【写真で見るワールドカップ
         飲めや、歌えや、踊れや

          アフリカがホームや~!




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   「リフティング自慢集まれ~」の声に反応したマラドーナ。

   8人も立候補で壇上に上がって、リフティングするみんな10回以下。

         それでも手を上げるところが世界との差です。



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              先駆者FLAG


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       静かに、しかしド派手に

           まったく騒がず、黙って大人観戦をするサポーター


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             至る所にマラドーナ


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       圧倒的に多いアルゼンチンサポーター


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          勝てば官軍




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               生代表。


              スタジアムに響く君が代は鳥肌もの

        前評判とか、人気とかどうでもよくて、ただ単純に日本を応援する。それだけ。


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<ブラジルvsコートジボワール> サッカーシティスタジアム




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    開幕、決勝会場の"SOCCER CITY スタジアム"


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     このアングルで、会場響き渡る国歌斉唱。


              こんな楽しいことばっかりだと社会人復帰が難しくなりそうです。


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ブラジル戦といえば、北朝鮮vsブラジル戦。
日系3世の北朝鮮代表FW・チョンテセが国歌斉唱の時に感極まって泣いてる姿にものすごい好感が持てた。

隣にいるのは世界王者。そして自国の国歌をワールドカップの舞台で聞くというシチュエーションが効いたのだろう。試合内容もプロの試合とは思えないほどクリーンな試合運び。ボールが渡るとブラジル選手に自分の実力をぶつけようと突進するチョンテセ。システムや戦術に雁字搦めの内容ではない、荒削りながらも戦う姿勢が簡単に見て取れたチーム。まるで高校サッカーのようなさわやかさがあり、久々に心から応援したくなるチームだった。

チョンテセの涙は、
選手にとって如何にワールドカップが夢の舞台であるかを万人に、ストレートに知らしめる一幕だったと思う。


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    ブラジル人はやることが違う。


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               熱出しながらなんとか見たどー!




<ソウェト(黒人居住区)のパブリックビューイング>



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              ここが帰国前最後のブラックアフリカ。


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         ママ完全武装



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アフリカンに盛り上がらせたら世界一。


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     とにかく感情がわかりやすい。




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        子供はおもちゃ。



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     ルールなんぞ知らなくても。


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               フランスvs南アフリカ。

               結果は南アフリカ勝利。



                             すると……


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    ダンスフロアーに早変わり。






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   この時を長らく待った、「待ちJAPAN」




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FIFA World Cup 2010 in South Africa


この目で見てきた本物ワールドカップ5試合。



 6/12  アルゼンチン vs ナイジェリア      in Johannesburg (Ellis Park)
 6/14    日本    vs カメルーン       in Bloemfontein
 6/19    日本    vs オランダ        in Durban
 6/20   ブラジル   vs コートジボワール    in Johannesburg (Soccer city)
 6/24    日本    vs デンマーク       in Rustenburg



予定の3試合よりも多く見ることになったワールドカップ。
せっかく南アフリカにいるなら、いろんな試合が見たくなるのも仕方がない。


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アフリカではじめてのワールドカップ。
北アフリカを含め、今回おじゃましたアフリカの国々で一番人気があったスポーツはやっぱりサッカー。

歴史的背景からか、西アフリカではフランスリーグ、東アフリカではプレミアリーグの試合が毎試合テレビで放送されており、一つの小さなテレビに何重にも人だかりができ、少ない娯楽の一つとしてサッカーを観る人々の姿があった。路上に行くと、ボロ布を丸めてテープでガチガチに固めたボール代わりのものをケリ飛ばしている光景。そんなサッカークレイジーなアフリカンにとってアフリカ大陸で行われるワールドカップはこれ以上にない楽しみだろう。最初に行ったアルゼンチンvsナイジェリア戦の時、もっとも熱狂していたアルゼンチンサポーターが固まる席の最前列で1人大きな自国の旗を振るナイジェリアンの姿が、アフリカで開催されるホームとしてのプライドを感じさせるものだった。


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アルゼンチンvsナイジェリア、ブラジルvsコートジボワール両試合とも会場はアフリカンで一杯になると思ったが、フタを開けて見ると、むしろアルゼンチンサポーター、ブラジルサポーターの方が多かったように思える。
自国から直接来ているアフリカンはごく一部で、南アフリカ人が同じアフリカの国を応援している人たちも多かったよう。アフリカンも例外ではなく西アフリカから出るのは骨が折れることなのだろう。

