永年の名作、ミヒャエル・エンデの「モモ」を今さらですが読了しました。
ストーリーは知っていたのですが、実際に本を手にとるタイミングを逸したというか何というか。
活字中毒者と豪語するわりにはこんな名作を読んでいないという抜け落ちたことをしておりました。
別に避けていたわけではなく、単純にタイミングが無かっただけのことですが。
なぜ、今まで読んでいなかったんだろ???
こんな名作を・・・不思議です。

今さらではありますが読了しました。
古い古い本なのに”今”読んでも響きます。
なぜもっと早くに読まなかったんだろ?
子供の頃に読んでいたら・・・そして、それをもう一度読み直している”今”だったら・・・
全く違う感想を抱いていたかもしれません。
「児童文学」という括りの奥深さを思い知った一冊になりました。
もちろん、子供向けのファンタジーですが、それだけに留まらない作者のメッセージを感じます。
1973年出版ですから、出版されてすぐに読んでいたら私はどんな感想を持ったのでしょうか。
逆に子供の頃に読まず、今この年齢になって初めてまともにページをめくったからこそ伝わってきたことがあるように思えます。
まさに”今さらですが”なのです。
しかし、この本のページをめくりながら出版当時よりも今のこの時代の方が本の舞台に近いのではないかとも感じてしまいました。
時間どろぼうは今の方がもっと活躍しやすいのではないでしょうか。
みんなが忙しく動き回り、効率だけを重視して、生産性を追い求めて、一番大切なモノがお金という今の世の中をエンデは天国から苦笑いして見ているのかもしれません。
私達はいつから”将来のために”と思い始めたのでしょうか。
将来、役に立つから・・・将来、困らないように・・・将来、楽になるように・・・
その”将来のために”と言いながら使う時間が賢いことのように言われてきました。
そして? 私達は「自分はちゃんとできている?」とその採点を待つような未来を見て生きているのです。
本当に自分がしたいことではなくて、”将来のために”と言われて動くことが正解のように思いこまされていたのです。
これこそ、”時間どろぼう”に時間を盗られることなのでしょう。
「急げ!」「がんばれ!!」と言われ続けて進み続けることが本当に正しいのでしょうか。
普通は・・・
大人だったら・・・
一般的には・・・
社会人としては・・・
親なんだから・・・
ずっと脅されて生きてきたように思えてきます(笑)
あーやっぱり、この本は子供時代に一度読みたかったなー
今さら遅いけど。
ピュアな心で触れてほしい一冊です。
大人には深く、重たく、ずっしりと響いてくる作品です。
豊かな時間って・・・豊かな人生って・・・なんだろね?
「モモ」の表紙を手で撫でながら今一度自分に問いかけてみましょうね。
今さらですが、出会えて良かった一冊になりました。
(なぜ、今まで読まなかったんだろね? 謎です)
次回の「こどもワクワク食堂」は
2025年11月22日(土)11時半~13時半
(14時完全撤収につき、13時ラストオーダーの厳守をお願いいたします)
場所 中道地域福祉センター
神戸市兵庫区中道通4-2-8
子供無料、大人500円プラス(お気持ちをお願いいたします)
お米やお菓子などお配りできそうです。エコバックをお持ちください。
月に一度ではありますが、
いつもの笑顔に会えることを私達も楽しみにしています。
なかなか、ゆっくりとお話ができる状況ではありませんが
「こどもワクワク食堂」はみんなの居場所として活動を続けています。
相談事などありましたら、遠慮なく個人的にご連絡をください。
私の力は微々たるものですが、あらゆるところに連絡を取りまくって対処方法を探します。
自転車で走れる範囲ならばお米を積んで駆けつけますからねっ!!
ダイジョウブ!! 何とかなるから。何とかするから。一人で抱え込まないでくださいよ!
お電話でのお問い合わせは070-5463-8902 まで
メールのお申し込みはこちらまで →☆お申込みフォーム☆