キューバの航空事情について軽く触れておこう。



キューバの航空会社は、国営のCubana航空。



このCubana航空がなかなか激しい。


今でも旧ソ連時代の機体を使ってたり、街中で走ってる年代物のアメ車同様かなり年季が入っている。

年季が入ってるだけならまだしも、実際に稼働してる機体の数も極端に少ないらしい。


国際線はたったの2機でまわしてるって話も上がるほど。


まあ、やりかねない。


若干安い?から仕方ない。

(カンクンから片道約250$、ハバナ~ボゴタで350$くらい)



さらに、キューバ国内自体に輸入品が少ないため、荷物の中身が係員からするとあまりにおいしそうに見えてしまうらしく、到着して荷物の中身がなくなってることもよくあるらしい。


困るけどめずらしい話でもない。


さらに、機体によっては離陸直前に煙が座席の下から舞い上がってきて、機内がモクモクになってしまうこともあるらしい。どうやらエアコンの関係らしいけど、まあもったいない精神で壊れるまで使うがモットーなのかもしれない。


んなもんで、やっぱり座席はいい感じで黒ずんでいて、

中から見た機体も若干黄ばんで見えるのは気のせいかなって感じ。


キャビンアテンダントのサービスも淡々としてて個人的には嫌いじゃない。


そして、ケチるもんだからたまに落ちるらしい。


好きな人にとっては、バングラデシュのビーマン航空と競るくらいスリリングでマニアックな航空会社だろう。




12月2日。


キューバに一緒に降り立ったエイスケさんと、

スペイン語鬼ペラのたくちゃんがメキシコのカンクンに向けて飛びたつという。


情報では空港で野良WIFIが使えるっていうのがあったもんだから、自分を含めたネットに飢えてたメンバー3人を含む計5人でお見送りを兼ねて空港に向かった。


途中、空港直前の空き地には思いっきり墜落して頭だけ剥き出しの機体の姿が目に飛び込んできた。


そういうのは空港つく直前に見せちゃだめでしょ。


なんか布で隠すなり、看板の影に置いたりするのがマナーだわ。


心拍数が軽く上昇してタクシーは順調に進んでほどなくして空港に着いた。




荷物を抱えてチェックインカウンターに向かうとスキッパの空港職員がカンフーのポーズとブルースリーの表情でアピールしながら立っていたのは置いといて、何やらカウンターの前で不安そうな表情の人たち。


一足早く空港に着いていた韓国人二人組がこちらに気づいて言った一言が「キャンセル」。


国営のクバーナ航空が余裕のキャンセル。


原因は職員に聞いても的を得ないらしく、「雨が原因」とかいう本来ありえない話も飛び交う。


一番しっくりくる有力なキャンセルの原因は、「お客さんが少なかったから」の気がしてならない。


燃料代たくさんかかっちゃうからね。



失礼ながらここからキューバらしからぬ段取りの良さで、

とりあえず、キャンセルを食らった人たちは臨時でシャトルバスに乗り込み4つ星ホテルに案内される。


この4つ星ホテルがゴージャスですごかった。

4つ星の名に恥じないレベルで、実際部屋を見てきたバックパッカーの欧米人たちは、「キャンセルで良かった~」ってくらいの表情。もちろん食事付きで、関係ない我々もしっかりメシをいただいた。