アフリカンに限らず、どの国のサポーターも相手国に睨みをきかすわけでもなく、純粋に世界一のお祭りを楽しみに来ているようだった。


バスが一緒だったあるカメルーン人のおじさんは、「写真は試合がはじまる前がいい」と言って、一緒に記念撮影をしたり、あるオランダ人は全身オレンジ色のオランダカラーで、そのヘルメットに日本の国旗を乗っけてたり、両国の国旗を顔にペイントしていたり。まったく関係ない国の試合のなのにでかい旗を掲げるアルジェリア人と中国人。女装してみたり、外人がふんどし一丁で相撲取りの格好をしていたり、大人の大仮装大会も同時に開催されていたようだった。ブラジル人はトイレの前でサンバを踊り、アフリカンはジャンベのリズムで踊る。


それぞれの国柄で感情表現をしている様子を見ているだけで、こっちまで楽しくなってくる。



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そして、騒がしい外から会場に入って緑のグラウンドが見える瞬間……


同じ国民というだけで知らない人すらも仲間と思えてしまうワールドカップの舞台。
4年に1度だからか、世界中から集まった人たちはその遊び方をよく知っているように感じた。

いざ試合がはじまると熱狂してきて、シュートの度に席を立ち上がるアルゼンチンサポーター。
前の席が立つと後ろの席がさらに立ち上がり、座ったまま見ていられなくなることも多々あった。
お客さん同士で「見えねーぞ!」だの「座れ座れ」と言い合っていても、「前のやつが座らないからしょうがない」と言って、しまいには座席の上に立ってしまったり…なんていうやり取りもアルゼンチン戦の時にはあった。

あんまり言うこと聞かないもんだからデッカイ南アフリカ人の警官が登場。
世界一危険な都市配属の警官。その凄みはちょっとやそっとのゴロツキレベルなら歯が立たない雰囲気を醸し出していた。とりあえずサイズからして違う。


会場にはそんな騒がしいサポーターの声援だけではなく、ブブゼラと呼ばれる南アフリカの笛が鳴り響く。
期間中ショッピングセンターだろうと、バスステーションだろうと吹きまくっているブブゼラ。
最初は、新鮮で感動的だったが、だんだんその音量と決まった音しかでない音がつらくなってきた。
何度か吹かしてもらったけど、吹いているほうは気持ちいい。
聞いてるほうはあまり気持ちよくない、という法則が自分には当てはまるようになっていった。



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あるナイジェリア人が会場で何かを書いた板を持っていた。そこには、『FIFAに感謝する』といった下りから、「VUVUZELA NO」、「Drums YES」という内容の事が書かれていた。
アフリカはやっぱり一つじゃない。



今回意外だったことの一つにチケットがある。
日本vsカメルーン、日本vsオランダ、ブラジルvsコートジボアールの3戦分は事前にFIFAの公式サイトでチケットをゲットしていた。しかも一番高いチケットのcategory1(160$)。選手が豆粒に見えるのはあまりに寂しいので、どうせ見るなら前列の一番良い席と思っての事だった。サイト上ではほぼ売り切れ寸前に見えていたチケット。
実際スタジアムに行くと、ブラジルvsコートジボワール戦を除いて席は余っていた。

入場ゲートの前で『TICKET』とかいうボードを掲げていると、次々と話しかけてくる人たち。
多くはチケットを探している人だが、売りたい人も少なくない。
試合開始時間が近づいてくると、正規の値段より吊り上げてくる人が激減して、正規料金以下で買えてしまう。
賢い人はタダの紙切れになる前に、さっさと売って早く会場で楽しみたいと思っている。
こればっかりは運だろうけど、日本戦なんかだと半額以下の値段で手に入る事もある。

ゲートを越える際のチケットチェックでは、発券者の名前なんて確認することはないので、チケットさえあれば気にすることはなにもない。ゲートの入場チェックも液体物の持ち込み以外チェックは甘かった。

そしてチケット関連でのミソは、category3(80$)のチケットだろうが、空いている最前列のcategory1(160$)の席に余裕で座れること。観客同士を仕切る柵など無い為、いったんスタジアムに入ってしまえば日本代表のベンチ裏にだって陣取れる。それぐらい世界的には日本戦は人気がないため、こっちとしては気心知れた人たちと応援できて楽しめた。しかも手が届きそうなほど近い場所で。選手の息づかいまでわかるほど。
岡ちゃんメガネの分厚さも確認。
まあ、これもアフリカ開催だけの裏技なのかもしれない。


