西加奈子さんの「世が明ける」を半分ほど読みました。
一気読みしてしまいそうな衝動を押さえつつ
内容的に重いので、合間に積読中の緩い本をはさみつつ
私にしては珍しくユルユルと読み進めております。
何だかね、物凄い複雑な気分で読み進めているのです。
かといって、途中で読むのを止めるわけにはいかない気持ちなのです。
こども食堂の運営に携わっていなければ、ひょっとしたら完全なるフィクションとして読んでいたかもしれません。
今、私が抱いている複雑な気分はこの本に書かれているような世界をチラ見しているからです。
まさか・・・って思うかもしれないけれど、この本に描かれた世界があることは紛れもない事実です。
もちろん、登場人物たちは架空の人達だけれど、この人達と境遇が重なる人が今の日本にはたくさん存在しています。
半分ほど読み進めて、この帯に書かれた文章の意味がわかってきました。
読みながら怒りが湧いてくるのです。
何に対する怒りなのかがわからない自分に対する歯がゆさもあります。
その人個人を責める問題でもなく、その境遇を嘆くだけでは解決にならず、
かといって社会問題にしてしまうと逆に薄っぺらくなるような妙なジレンマ。
まだ半分しか読んでいないのに・・・・中間報告を書く気になってしまいました。
あと半分、がんばって読もうね!という自分への励ましも含めつつ。
そして、本当に世は明けるんだろうかと不安になってきた気持ちをかき消すためにも。
この本を読む前に同じ作家の「さくら」を読みました。
この人は人間の弱いところや醜いところも徹底的に描くのだけれど
最後は光を見せてくれる人なんだなと思えたので
この「世が明ける」もドキドキしながらもある程度は希望を持ちながら読んでおりまする。
これほどの緊張感を味わいながら本を読むって初めてかもしれません。
(どんだけ緩い本ばっかり選んでるねん!!)
後半、どんな展開が待ってるんだろ。
本当に夜は明けるのだろうか。
どんな風に夜明けはやってくるのだろうか。
何をもって「明ける」ことになるんだろうか。
ドキドキ、ワクワクしながら続きを読み進めて参りましょう。
読み終えている先輩方、もう少しで一緒に語ることができますから!
この本を私に薦めてくださったたくさんの皆様、ありがとうございます。
(ホントに不思議なことに、同じようなタイミングで何人もの方からこの本のタイトルを聞きました)
今の私だから読めと言われているような気もします。
心して読み進めます。
読み応えのある良い本に出会えたことが幸せです。
次回の「こどもワクワク食堂」
2022年3月26日(土)12時~
場所 国際交流シェアハウス やどかり
神戸市兵庫区中道通2-2-11
(兵庫警察署南、新開地駅・湊川公園駅より徒歩約10分)
予定変更の場合はFacebook等でお知らせいたします。
カレーを一緒に頂きましょうね。
子供無料、大人500円プラス(お気持ちをお願いいたします)
お米やお菓子などお配りできそうです。エコバックをお持ちください。
いつもの笑顔に会えることを私達も楽しみにしています。
なかなか、ゆっくりとお話ができる状況ではありませんが
「こどもワクワク食堂」はみんなの居場所として活動を続けています。
相談事などありましたら、遠慮なく個人的にご連絡をください。
私の力は微々たるものですが、あらゆるところに連絡を取りまくって対処方法を探します。
自転車で走れる範囲ならばお米を積んで駆けつけますからねっ!!
ダイジョウブ!! 何とかなるから。何とかするから。一人で抱え込まないでくださいよ!
お電話でのお問い合わせは070-5463-8902 まで
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