ホテル側も慣れてる。



後から知った話だと、CUBANA航空からの連絡は3日前くらいからメールで来てたらしいけど、

ネット環境が最悪なだけに、多くの人が知らずに空港に来てしまっていたらしい。


恐らく機体整備の関係か。


無理して飛ばないだけ素晴らしい。



気分次第ともいえるレベルでの遅延だけじゃなくて、キャンセルも余裕でかましちゃうCUBANA航空。


どんなに大声を出して職員に詰め寄っても意味がない。


国営、すなわちこれも国の責任での決定と考えれば、

何か不自由があった時にキューバで戦う術はないに等しいような気がしてならない。


そう考えると、普段見えていないだけでキューバには紙一重な部分がたくさんあるのかもしれない。


キューバ人がたまに見せる閉塞感は、全てをコントロールしている国に対してから来ている。





もし、ただ一つ国に物申せるなら、墜落した機体に布をかぶせて欲しい。




遅延どうこうより、まずはそこからお願いしたい。





とりあえずキューバで予定をたてるなら、日程に余裕をもってだわ。







ハバナでの生活が1週間を経とうとしてた時、

同じ宿のインターナショナルなメンバーで「サルサ行くべー」ってことでガチの本場サルサが見れて踊れる1830、通称『MIL OCHO』へ連れって行ってもらった。



サルサ……名前は聞いたこともあるし、なんとな~くぼんやりラテンの踊りってことはイメージできたけど、

本物を見たことがないから具体的にどんな動きするとかはまったくわからん。


けど、キューバに来て本場キューバスタイルのサルサも外せないっしょ。



みんなでタクシーに乗り込んで、とある海岸沿いのレストラン兼屋外サルサ会場へ向かった。


着いた瞬間、全身白のパンツ&ジャケット&ハンチングスタイルでなまらキマってる黒光りしたキューバ人が『MIL OCHO』に吸い込まれていく。 


著名人のパーティーか!!ってほどスタイリッシュなキューバ人たち。



エントランスを払って中に入るとちょっとした中庭みたいなところへ入っていく。



すると徐々に爆音のサルサ音楽が。





さらにすれ違う人を巧みにかわしダンスフロアの方へ目を凝らすと……





はい





出ちゃいました人間メリーゴーランド。




動き滑らか過ぎ!!





初めて本物サルサ見たけど、もう見て10秒で鬼うまいことわかるんですけど!!


なんつったらいいんだべ。


新鮮な中トロ食う時に、舌に触れた瞬間うまいのがわかってしまうのと同じくらい速攻でうまいのがわかっちゃう。



たぶん見ながら完全口空いちゃってたわ。




この時はカメラを持って行ってなかったから写真がないのが残念。




サルサにはいろいろ種類があるらしく、そのスタイルには、NYスタイル・LAスタイル・コロンビアスタイル・プエルトリコスタイル・そしてキューバスタイル等など。


他の種類のサルサを踊ったことや見た事がないと違いがまったくわからないけど、

例えば、LAスタイルを習っていた人からすればまったく別モノに見えてしまうくらいそのステップやタイミングが違うらしい。


キューバスタイルが何?って言われてもさっぱりわからないけど、とにかく人間同士が回るわ回るわ。

かなりお互い手を引っ張り合ってるように見えるけど、「どうやったらそんなにタイミングがことごとく合ってしまうの?」っていうくらい、誰一人パートナーと迷うことなくとにかく滑らかにリズムに乗っている。



そして、素人目からでもわかるタメのうまさと腰の滑らかさ。


キメキメスタイルで白い歯を覗かせて、

涼しい顔で汗を滴らせながらリードしてるキューバ人男性の色気たるや。


ここでは踊れない男はだめだね。


サルサのいいところは、曲が切り替わったりしたらどんどんパートナーを変えて踊っていくこと。

自然に男性から女性に、またその逆もしかりで声をかけて踊って、また違うパートナーとも踊ったり。


これも文化なのかな?と思うくらい、初対面だろうがとにかくOPENに誘って、

いきなり踊った割には、びっくりするくらい息ピッタリでアグレッシブに踊りだす。


そのパートナーは年齢の壁を簡単に超える。


親と子供くらいの年の差も超えて一緒に手を取り合って、なまら笑顔で情熱的に踊りだす。


ケントデリカット似のおばちゃんと若いスタイリッシュなキューバ人が鬼のステップで踊ってると思ったら、

70歳超えてる白髪のお父さんが白いスーツ上下で20歳くらいの綺麗な人を誘って、バリバリ動ける若いおねーちゃんと同じくらいの激しいステップでリードしてる姿もあった。



「ちくしょう負けてられるか!」って心の中で思っても、リアルに下手な人が一人もいない中で、その辺のキューバ人を誘ってフロアに入る勇気は正直なかった。

けど、うちらに声をかけてくれた陽気なおばちゃんとみんなが順番に踊りだした流れで、みんなから思いっきり背中を押されて初めてのサルサを踊らしてもらいました。


しかも、誘ってきたおばちゃんとじゃなくて、

その友達のすらっとしたブラックのナオミキャンベルと一緒に踊ることに。


ちょっとうれしい。


逃げたくなるくらいあのプロ集団の場所で踊りたくなかったけど、いざ中に入ってみると楽しすぎ!


