ユタ界には協会がなく、戒律はあっても統一的な倫理規範がありません。
これがユタマンチャー(偽ユタ)やユタ崩れ(神様が離れたユタ)が生まれる要因の一つだと考えます。
そこで、まず私の一門用の倫理規範を作成してみました。
ユタ倫理規範(私案)
第1条(根本原則)
ユタは、相談者の不安を利用して支配し、金銭を引き出す者ではない。
相談者が生活と尊厳を取り戻すための助力者である。
第2条(恐怖による誘導の禁止)
ユタは、次の語を用いて相談者を恐怖で操作してはならない。
祟り・呪い・因縁・障り・先祖の怒り
「このままだと死ぬ」「家が潰れる」
「祓わないと悪化する」
これを行った時点で、神事ではなく脅迫的手法である。
第3条(緊急性の捏造の禁止)
ユタは、金銭支払い・追加儀礼の決断を急がせてはならない。
「今日中」「今すぐ」「期限がある」
「このタイミングを逃すと終わり」
相談者が冷静に判断できる時間を確保すること。
第4条(排他・囲い込みの禁止)
ユタは、相談者を孤立させる言動をしてはならない。
「私以外に頼るな」
「家族に言うな」
「医者・役所・弁護士に言うな」
等
第5条(料金の透明性)
ユタは、金銭を受け取る場合、以下を必ず事前に明示する。
料金(定額/時間/回数)
追加費用が出る条件
相談をやめる自由(いつでも終了可)
後出し・段階的な増額は行ってはならない。
第6条(物品販売の抑制)
ユタは、物品販売を主目的としてはならない。
以下の販売・斡旋は特に慎む。
高額の護符・石・ブレスレット・壺・塩・水
「買わないと救われない」という誘導
物の購入を救済条件にすることは、霊感商法である。
第7条(治療の代替を名乗らない)
ユタは、医療・薬・治療を否定し、代替を強制してはならない。
「病院は意味がない」
「薬をやめろ」
「医師より私が正しい」
心身の不調が疑われる場合は、医療へ繋ぐことを妨げない。
第8条(生活破壊の禁止)
ユタは、相談者の生活基盤を壊す提案をしてはならない。
借金して払え
仕事を辞めろ
家を売れ
家族と断絶しろ
相談者の安全と生活を最優先とする。
第9条(効果保証の禁止)
ユタは、結果を保証してはならない。
必ず治る/必ず勝つ/必ず復縁する
100%成功する
相談は「未来を確定させる契約」ではない。
第10条(責任転嫁の禁止)
ユタは、相談結果を利用して相談者を責めてはならない。
「言う通りにしないから悪化した」
「あなたの信心が足りない」
相談者の尊厳を傷つける手法は用いてはならない。
第11条(守秘と悪用禁止)
ユタは、相談で知った秘密を守る。
また、秘密を盾に金銭・関係・服従を要求してはならない。
第12条(依存構造の禁止)
ユタは、相談者が自立して生きられる方向へ導く。
次の行為をしてはならない。
不安を増やして通わせ続ける
「まだ終わっていない」を無限に繰り返す
定期的な“浄化”“解除”を必須にする
ユタの役目は「終わらせること」である。
第13条(境界線の明示)
ユタは、自分が「できること/できないこと」を明確にする。
法律相談はできない
依頼を断ることがある
曖昧な万能感を演出してはならない。
第14条(共同体への敬意)
ユタは、家・集落・聖地・祭祀体系に敬意を払い、勝手に権威を称して他者を従属させてはならない。
長々となりましたが、大事なのは最後の第14条
「先人達が守ってきた世界を、自分の欲のために利用してはならない」
これを忘れた瞬間、ユタではなくなる(崩れる)のだと思っています。