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日本で散々騒がれただろう治安については、最低限の事を気をつけていれば特に問題ないように思えた。
やんわり脅されて旅行会社に安全料という大金を払ってしまった人たち、情報に散々惑わされて行くことを断念した人たちが拍子抜けするほど期間中の主要な場所の治安は改善されていたと思われる。

その大きな理由に、ワールドカップ開催前から期間中にかけて、普段強盗を本職とする方々に仕事が与えられた事が上げられる。事前の噂では、街のゴロツキを警備員として雇ったり、スタジアム建設やインフラ整備の工事要員として雇用していったという話。普段旅行者をボコボコに痛めつけている人が警備員になっても怖いと思っていたけど、実際はなんともなかった。ただ、道路工事している人が、仕事中に物乞いをしてきた時は、なんとなく紙一重な状況かもしれないとも感じたが。

日本戦の時に、『置き引きにあった』とか『物を盗まれた』とかいうのは、治安どうこうの話ではなく、注意力の問題。これを治安と結びつけて、『やっぱり危険』なんていうニュースが流れてしまっているのは単にネタほしさからだろう。ある程度集団で行動して、周囲に最低限の注意さえ払っていれば、警備の強いスタジアムの目の前で、かつあげに囲まれることも回避できるだろう。日本の常識を南アフリカに当てはめたがる報道はいささか傲慢ではないだろうか。



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何はともあれ、すごかった今回の日本。
前回に比べ、人気も実力も劣ると言われていた日本代表。

生で見ると、中盤の3人の貢献度がとにかくすごい。
特に阿部。絶対にサボらず、守備に安定感をもたらす最適なポジショニングはまさに心臓だった。
中沢のかっこよさはいうまでもなく、なんかでかく見える本田、闘志むき出しで仲間に激怒しながら注文を出す大久保、走り方がオカマぽいがなんかやってくれそうな松井、スプリント力が半端じゃない長友、ダイビングヘッドで飛び込んだ遠藤、細身に見えて鎧の様なボディの長谷部、サポーターに愛される男・岡崎。

ビックネームも少なく、さらにテレビで見ると退屈だろうけど、生で見るといろんな所が気がついてほんと面白かった。最初に見た代表戦がワールドカップの舞台ってのも忘れられない。
最後のデンマーク戦の時には、みんなで顔面にお面ペイントして応援したり、コテコテのサポーターの一員になれたのも楽しすぎた。

日本戦に限っていえば、海外で見る日の丸と君が代にシビれた。
別に右でも左でもないけど、単純に1年5ヶ月ずっと離れていた日本がものすごく身近に感じれた瞬間だった。
軍歌調の他国とは違い、会場を静まらせる君が代。そして、良く響く歌声。
本気で国歌歌って気持ちが高ぶるのなんてサッカーの試合以外にないでしょ。

この面白さを知ってしまったからには、きっとまた生のワールドカップを見に行きたくなるだろうに。
また楽しみが増えてしまった。



メッシの高速ドリブル
テベスの止まらない動き
ベーロンの渋いパス
マーティンスのゴールへの迫力
エトーの3人抜き
カイトの運動量
ベントナーのでかさ
ドログバの決定力
カカのアシスト
ロビーニョのテクニック
ドゥンガのファッション
ルイス・ファビアーノのスーパーゴール



超一流の凄いプレーを超える衝撃だったのは生マラドーナ


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 なんまら小さい。
目立ちすぎ。ボールに触りたすぎ。マスコットみたい。
こんな面白い監督は衝撃。


お祭り騒ぎの会場とサポーター、選手の入場から始まり国歌斉唱、

テレビで見慣れた色のユニフォーム、生の試合とゴール。



ゾクッとする場面はたくさんあったけど、一番感動したのはいろんな外国人や地元の人が集まるショッピングセンターの大きな画面で見た開会式。あれを見た瞬間、なんかよくわからないけど熱くなってしまって、油断すると人前で感極まってしまいそうだった。


いきなりわけわからんシューマンみたいのが出てきて何かを必死こいて唱えてる。

完成度の低いフンころがしがサッカーボール転がして、民族衣装来た男たちが自信満々でジャンベ持って中央に集まり、全然合ってない踊りにお構いなしで弾けるような笑顔のママ。気持ちが先行して全然音に合ってない動き。首相すら我慢できなくなって踊りまくる。いざ音が激しくなると体全体で表す想像を超えた表現力。  