ナオミキャンベルが完全リードしてくれてクルクルまわったり、腰に手を回すようにレクチャーしてもらいました。


もう後半は、ぶさいくでもステップが全然合わなくても楽しく踊ってただけなんだけどね。





場が温まったくると、狭いフロアからはみ出た人も我慢できなくなって爆音で思いっきり体を揺らしてた。


そして、視線をフロア反対に向けると、

トイレまで行く道の途中でも漏れてくる音で無数の男女がくるくる回りながらサルサ。

わざわざ売店の前で踊らなくても…ってツッコミたくなるようなところでも関係なし。


そして、レベル高すぎ。



場所関係ない。衝撃の光景だった。



またしてもキューバ人のポテンシャルに驚かされたわ。



本場キューバスタイルのサルサ堪能させていただきました。



『MIL OCHO』のように本格的にドレスアップして踊るサルサあれば、

その辺の家の敷地でご近所さんで踊るサルサもある。


シャッターが閉まってる柵の隙間から家の中を覗くと爆音で超絶サルサってことも。




そして、とある芸術家の家でのパーティーでもやっぱり始まったサルサ。


いやーそこでもびっくり。


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ってか、キューバ人て全員サルサ踊れるんですか!?!?



パーティーにきてた人ほぼ全員なまら踊れちゃうんですけど!!



学校で習うんでか。



どうなってんだキューバ人。







ありがたいことに到着1週間でキャパシティの限界きてます。













『通貨』、『家』ときて、次に気になるのは、『物価』。




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ここで無視できないのが二重通貨の存在。



ある旅行者にとってキューバのイメージが"高い"になるか""安い"になるか、

それを大きく左右するのが現地通貨である人民ペソの使用比率による。


表向きでは、外国人用は兌換ペソ(CUC)を、キューバ人用は人民ペソ(CUP)を使うとなっているが、

実際は外国人でも人民ペソを使って買い物をしたり、ピザ食ったりできるし、

キューバ人だって使えるお金として兌換ペソは持っている。



気にするところは、その店が兌換ペソ払いなのか人民ペソ払いの店なのか。



大前提として"1CUC≒24ペソ・クバーナ"であることを頭に入れておく。

基本的に外国人・現地人問わず兌換ペソさえ持っていれば、

どこでも買い物はできるし、お釣りは人民ペソでもらえばいいだけ。


逆に兌換ペソ表記の店では人民ペソで払おうとすると断られたりもする。

少ない値の兌換ペソならば人民ペソで受け付けてくれたりもしたり、その境界線は曖昧。


印象として、現地キューバ人にとって、例え同じ価値の分の人民ペソを持っていても兌換ペソのほうが欲しそう。

長崎屋に毛が生えたくらいのスーパーみたいなところで売られているちょっとお高い海外輸入の電化製品とか衣料品は兌換ペソでしか売ってないから。



どっちもお金なんだけどね。




とりあえず具体例。



※兌換ペソ → CUC、 人民ペソ → ペソ


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お昼の定番、おばちゃんの焼きたてチーズピザ、10ペソ


24ペソで1CUC≒1us$だから40セントくらい。


まあ30円ちょい。

とにかくどこ行ってもこのシンプルなピザ屋さんはどこにでもある。

たぶんキューバ人が一番食べてるのがピザじゃないのか?ってくらい。


基本、昼飯はこれが多かったし、小腹が空いても食ってた。


ほぼチーズのみで、具の贅沢感はないけど焼きたてで出てくるからうまい!


そして安い!



