這い出てくる気配がある。
良かった、生きていた……
ホッとするのと同時に、彼らを連れて逃げ出せなかった自分が許せず
顔向けできない気持ちになったあたりで、目が覚めた。
一瞬だけ、この町は何度も夢に見ているのに何故忘れてしまうのだろうと不思議に思った。
その町は、以前の夢と同じように水の中に沈みつつある。
どこに逃げれば良いのか
雨が降っている訳でもないのに、何処からともなく水位が増して
少しずつ町を飲み込んでいく水害(というにはかなり澄んだ水だった)から逃れようと頭を働かせるうちに
それが夢なのだということなど忘れてしまった。
何とか水害から逃れて、知人の集まる家に辿り着き
あの場所がひどかった、ここも時間の問題かも
などと話していると、突然床が大きく上下に揺れて
家全体がずるずると地盤沈下していく。
窓際にいた私は何とか外に飛び出して難を逃れるが
沈んだ家の中には数人の知人達がいた。
……家が丸ごと沈下してしまうような状況では、誰も助からないのではないか?
そう思うと、自分だけが逃げ出した卑怯者のように感じられて、居たたまれなくなった。
けれど沈んだ家を見つめていると、布団の隙間から人の手が出て、這い出てくる気配がある。
良かった、生きていた……
ホッとするのと同時に、彼らを連れて逃げ出せなかった自分が許せず
顔向けできない気持ちになったあたりで、目が覚めた。