開会式で見たアフリカンのまったく嘘のない感情表現の仕方は、アフリカを旅して見てきた姿そのままだった。


そして、アフリカ大陸に手作り感抜群の足跡が並べられていった。

その足跡は南アフリカ、もしくはアフリカから世界へ向かっていて、『すべてはここからはじまった』、というメッセージのようだった。西を歩いて、北から来たということでは方向は逆だったけど大陸に足跡が並べられているのを見てると、今までのことがフラッシュバックして、たまらなくなった。



この開会式を見た時に、少し長引いた旅に対して本当の終止符を打てた気がした。







懐かしい思い入れとともに、また新しい刺激を受けた半月。




そしてアフリカの旅も終わりを告げた。


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                  <JOHANNESBURG TAMBO国際空港>



ヨハネスブルグ、Eastgateにあるシェアハウスにお世話になった6/10~6/25までの約2週間。


中国で最初に会った人、アフリカを下ってくる途中に会った人たちとの再会と共同生活。

何をするにも、どこに行くにも足が必要な車社会の南アフリカ。

フラッと1人で出歩ける場所ではないため、基本的に野暮用での外出があまり多くなかったものの、毎日放送される予選リーグの試合を1日における生活サイクルの中心に置いての毎日だった。


寝る場所は、変動する宿泊者人数に合わせて、限られたベット組、ソファ組、ダンボール部屋組に分かれての就寝。何度か寝たダンボール部屋ではあまりの寒さにカゼを引いてしまい、熱を出しながらブラジルvsコートジボワール戦を見るハメになってしまった。バリバリの南半球に位置する南アフリカ。期間中は冬で、部屋の作りが冬用に作られていないため、持ってる服を重ね着して最高装備で過ごす。家の中でもダウン装着しながら生活している人たちもいる。寒すぎてビールが全然進まない。


大変だったのは寒さだけで、家の広さ、清潔さ、トイレの数(3つ)、さながらビバリーヒルズばりの家だった。食生活も限られた調味料とはいえ、日本人の集まる家ということで、やっぱり醤油風味の漂うご飯を堪能させてもらった。そのおかげであれほど恋しく思っていた日本食への熱も少し収まって、食への冷静さも取り戻した。


序盤の共同生活者が7~8人だったが、大して動いていないのに3日で20kgの米が無くなりかけていたのは驚いた。炊飯器もない中、1升近くの米をナベで美味しく炊けてしまうところに旅人のたくましさを感じる。



試合の時。

多いときにはレンタカー3台で会場まで行き、久々に見た大量の日本人に驚いてしまう一幕もあり、

長旅で着眼点が一般の人たちとズレているのにも気づかされ、かなり笑えた。



ある時には日本から来た人たちからの誘いがあって、プレトリアまで行って南アフリカ人とフットサルをした。

楽しい時間を過ごしたと思ったら、誘ってきた人たちからあまりに高い使用料金を請求されて困惑したこともあった。なんと主催者はコート使用料金だけでなく、集まってもらった南アフリカ人に対して、行き帰りの交通費までも負担していたらしく、その額を日本人旅行者サイドで負担する約束だったようだ。

現地の金銭感覚からして、あまりに多い、お小遣い込みの額を言われたまま払う日本人。

いいカメラで写真を撮りまくって、「黒人とサッカーしたし、写真たくさん撮れたし、いい思い出だ」なんていって満足するその遊び方はあまり褒められたものではなく、また南アフリカにおける日本人旅行者の被害を広める要因となるだろう一幕も目にした。


「あいつら金に物言わせてアホだな」。


その程度でアフリカンが流してくれてたらうれしい。



そんなこんなで、買い物やらちょっとした用事で出かける事がちょいちょいあった。

車の窓から外を見て、その景観で思ったこと。


それは…… 『なんかアメリカみたい』 (行った時覚えてないけど)



レンガ造りの建物はイギリス風(行った事ないけど)のようだったけど、平面に広さを感じる道路や、塀に囲まれた民家、固まるショッピングセンター。そして車がないとなんもできない町の作り。

特に思ったのはダウンタウンの町並み。背の高い建物と石の壁、ニット帽やフードを被った黒人の姿、その景観はまさにニューヨーク(行った事ないけど)。



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            <ダウンタウンにあるバスターミナル(PARK STATION)>

