さて今回は、みなさまご存知の「ライステラス」。
日本で言うところの「段々畑」ですが、バリ三度目にして初めて訪ねる秘境(?)でございます(苦笑)。
なにが秘境かと言って、これまで、とにかく歩いての移動が嫌いだった私が、日頃のウォーキングの成果を確かめるべく果敢にスケジューリングしたのがここ、ライステラスだったからです。
今回ウブドゥに宿を取ったのも、この為だったと言ってもいいくらいの・・・そのくらいの覚悟で挑みました。
・・・が、結果は・・・。
「ハイ、・・・3時間デ3500円デスネ。アトハ運転手ト交渉シテクダサイ。タブンダイジョウブ。3時間デイッテコレマス」
とは、日本語が堪能(?)なフロントマンの弁。
そうです。
意を決して、車に揺られてライステラスに行ってきました。
外人観光客で賑わうウブドゥの街並みを過ぎると、ほどなく青々とした田んぼの向こうに・・・まるでベトナムの郊外を思わせるヤシの並木やジャングルが現れます。
そうして車で約30分。
現れました。いつかTVで観た、凄まじい生きることとの戦いが。
日本の段々畑と違うのは、その一段一段の耕作面積の狭さっ!
おそらくは、日本のそれにも狭いところがあるのでしょうが、それにしても狭いっ。
この一段で、いったいどのくらいの収穫が望めるというのでしょう。
実際に働いている人がいましたが、このライステラスの一番下まで行ってまた登ってくることを考えると気が遠くなってしまいます。
そんなライステラスで暮らす少女たちが居ました。
「可愛い」なんてカメラを向けたら「にっこり」とポーズを取ってくれましたが、この後、すかさずポストカードを買わされました(苦笑)。
とそこへ、まるでポスターから抜け出たようなおじさんが現れたのでカメラを向けると・・・意外に愛想良く「パチッ」。・・・と、すかさず、担いでいた天秤棒を下ろすとカゴの中からおじさんが被っているバナナの葉で編んだ帽子(?)を買わされそうになりました。
流石に買っても被ることはなさそうだったので、チップを払ってごまかしました(苦笑)。
などと、人の良い観光客を装う私たちは、彼らが働くライステラスを見下ろす
こんなバンガローでお茶などしているのですから、このくらいのことはされて当たり前なのでしょうね。
しかし、今や外人観光客が殺到するスポットになってしまいまい、やめるにやめられない過酷な生活現場になってしまった観は否めませんね・・・。