願いの種の瓶詰め

 

(2024年04月06日記録)
 
親愛なる皆様、こんばんは。
シルバーバーチ霊団代表、John Brooks です。

もうすぐ4月8日の「花まつり」、そして、4月9日に「牡羊座の新月」を迎えます。このブログを読んでいらっしゃる方の中にも、新月にお願い事を書くという方はいらっしゃるかもしれません。

 

新月の夜の梟

わたしたちシルバーバーチの霊団としても、新月が出たらお願い事をするという手法は、非常に良いと思っています。おろらくこの分野の第一人者であるのは、残念ながらいまは故人ですが、Jan Spiller (ジャン・スピラー)さんでしょう。

彼女の本は、いまでも買うことができます。以前にも紹介しましたが、「魂の願い - 新月のソウルメイキング」(原題: New Moon Astrology) という本ですが、これは最高のガイドと言ってもいいでしょう。西洋占星術がよく分からない人でも、どうすればいいのか良く書かれているので、是非単行本ないしは Kindle 版を買って、読んでみてください。英語が堪能な方は、英文の原著を読むことをお勧めします。より深い味わいがあるでしょう。

Jan Spiller さんのすばらしい所は、西洋占星術と新月を組み合わせ、どのように願いを書き、祈ることで、願いが叶うノウハウを体系化して、読者に公開という形で還元したことです。

これは長いこと、どうなっているのか、不思議だったことですが、それのことを深く探求し続けた人はたくさんいますが、ここまで深く研究し、体系化し、公開した方はいません。

Jan Spiller さんご自身が、自分自身で、何度も何度も試してきた新月と西洋占星術の融合なのです。そして、その本は世界中に広まり、いまでは、たくさんの人が新月に願いの種を撒くことを習慣にしています。これは、非常に素晴らしいことです。

どちらかというと、少しスピリチュアル気味な西洋占星術ではありますが、ある意味、西洋占星術を広い層にアピールし、みんなの願いが叶うようにと願いを込め、書き綴られた書籍なのです。ですので、われわれは、買ってほしいと申し上げたのです。

また、いまではいろいろな派生形がありますが、その全ての原点となる上記書籍を一度でもいいから読んでおくのは、非常に重要なプロセスです。この本を理解してから、派生形を行うのが望ましいと言えましょう。

 

スタートラインと成功への道

そして、せっかくですのでご案内をしておきますが、牡羊座の新月は、何かを始めようとするときに最もふさわしい新月ですから、日本的な言い方をすると、2024年度をどう自分がありたいのか、どのように自分は変化していきたいのか、しっかり着地点を決めてから願いを書くとよいでしょう。

少し朝早起きをして、都合が許すのであれば、午前7時から午前9時までの間に書き上げることをお勧めします。2個以上10個以内、そして、自分を主体にすること、そして必ず手書きで書くこと、そして、宇宙との聖なる契約書でもありますから、書き終わって間違いが無いことを確認したら、サイン(署名)をするということも忘れないでください。

たったこれだけのシンプルなルールです。そしてまた、最大パワー周期というものもありますし、春分お宝マップという方法も紹介されておりますので、一度はきちんと読んでおくといいでしょう。

どうか、この願いを書くときは、自分の心にぴったりフィットする言葉を選ぶことも大事です。自分自身が違和感を感じたお願いでは意味がないので、よく言葉を吟味してください。

では、Jan Spiller さんの著書の話はここまでにして、今回の本題になる話をしていこうと思います。

ガーデンウェディング

最近は、スピリチュアル界で、女性のスピリチュアリストが男性のビジネスパートナーを求める、ということが非常に多く語られているようです。

そして、出来れば、ビジネスだけではなく、公私ともに一緒にいられるパートナー、簡潔に言えば配偶者を求めているようです。

なぜ、ここで、「リッチであること」を男性に求めるのか、わたしたちは、興味深く見守っていました。

少なくとも、日本のスピリチュアル界においての話ですが、こういった傾向が非常に多いです。やはり、日本の女性が、日本で働き、優れた実業家として名を上げるのは、まだまだハードルが高いのでしょう。

