昨日は表千家茶道教室でした。
軸は春千林に入り處々鶯。
はるせんりんにいりしょしょうぐいす。
書いたのは前大徳明道和尚です。
本来は
春千林に入り處々花
秋万水に沈みて家々の月
という禅語の一行目を三代目宗旦が、花を鶯に替えて表し、表千家では初釜の掛け軸としています。
處々…ここにもあそこにも
春がどの林にもやってきて、ここにもあそこにも鶯の声が聞こえる。
秋はどの家の池や水桶に至るまで月の宿らぬところはない。
春の鶯、秋の月といった大自然になぞらえて、仏の慈悲が公正無私にして広大無辺であることを表しています。

先日初釜に伺った金子先生に、柳を頂きました。
折角長くて美しい柳なので大胆に裏千家風に高いところから設えました。


本来の表千家の飾り方はこちらです。
家元の初釜(画像お借りしました)。
ですが、うちの稽古場はこのような横に広い大きな床の間ではないので実際この表現は難しいのです。

花は、青竹の花入れに松と白梅で、おめでたく松竹梅になりました。
松は暮れにお隣の華道師範に頂いたのを大事に取っておきました。
青竹の花入れと白梅も金子先生に頂きました。
白梅が頃合いでとても美しかったです。
ありがとうございます。

熨斗鮑に稲穂などの正月飾り。

水指は小石原焼きで茄子。
初夢のつもり。
夏も秋も使うけど。

菓子。
えくぼ饅頭。
王禅寺いずみ製。

縁高がないので、練習のために小さな重箱を用意しました。
皆さんに蒔絵を誉めて頂きました。

広間の軸は
千年丹頂の鶴。
これの対句は
万年緑毛の亀。
鶴は千年、亀は万年というひたすら長寿をことほいだおめでたい言葉です。
エアコンの風が直撃で風体が変なことになってる。
鶴の足みたいだ。
わざとってことにしよう。

花は南天と水仙。
これはうちの庭のです。

稽古風景。

皆さん素敵。
写真が遠いけど茶碗は島台、棗は唐松の蒔絵を使いました。

初釜に敬意を表して袋帯。
みなさんとても上手に帯をしめておられます。

はちかりさんは花車の友禅の付け下げに

同系の地色に優しげな草花を表した袋帯。
わかりにくいけど横段ぼかしです。
着物と帯の地色が同じようだと、合わないと思うかたが多いのですが、このように上品にまとまります。
どんどん合わせて大丈夫です。

私も付け下げに袋帯。

終わってからさか本さんで。
五目中華と鍋焼うどん。
暖まりました~!

皆さんもお疲れ様でした。
皆さんとても素敵でした。
先生、今年もよろしくお願い致します。