こども食堂フォーラム | ネコのつぶやき

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家族、仕事、趣味、ネコの話し・・・のんびり、まったりとした時間をご一緒にどうぞ

久しぶりにリアルな講演会に行ってきました。

最近はすっかりとご無沙汰してしまっている兵庫こども食堂ネットワークの主催です。

会場に到着すると、何人も懐かしいお顔に再会できて、それだけでも行って良かった講演会です。

コロナ禍、顔を合わせての情報交換の場は無くなってしまいましたが

それぞれが自分達ができることを続けてきての”今”であることを思います。

 

 

 

 

基調講演は朝日新聞で記者をされている中塚久美子さんです。

子供、家族、ジェンダー、無国籍・・・様々な取材をされてきた中で見えてきた子供達の現状をお話くださいました。

 

お話を聞きながら、私が感じたことは、今の日本の社会が抱える歪みです。

働いてもお給料は上がらず

シングルのママ達はパート勤めの人が多くて収入は不安定

場当たり的にばらまかれる給付金があっても根本的な解決には程遠いものです。

 

 

 

こども食堂ができるサポートなど本当に微々たるものです。

 

 

 

通常は、届かない文句を言うことはエネルギーの無駄使いだと割り切っていて

ブツブツ言う前に自分ができることを粛々と続けていこうというスタンスです。

しかし、今日のお話を聞きながら何ともやり切れない気持ちになったことも確かです。

 

 

たくさんの人が今の社会構造はおかしいと感じているのに何もできない無力感。。。。

 

 

それでも、黙々と続けてきた事の積み重ねが総理大臣の口から「こども食堂」が語られる現実を作りました。(丸投げ感MAXでイラッとしたことも事実ですが・・・笑)

「こどもワクワク食堂」を始めた7年前は”貧困対策”の枕詞がつくことが常でした。

それが、その間のたくさんの人の努力の積み重ねで

今はやっと”地域の居場所”として認識されるようになってきました。

 

普通のおばちゃんには普通のおばちゃんだからできることがあります。

 

私達には行政がするような援助はできません。

学校の先生が教えるような学習支援はできません。

企業のような専門的な動きはできません。

 

 

でも、普通のおばちゃんの役目があります。

お話を聞きながら、なぜ食堂を始めたのか・・・原点に立ち返る大切さを教えていただきました。

 

 

私は子供の孤食が気になったことが食堂を始めるきっかけでした。

シングルや共働き家庭が多い地域では、子供が一人でご飯を食べているケースも珍しくありません。

ひとりでもご飯を食べられるし、別によその家の事に頭を突っ込む必要もないし。

孤食であってもその子は普通に大人になるのだろうし。

あくまでもおばちゃんのお節介でしかないことは十分に承知です。

それでも、何かせずにはいられなかった・・・というのが正直なところです。

 

「みんなで食べたらおいしいね!」

食堂のキャッチフレーズはコロナ禍を経て、ますます大切な言葉としてインプットされています。

(居酒屋で大騒ぎすることは許されて、学校の給食が黙食という矛盾が未だに理解できません)

 

 

 

 

 

「こどもワクワク食堂」も7年が経ち、開催会場のお引越しもあり、当初の形態とは変わりました。

それでも、「みんなで食べたらおいしいね!」の気持ちは今でもずっと変わりません。

 

お陰様でたくさんの人が月に一度の食堂を楽しみにしてくださるようになりました。

子供だけでなく、家族連れが多いことも「こどもワクワク食堂」の特色です。

普段はお仕事で一緒にご飯を食べることができないパパを囲んでのお昼ご飯・・・ステキです。

そこにご近所のひとり暮らしのお年寄りが混じります。

「孫みたいな子と一緒にご飯を食べるって楽しいねぇ」

当日、お仕事のママからラインが入ります。

「子どもだけで行かせます。よろしく~」

 

いつの間にか、みんなの居場所になってきました。

満面の笑顔で受付に現れる見慣れた顔ぶれにこちらもホッとします。

 

 

 

月に一度しか会わないかもしれないけれど

気持ちは家族と同じです。

来てくれるママちゃん達は娘のように思えます。

子供達はそれこそ孫のように思えます。

「こどもワクワク食堂」は大きな家族みたいやなぁと最近よく思います。

 

先にこども食堂ができることなんて微々たることだよ~と書きましたが

塵も積もれば山となる💕

微々たることでもできることを粛々と続けて参ります。

 

 

講演会の最後に言ってくださった言葉が響きました。

「私達に根本的な解決は無理です。

 でも小さなさざ波も集まれば大きな波になります!」

 

 

形も規模も違いますが、日本中に同じ想いで子供食堂を続けている人達がたくさんいてくれることも活動を続ける勇気に繋がります。

貴重なお話を聞く機会を設けてくださった兵庫こども食堂ネットワークの皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

次回の「こどもワクワク食堂」

2022年9月24日(土)12時~

場所 国際交流シェアハウス やどかり

神戸市兵庫区中道通2-2-11
(兵庫警察署南、新開地駅・湊川公園駅より徒歩約10分)
予定変更の場合はFacebook等でお知らせいたします。
カレーを一緒に頂きましょうね。
子供無料、大人500円プラス(お気持ちをお願いいたします)
お米やお菓子などお配りできそうです。エコバックをお持ちください。

 

 

 

いつもの笑顔に会えることを私達も楽しみにしています。

なかなか、ゆっくりとお話ができる状況ではありませんが

「こどもワクワク食堂」はみんなの居場所として活動を続けています。

相談事などありましたら、遠慮なく個人的にご連絡をください。

私の力は微々たるものですが、あらゆるところに連絡を取りまくって対処方法を探します。

自転車で走れる範囲ならばお米を積んで駆けつけますからねっ!!

ダイジョウブ!! 何とかなるから。何とかするから。一人で抱え込まないでくださいよ!

お電話でのお問い合わせは070-5463-8902 まで