アルバンベルク弦楽四重奏団にハインリヒ・シフ(チェロ)を加えたライブ音源ですが、バランス感がたいへんに素晴らしく、何度も繰り返して聴きたくなる演奏です。
アルバンベルクのライブ録音は四重奏の場合、艶々とした響きが魅力である一方、ホールの残響がうまく録りきれていないのか、弦楽器の生々し過ぎる音にちょっと引いてしまったりするのですが、この五重奏ではシフのチェロが加わることで各々の楽器が絶妙にブレンドされて、幾重にも重なった音の層の間を漂っているような感覚に捕らわれます。
さほど人気のある曲ではないようですが、シューベルトの後期の作品らしく、ベートーヴェンの後期四重奏曲に比肩する素晴らしい曲だと思います。
アルバンベルクのライブ録音は四重奏の場合、艶々とした響きが魅力である一方、ホールの残響がうまく録りきれていないのか、弦楽器の生々し過ぎる音にちょっと引いてしまったりするのですが、この五重奏ではシフのチェロが加わることで各々の楽器が絶妙にブレンドされて、幾重にも重なった音の層の間を漂っているような感覚に捕らわれます。
さほど人気のある曲ではないようですが、シューベルトの後期の作品らしく、ベートーヴェンの後期四重奏曲に比肩する素晴らしい曲だと思います。