明日、ある会合に呼ばれています。
「こどもワクワク食堂」のことをお話するためにお時間を頂けることになりました。
貴重なお時間をありがとうございます。
何をどうお話しようかと考えていた時に
ふと気になる言葉が頭の中でリフレインしました。
最近はそのイメージもずいぶんと払拭されてきたようにも感じますが
子供食堂の枕詞のように使われていた「子供の貧困」という言葉です。
メディアが子供食堂の説明をする時に必ずくっつけた「貧困」の文字が
未だに子供食堂の姿のひとつのように残っています。
何を指して「貧困」なんだろ?
大方の人は金銭的、物質的な部分での貧困を思い浮かべるでしょうが
それだけでは無いのですよね。
物質的な貧困は”モノ”で埋めることができるかもしれません。
でも、心の貧困は”モノ”や”お金”では悲しいかな、解決できないのです。
もちろん、物質的に満たされることで心の貧困が解消されるケースもあるでしょうが。
心の貧困はとても根深いな。。。
家はとても裕福なのに、両親共に仕事が忙しすぎて毎日一人でご飯を食べている子供を知っています。
両親共に教育熱心で本人も一流大学に通っていますが、彼は家族そろってご飯を食べたことがありません。(親が仕事で不在だったり、本人も塾に通っていたり)
はた目には何不自由なく生活しているように見えていても
人として生きていく上で何か大きな物が欠落しているように感じてしまいます。
もちろん、本人が何の疑問も持たず悠々と生きているならばそれもまた人生かと思いますが。
明日、お話を聞いてくださる方々は恐らく、物質的、金銭的な貧困が全てだと思っておられるんだろうな。
だいたい、子供が自分のことを「貧困」って自覚するもんだろうか。
子供は自分の家庭が生活の全てだから、
親が必死で働いている姿は認識していても
大人が思うほど深刻に受け止めてはいない気がするのです。
隣の席の子が持っている物を買ってもらえなかったりする時に
何となくの格差は感じるけれど”貧困”が原因とは思ってないんじゃないかな。
ずっと後で大人になってから「我が家は貧困だったんだろうな」と気がつく人もいるかもしれない。
”貧困”という言葉は使うのは簡単かもしれないけれど
とても曖昧でいい加減で大ざっぱな表現のように思えてしまうのです。
時間の関係で心の貧困の説明までできないことが残念でなりませんが
わかりやすい貧困の話から始めるのが筋かもしれませんね。
でもね、この”貧困”という言葉そのものに個人的には物凄い偏りを感じていて抵抗があります。
その昔、みんなの生活にまだそこまでの格差を感じることがなかった時代には
もっと大らかな助け合いの心が存在していたように思えます。
隣の家の親の帰りが遅かったら、その家の子供も一緒に晩御飯を食べていたとか、
気になる子供がいたら、一緒にお風呂屋さんに連れて行ったとか、
その本人も特別裕福であったわけではないでしょうが
お互い様の気持ちで隣近所が助け合って生きていた時代があったはずです。
その頃に戻るわけではないけれど
その頃の精神は見習うものがあると思いませんか。
みんながそれぞれに分け合って、分かち合って、助け合う社会に戻れないのかな。
物だけでなく、心が満たされる社会を目指したいものです。
ひとりひとりが誰かのことを思いやることができる。
必要なのは心のゆとりなのかもしれません。
ちなみに「こどもワクワク食堂」はみんなの居場所です。
貧困もお金持ちも関係ありません。
子供だけでは無くて、家族も近所の人もみんなでご飯を食べる場所です。
私達、ボランティアにとっても大切な居場所です。
さて・・・・明日のお話はどこに着地点を持っていきましょうかね。
会場の皆様のお顔を眺めて考えますか。
無事にお役目を果たせますように。。。。
次回の「こどもワクワク食堂」
2022年4月23日(土)12時~
場所 国際交流シェアハウス やどかり
神戸市兵庫区中道通2-2-11
(兵庫警察署南、新開地駅・湊川公園駅より徒歩約10分)
予定変更の場合はFacebook等でお知らせいたします。
カレーを一緒に頂きましょうね。
子供無料、大人500円プラス(お気持ちをお願いいたします)
お米やお菓子などお配りできそうです。エコバックをお持ちください。
いつもの笑顔に会えることを私達も楽しみにしています。
なかなか、ゆっくりとお話ができる状況ではありませんが
「こどもワクワク食堂」はみんなの居場所として活動を続けています。
相談事などありましたら、遠慮なく個人的にご連絡をください。
私の力は微々たるものですが、あらゆるところに連絡を取りまくって対処方法を探します。
自転車で走れる範囲ならばお米を積んで駆けつけますからねっ!!
ダイジョウブ!! 何とかなるから。何とかするから。一人で抱え込まないでくださいよ!
お電話でのお問い合わせは070-5463-8902 まで
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