スポーツ支援のこと。
3月になった。
本屋に行くと、花見スポットの紹介とか、お花見グッズ、花の撮り方教本とか、春めいたタイトルの雑誌が積んである。 春だねぇ。
バンクーバーオリンピックも閉会した。 結局、日本人のgold medalは無かった。 橋本聖子団長が「ソチ五輪は今以上の成果を上げる為にも、国家の支援が不可欠。 予算を下さい。」と述べていたとか。 確かにKoreaと比較すると日本のメダル数は寂しい限り。 橋本団長によると、体格も似ているKoreaとChinaがあれだけの成果を上げているのはひとえに国家の支援があるからだ、スポーツが青少年育成の大変有意義であることを訴え続ける、と。
確かにそうなのかも知れない。 もはや、日本で学歴さえ満たせれば、将来が安泰だと断言出来る大人は一人もいない。 仮にKoreaの様に、メダル報奨金に、将来の年金保証、就役の減免等の「ニンジン」をぶら下げて上げる方がよっぽど良いのだ、と言う意見も正論の1つとしてあるだろう。
ただ、スポーツの怖さは「自分はトップになれない」、「断念せざるを得ない」と感じた時の絶望感と、その立ち直り支援プログラムをそれこそセーフティネットの如く構築出来るのか?にある。 例えば、少年野球。 リトルリーグで活躍し、スポーツ特待生で甲子園常連校に特待生入学し、前途洋洋で邁進していた時に、ケガや事故で野球が出来なくなった子供がいた時、周りの大人、同級生、同じ部活メンバーは、その彼に何を伝えるのであろうか? また、何をさせるのか、ということである。
トップに立つ人がいると言うことは、その裾野で踏ん張って、悲しんで苦しんで、そして絶望を感じたりする同世代の同志がいるわけだ。 スポーツ選手と言うのはある種、残酷な屍の上に立ち上がった三色旗を掲げたビーナスの様なものなのではないのか、と。
そう考えると、スポーツ大国として生きていく事を国家が容認するのは実は危険なことではないか?と考えるのである。
私がスポーツ担当大臣だとしたら、国家としてサポートする為の条件を付ける。 日本代表には資金援助をする。 ただし、年齢制限をする。 一定以上の成果(国際大会で優勝とか)を出した選手は、次のオリンピックまでの支援とする。
やはり、アマチュアスポーツを何時までもやって良いとは思わない。 一定の成果を出したら、もう一般社会に行って、違う道で活躍すべきと考える。 次の選手を育てるコーチでも良し、普通に起業家として、従業員として働くのもよし、であり、日本人として税金を払える人になるべきだと考えるのである。
40歳を過ぎてのオリンピック出場と言うのは、確かに聞こえはよいが、私はその人にはもっと若手に道を譲るべきなのではないか?と言いたいのである。
一般参加の国際大会とかに出て、それこそ「楽しんで」下さい、と言いたい。 今回のオリンピックで何が嫌だったといえば「楽しめた」という発言。
どこかの新聞webで書いてあり同感だ、と思ったのは「銀メダルで、悔しいと涙した浅田選手こそ本当のスポーツ選手だ」って。
エンジニアリングスキル低下の問題じゃないでしょう。
トヨタ自動車のリコール問題でいろんな意見が出ているのをblog やマスコミ報道で読んだり聞いたりしているけど、私は過去ログでも書いているとおり、別にトヨタファンじゃないけど、今回の件は、ユーザーが「馬鹿」になり、メーカーが「何でも言うことを聞きすぎた」に帰結すると考えています。
この件で、日本人エンジニアのスキルが低下したとか、made in Japan の品質が軽視された結果だと、果てまた「トヨタの傲慢が招いた結果」とか、言う人がいるけど、おいおい!って言いたくなるのです。
トヨタのエンジニアや品質マネジメントの何を知っているのかい?って。
確かに、一般論だが、最近の開発競争ではKorea やChina に後れを取ってしまうケースも散見出来るが、それとこのトヨタの件はリンクしない。 そもそも、ABSやブレーキ制御システムは、人間の感性に訴えるものだ。 ブレーキの効きが甘いとドライバーが認識すれば、早めのブレーキ作動を試みるし、速度を出さない様に運転を制御するものだ。 速度の出るクルマに乗りたければ、そういうカテゴリーのクルマを選ぶべき。 ハイブリッド車は、回生システムを積んで、燃費をちょっとずつ積み重ねて制御する方式を選んでいる以上、ブレーキ作動とアクセル稼働については、電子制御でやっている以上、普通のレシプロエンジンより「とろく」なるのは、当然のこと。 これを分かってあげないと、本質が霞んでしまう。
敢えてトヨタの今回の対応が遅れたのは、ひとえに犠牲になった人やユーザーの声を汲み取る「お客様の声」管理が弛んでいたと言うものだろう、と。 それは、US 下院の公聴会でトヨタ社長が証言しているとおりである。
メーカーである以上、完璧な製品を作ったとしても、それは完璧じゃない。 ただ時代の中でbetter な製品を作るだけだって事でしょう。 それだけのこと。
頼むから、日本のエンジニアリングが低下したとか議論を出さないで欲しいです。 日々現場で小さな積み重ねを続けて技術力の向上に努めている人らに失礼な話です。