男女雇用均等法が制定され、施行された時から、それなりに長い時が経っているのですが、いまでもまだ、男女間の賃金格差はなくなりませんし、あるジャンルにおいては、男性に下駄を履かせなければ男性が合格できない試験もあったくらいです。

また、女性だからダメ、というジェンダー的な差別も、まだたくさん残っています。そういったところの不平等感や不満足感を、スピリチュアルな世界なら解放できると思ったのでしょう。

たくさんの女性のスピリチュアリストが、男性に「支えられ、愛されて、豊かになる」、というようなことを目標として掲げて、そういったビジネスモデルを SNS やブログやウェブサイトなどで発信していると思います。

今回は、この辺りを、シルバーバーチ流に話してみたいと思っています。

女性の実業家

さて、この場合、女性の実業家という形になると思いますが、実業家であれば、自分で稼ぐのは当たり前です。つまり、自分がリーダーなわけですから、当然のことです。

つまり、資金源も本人が用意するのですね。会社組織になれば、事務スタッフなどもいるでしょうし、ウェブ系の技術者なども、場合によっては雇うこともあるでしょう。そういったことの取捨選択も、すべて実業家がひとりで行えるはずです。

つまり、実業家という言葉をひとつ取っても、その人を指しているのであって、そこに本来であれば男女の差は無いのです。ただ、日本国内の言葉の使い方を見ていますと、「女実業家」であったり「女医」「女流小説家」「女性頭取」「女性議員」などなど、いろいろなところに「女性」あるいは「女」という漢字が付いています。

これだけでも、お腹いっぱいになってしまう方もいらっしゃると思いますが、日本にまだまだ根強く残っている「男尊女卑」があると、わたしたちは考えています。

若いカップル

しかし、反対の男性の立場に立ってみると、女性が幸せになるスピリチュアル・モデルにおいて、今度は男性が、言い方を悪く言えば、「搾取」される対象になっているのです。つまり、相手の女性を愛し、資金源となり、公私を支える、という構図です。

もちろん、このスピリチュアル・ビジネスモデルは、男性を搾取するために生まれたものではないことは、よく分かっています。それでも、脇から見ていると、リッチな男性がスピリチュアルな女性のターゲットにされているように見えます。

これは、ある男性が経験したことで、本人の了承を得て発表していますが、あるスピリチュアルな会合に出たときのことです。たくさんの女性が、彼に近付いてきました。なぜなら、左手の薬指に指輪がなかったからです。その男性は非常に優しく、スピリチュアルにも興味がある人だったので、実は奥さんと一緒にその会合に参加したのですが、自分のニックネームからは二人とも夫婦だということは書かなかったのです。要するに、同じ名字ではなかったということです。

そして、男性はこう思いました。私に近付いてきた女性は、私の存在を魅力的と思ったわけではなく、私が彼女たちにとって非常に都合のよさそうな男性であると認識したので、近付いてきたのではないだろうか。つまり、自分が選ぶパートナーとして、自分にとって有利な存在になる、そして、他の女性に対してマウントを取れるような存在になると思って、近付いてくるのではないか、と思ったそうです。

つまり、解説しますと、その男性をみんな、魅力的に思い、公私ともにパートナーと言える存在になり、自分だけをずっと愛してくれて、自分のスピリチュアルの学びのために自分がお金を使っても許してくれそうだな、あるいは、お金を払ってくれるかもしれない、という考えの人が多くいたことは事実です。

男性でも、そういったことには敏感ですから、女性が想像しているより、自分がターゲットになっているな、というのは分かるものです。しかも、既婚者ですから、非常に困惑したことでしょう。

この男性の取った対策は、「みなさんと仲良くなりたいので、妻も呼んでいいですか? 妻にも友達を増やしたいと思っているからです。」という落ち着いた言葉でした。

そして、興味が無くなった女性もいれば、是非ご一緒に、と言った女性もいました。独身男性だったらどのように見られるのか、という分かり易い例だと思います。

女性の友人達

そして、今現在その男性の周りには、奥さんと一緒にお付き合いしたいと思っている素敵な女性の友人たちが残りました。奥さんも、素敵な女性の友人が出来て喜んでいますし、男性もその女性たちの旦那さんと交流を持ち、友達になり、楽しく過ごしています。

