ブログを再開するきっかけになったのは、「偽ユタに騙され多額の金銭を詐取された」という相談が相次いだためです。

 

先日の記事で「ユタマンチャー(偽ユタ)」、と「ユタ崩れ(神様に見放されたユタ)」について書きました。こちらについて詳細を述べようと思います。

 

・まず「ユタマンチャー」について

 

太平洋戦争後現れ、現在に至るまで人々の不安に付け込み金銭を詐取している偽ユタです。

 

ユタは遺伝性(ユタ家系)と突発性(一代限り)に分かれますが、いずれにも共通していることが「7年修行がある」ということです。

 

7年修行を経て生き残り、神様から「与え」という能力を授けられたユタが、人を視ることができます。

 

この修行を経ていないのが偽ユタ、「ユタマンチャー」と言います。

 

 

・次に「ユタ崩れ」について

 

より問題があるのは「ユタ崩れ」です。

 

なぜならば、衣装、儀式のやり方、道具の作り方、呪詞(クチ)等を知っているため外形上見分けがつかず、本物のユタと誤認されてしまうためです。

 

しかし、戒めを破ったために親神(ユタ候補を指導するユタ)には破門され、さらに神様からも見放されていますので、正当性もなければ能力もありません。

本人は能力があるかのように見せていますが、それは過去のものです。

 

この「ユタ崩れ」に関わってしまうと、長期間に渡り騙され続け多額の金銭を詐取されるばかりか、状況は改善されないままです。

 

 

※追記 「テンゴノカミ」について

 

カテゴリーとしてはユタに当てはまりますが、呪術的能力を持たず、人を視ることはできません。

奄美沖縄のユタはほとんどがこの「テンゴノカミ」になります。

祭壇は一段であり、見分けは簡単です。(人を視るユタは三段の祭壇を作ります)