母と私… 変わったのは自分自身 | 言葉に想いをのせて 〜描く未来はいつも、光り輝いている〜

言葉に想いをのせて 〜描く未来はいつも、光り輝いている〜

伝えたい言葉がある…
届けたい想いがある…

『絵本出版の夢を叶える』までの過去記事と、
これまでの人生や日々の想いを、皆さまの心と重なったり、響きあったりできますことを願いながら綴ります。


今日の出逢いに
感謝いたします(*˘︶˘*)♪

やまの ことり ですセキセイインコ黄


    ***人生初の絵本の完成を
        夢見ながら、現在は依頼中の
        挿絵の進み具合を気にしつつ
        毎日を過ごしています  ***



母と私…
変わったのは自分自身


先日の夕方、
実家から帰ろうとして玄関を出ると
外は大雨でしたガーン


そんな中、母は傘をさし、
いつものように外に出て来て
くれました傘

「濡れるから見送らなくて大丈夫よ」

という私に、
はいはいと頷き、
車に乗り込む私を笑顔で見守る母ニコニコ


角を曲がる時に振り返ると、
必ずそこにはを振ってくれる
母の姿がありますバイバイ
そして、母の愛情が伝わってくる
この一瞬がとても大切で大好きですハート


母は私が小学生の頃から今日まで、
どんなに忙しい時間でもずっと、
私が家を後にする時は
姿が見えなくなるまで
見送り続けてくれていますピンク薔薇


この温かい大切な一瞬
毎回ある出来事を思い出します。

良くも悪くも記憶ですので、
一生続くのだと思うのですけれど、
今はただ、思い出として受け止めて
様々なことに感謝して、
もう一度じっくりと愛情を感じる
時間になっていますほっこりハート



曲がり角で毎回思い出す出来事
それは
私が高校3年生のある初夏の朝クローバー


いつものように振り返ると
母の姿はなく、
その殺風景な世界をとても寂しく
感じたことを覚えていますぐすん

(忙しかったのかな…)

と思いながら登校いたしました学校


きっと帰ったら母の笑顔に会える、
そう思い帰宅したのですが、
母はよそよそしく、口数少なく
目を見て話そうとしませんしょんぼり

(具合が良くないのかしらうーん?
(気のせいかしらうーん?

色々心配しましたが、姉や弟には
いつもと変わりなく接する母に、
夜になる頃には明らかに
何かあると確信したのですもやもや
でも、生まれて初めて味わった
空気感に、何だか聞くのが怖くて、
考えたくなくて、
いつもより早く布団に入りました星空


そして次の日の朝、
自分が信じがたい悪夢の中にいる
ことを知りましたアセアセ

普通では起こり得ない
5つの偶然が重なり合って、
自分の知らないところで疑われ
誤解され軽蔑されてしまった私。

(このお話はいつかまたの機会に
    お話しいたします…)

そんな悪夢のような朝でしたのに、
もしかしたら…という、
ほんの少しの期待を抱いて、
登校する時にいつもの角で
振り返った私の目に映ったのは
グレーに染まった世界  だけでしたぐすん


その後、誤解は解け、
それからの28年間も
見送る母の姿こそ変わらずずっと
そこにありましたが、
私と母の間には何か目に見えない
のようなものがありました。

母は、わざと何事もなかったように
振舞っているのか、
忘れてしまったのか、
忘れたいのか…。
そんな母に、私もまた、
何もなかったかのように
明るく振る舞い続けましたほっこりもやもや

お互いにその件に関しては一切
触れることはありませんでしたが、
いつもどこか遠慮されている
ようなものが伝わってきて
それをとても寂しく感じましたぐすん


親子でありながら、心の底からの
会話が出来なくなったことは悲しい
けれど、距離を置いて付き合おう、
そう思いました真顔


そして、
28年間という長い年月の中で
沢山の方に出会い、色々な経験を
重ね、自分も母となったことにより
いつしか母の心に寄り添って
許すことが出来ていましたので、
あとは母自身の問題なのだと思って
いました真顔


そんな3年前のある日。
突然、母がを流しながら
言ったのです。

「あの時はごめんね…。
    あなたを傷つけてしまって
    苦しくて
    ずっと謝りたかったの。」


思いがけない出来事でした。
暗く長いトンネルから、光の見える
外に出た時のような感覚でした。

頭では許していたつもりでしたのに
心の底では

「何故あやまらないのだろう
    何故、何故、何故…。」

そんな風に思っていたのだと
いうことを、
ずっとずっと私は
母に謝って欲しかったのだという
ことを実感した瞬間でした。


28年も前のことを謝ることは、
相当の覚悟と勇気が必要だった
のではないでしょうか。
勇気を出して私と向き合って
くれた母…

今思えば、私自身が母に、
謝ることさえ
拒否させてしまうような壁
を作っていたのかもしれません。

もしかしたら、 
変わったのは母ではなく
だったのかもしれません。

長い年月をかけてやっと
謝ってもらえるような人間
成長出来たのかもしれません。


お互いに苦しかった長い年月を
取り戻すことは出来ませんが、
あの出来事で学んだこと、
そして選んだ道の延長線上にある
今の幸せな生活音符は、
かけがえのない私の宝物ですウインク


曲がり角は、私の人生の曲がり角クローバー
でもありました。


遠いあの日の
母がいない風景を見た時の
悲しい自分を思い出しても、
穏やかな気持ちで懐かしいとさえ
思える今、そして
大切な母に心から大好きを伝えられる
今に、日々感謝していますほっこり花束

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最後までお付き合いくださいまして
ありがとうございました(⑅˃◡˂⑅)


ことりセキセイインコ黄