この例で、男性に愛されて、スピリチュアルで稼ぎたい、そして、幸せなことを引き寄せる、というビジネスモデルがだいぶいびつなものであったことが分かると思います。

あなたがいいと思った男性が、ごく普通の収入で、あるいは、あまりお金がなかったとしたら、彼女たちは食らいつかなかったことでしょう。その時点で、自分自身の力で光輝いているわけではなく、男性から、無条件に愛を引き換えにしてお金を貰う、という構造なのですが、これでは男尊女卑な男性陣と変わりません。

単に、ビジネスモデルがスピリチュアルなジャンルで、女性と男性が置き換わっただけにすぎません。本当の意味でのパートナーシップや、引き寄せの「ひ」の字も理解していないと、われわれは考えています。なぜなら、そこには、一緒にがんばって行こうという姿勢や、お互い愛を深め合うという重要なプロセスが抜けているからです。

無条件の愛を一方的に男性に求めているというのが、そもそもの間違いです。女性も、男性を無条件に愛するのであれば、まだ分かりますが、このモデルを唱えている人たちは、まず「わたしは」と来るわけです。

つまり、自己主張が激しいのです。その激しい自己主張で、他のスピリチュアルな仲間と楽しく一緒にやっていけるかと言いますと、排他的ですから当然上手くいきませんので、自分自身が「お話会」あるいは「ランチ会」といって主催した場所には、自分の信者のような人たちが集ってきて、自分に利益をもたらすことしか考えていません。たいてい女性限定のお話会やランチ会が多いので、これでは良いスピリチュアルなあり方とは言えませんね。

つまり、単に他の女性にマウンティングしているだけにすぎません。その時点で、われわれが考えるスピリチュアルとは程遠いです。

残念ながら、このビジネスモデルに騙されている方は多いですし、何もかも引き寄せで上手くいくと思っている方も多いです。でも、種を撒いたあと、水や栄養などを与えなければ、発芽することはありませんし、大きく成長してくれるわけでもありません。何もしないのに、全てが引き寄せで上手くいくということは、幻想であり、妄想です。

そして、そういったビジネスモデルを続けている当人は、なぜか、離婚し、再婚することが多いです。つまり、女性も男性も、幸せではなかったということになりますね。

こういったことを何度も繰り返す方もいますし、きちんとした愛で結ばれて、共同創造しているカップルもいますので、付いて行く相手を間違えないようにして欲しいと思います。

永遠の愛

ちゃんとしたスピリチュアリスト同士の夫婦というのもたくさんいますが、その二人の間にあるのは、まず愛情であり、お互いを思いやる心が育っています。そして、たいていの場合、出来る限り対等であろうとし、家事や育児なども上手く分担していることが多いです。

こういった健全な人々が増えてくれればよいと、わたしたちは思っています。

また、スピリチュアリストは、持っている資産額やどれだけ良い所に住んでいるかではなく、きちんとスピリチュアルを理解して、実践しているかどうか、ヒーラーであれば、腕利きかどうか、こういったところが一番の判断材料になるはずです。そこに、男女の差はありません。

また、他力本願(仏教的用語ではありません)でもいけないので、自分自身で現実的なお金を稼ぐ手段を持っていることも非常に重要です。スピリチュアルだけで食べていくことは、非常に難しいです。ですが、不可能ではありません。要は、実力です。

 

四つ葉のクローバー・シロツメクサの畑

さて、今回の話は、いかがだったでしょうか? われわれとしては、これだという理想像を言うことはあまりせず、こういった実在の例と少しの模範的な例を挙げただけにすぎませんが、それでも言わんとすべきところは、しっかり伝わっているのではないかと思います。

人間には自由意志がありますので、何かを決定するときに、この話がお役に立てれば良いなと考えています。

どんな願いでも、宇宙の法則に反したものは叶いません。その中のひとつに、「他者を変えることはできない」というのがあります。相手の自由意志を無視した願い事は叶わないですし、あくまで自分自身を主体にすることが、宇宙の法則のひとつです。自分だけに都合がよい願いであったり、引き寄せというものはあり得ないのです。

では、また次のサタデーナイトにお会いしましょう。

John Brooks
 

 

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