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ランチパック、Arroz frito(焼き飯)、チキンの足抜き、10~12ペソ。


まあ、これも35円くらい。


これにチキンの足が一つ入れば、1cuc(24人民ペソ)で80円くらい。


モノが少ないからこそ、スプーンはくり抜き式のアイデア勝負。


プラスチックのゴミも出ない。


そして意外とみんな米もたくさん食べます。



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屋台ハンバーガー屋さん。

目の前で何やら揚げまくってた。


これも10~15ペソ。




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飲み物は清涼飲料水系のrefresco(いろんなフルーツテイストがある)がコップ一杯で2ペソ。


Fugo natural(果物100%ジュース)で、5ペソ。


Batido(シェイク系)で、5ペソ。


ジュース飲めるところはいくらでもあるから、喉が渇く心配なし。


ここでは高いってのもあるけど、ペットボトルの飲み物は高いのでほとんど買わなかった。


恐らくここではペットボトルのコストが高いし、ペットボトル自体捨てたりせず、

保存の容器としてしっかり再利用される。


ちなみに缶のコーラでも60円前後。


2ペソ、5ペソって日本円にしたら……6円とか15円とかの世界。

計算するのがめんどくさいくらい。



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フルーツ。


これは地元の人の為のお店だから人民ペソ表記。


実ったパイナップルが10ペソ(約35円)。


そのほかもそんなもんかな。



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キューバで奇跡的に見つけたローカルの生ビールが飲めるBAR!


サーバーからチョロチョロっとしか出ないビールを、必死にペットボトルへ入れてお持ち帰りようにしていた。


一杯飲んでみたけど、限りなく常温。そして、最初の喉ごしが若干ゲロっぽい味。

そして、後味はしっかりビールという、なかなかレベルな生ビールだった。


なんと一杯7ペソ!


30円しません。


キューバのすごいところは、何気ないBARも全てがアンティークばりに古くて雰囲気が思いっきり出てるところ。


ポスターとかも渋すぎる。





ついでにいろいろな写真も。


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包装する無駄?を省き、ほぼ裸でケーキを運ぶ。


買った人も、ダンボールの下敷きに裸でケーキを家まで運ぶ。




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            薬草やら、聖書的なものやら、なかなか踏み込めない世界




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さすがにゲームボーイのカセットは厳しいんじゃないっすか。。


いくらか不明。



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交通手段として使っていたのが、"マキナ"と呼ばれる乗り合いタクシー。

新市街と旧市街の範囲であれば、10ペソで行きたい方向へ連れてってくれる。


乗り合いなので、先客と行きたい方向なら乗せてもらって、別方向なら断られる。


このマキナは基本地元民用とされているらしく、基本観光客はNGで留学生を含む学生もOKみたい。

ただ、土地勘ゼロで学生を気取って乗りこなすのは難しい。


ただでさえアジア人は目立つのに、THE観光客みたいな雰囲気を出してしまうと、

運転手によっては10ペソのはずなのに多めにチャージされることもある。



外国人用には、

同じ金ピカのアメ車だったり、オープンカー式のアメ車だったり、ピンクのアメ車だったりがあるが、

その支払いはもちろんCUC払いとなって天と地の差がある。


簡単に5~10CUCとか言ってくるだろうに。



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そんなこんなで、ペソ払い極めつけは、おちょこカフェ、1ペソ。


計算するまでもない。



ちなみにキューバで買ったズボンで25ペソ。

でもこれが現地キューバ人にとっての日常的な貨幣感覚。



でも、CUC払いのところにいけば、5CUC、10CUCは当たり前。

レストランでご飯を食べれば、10CUC、15CUCなんてすぐに行くだろうし。


日本の物価よりは若干安いだろうけど、それほど大きな差はないイメージ。



ペソ払いだとインド並み。

CUC払いだとアメリカ並。



ちょっと例えが極端かもしれないけど、それくらいの違いがひとつの国の中で存在している。



だからこそ、どういう生活をしてたかでキューバに対する旅行者のイメージが変わっていく。

国が見せたい社会主義の世界で消費をするか、キューバ人の現実に近づいて消費するか…。


短い滞在でも、自分の生活スタイルによってキューバへの物価イメージは大きくかわるだろうに。



ほんと特殊。



観光客と現地人という大きく分けて二つの人種が存在していたキューバに、

これからもう一つ新たな人種が増えていく。


それは、兌換ペソ(CUC)を持つキューバ人。

その存在がこれからのキューバの雰囲気を大きく変えていくことは間違いないだろう。




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経済が解放されていつの日か、


ペソで書かれた看板の表記も、CUCと同等の価値を持つようになるのかもしれない。