    (※銃をかまえた現金輸送の警備員が腰を低くくしてエスカレーターに乗ってる様は映画の一幕のよう)



町並みといえば、気になるのがヨハネスブルグのダウンタウンでしょう。

そう、世界一危険な都市として長らく君臨し続ける場所。



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ある日、みんなでソウェトにあるパブリックビューイングで、『南アフリカvsフランス』の試合を見ようということになった。ソウェトはアパルトヘイト時代に、黒人が住む場所として分けられた黒人居住区。

わざわざツアーに申し込んでいく人も多いようだが、そこはバックパッカーズ。ローカルの移動手段で行こうということで、ミニバスに乗り込んだ。



最初の乗り換えポイントは、知る人ぞ知る"カールトンセンタービル前"


カールトンセンタービルはアフリカ南部で最も高い223mのビルで、かつてゴールドラッシュに沸いたヨハネスブルグを象徴するかのような屈指のステータスを誇るビルだった。しかし、近年の急激な治安悪化により下層階のショッピングセンターの撤退、高級ホテルのカールトンホテルもセキュリティーを維持しきれなくなって撤退、残ったのは最上階にある展望台のみとなってしまった。展望台へ行こうという人は団体でSPをつけてが当たり前らしく、単独でいく場合はビルにまでも辿りつけないことが多々あるらしい。


そして、どこから沸いてきたか"平均16秒でやられるビル"なんて呼ばれるようになったよう。


あるガイドブックにはダウンタウン全般を通して、時間帯問わず『絶対に歩いてはいけない』と記されている場所。


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幸い、現在はワールドカップ期間中。

やばいことには変わりないだろうが、ここ数十年で最も安全な1ヶ月。

道路の脇でたむろしている人の姿のあまり見かけない。


実際警戒しようもないタックルに警戒しながら、中心のバスセンターまで歩く。

その途中の店屋を見ても、ガチガチに金網で防御している様子はなく、普通にファーストフード店みたいのもある。時折割られた建物のガラスは目につくものの、想像とはちょっと違い小奇麗な街にすら見えた。車も路上駐車してあり、赤信号でもちゃんと停車する車ばかり。


バス待ちしているだろうおっさんに間抜けなポーズで「アチョー」やられたり、特に真新しい危険にさらされる事もなかったが、これもワールドカップ期間中に増員された雇用と、セキュリティーの恩恵によるものだと思われる。



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一見きれいに見えるダウンタウン中心部にあるバス停近くの広場も通過。

小奇麗に整備されて、期間中だからかわからないが、危険を感じる人と絡む事はなかった。

ただ外国人、白人の姿はない。

わざわざこんなとこを歩く人はいない。


旅人仲間が聞いた話によれば、同じダウンタウンでも"ヒルブロー"という、ちょっと北に位置したエリアは、現地人も恐れる場所らしい。恐らくそこが正真正銘のやばいエリア。一時的なワールドカップ効果でも改善が難しいヒルブローは、地図で見ると今回通った場所からそんな遠くはないだけに、運も良かっただけかもしれない。



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ソウェトの帰り。
ローカルの移動手段を使っているだけに、バス停から帰りもダウンタウンを歩くことに。

帰りは日が落ちてすでに暗くなったダウンタウン。びっくりするくらい人影はなく、ごくたまに普通の人が通っただけだった。人がいないのは、それはそれで不気味だったが、たむろされていたら本当にやばかったと思う。
たとえセキュリティーと一緒で、10人くらいになっていても、その倍の人数で相手は来るのが常。
そして、誰かが襲われても誰も助けようとはしないらしい。当たり前の日常風景のように。
ほんとになんもなくてよかった。


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<大人数で行動してたとはいえ、期間中以外は絶対に夜歩ける気がしない。というか期間中でも……>


以前、ヨハネスブルグに来た人達から聞いていた状況から大きく違う、ワールドカップ期間中使用のダウンタウンだったことには間違いない。世界一危険といわれるヨハネスブルグのダウンタウン。そこを荷物背負ったままだったり、暗くなってからだったり、あの有名なカールトンセンタービルの前を、特に行きたくて行ったわけではないにしろ、そこを歩いたっていう経験は後にも先にももうない。

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そしてまたワールドカップが終われば、元のヨハネスブルグに戻るだろう。
期間中でさえ、路上に白人、そして旅行者の姿はないのだから。