昨日、お寺様から先の住職さんがお亡くなりになったお知らせをいただきました。
とてもとてもお世話になりました。
今はこのコロナ禍でお参りにも行けないことが心苦しいです。
家で手を合わせたいと思っています。
住職さんの優しい笑顔を思い出しながら
ふと昔のことも一緒に思い出しました。
私がお嫁に来た頃は、まだその前の住職さん(亡くなった住職さんのお父様)の代でした。
月参りに来られるとお姑さんと二人でお茶を飲みながら長い時間お話をしておられました。
お茶菓子にお出ししたお饅頭を美味しそうに食べながら
楽し気にお話されていたお姿を思い出しました。
その住職さんも亡くなって、お姑さんも亡くなって
私がお仏壇のお世話をすることになりましたが
宗教も違う私にはわからないことだらけでした。
お姑さんから引継ぎを受けたことを粛々とマネすることが精一杯でした。
そんな世間知らずの小娘だった私に
「手を合わせる気持ちが大事」と言いながら色々と教えてくださったのが
このたび亡くなった住職さんでした。
お参りに来られると私の知らない昔話をたくさんお聞かせくださいました。
昔むかしの近所の様子や、その頃の家の人達の思い出話です。
それをお話くださった時の楽し気な空気感を思い出します。
しきたりも習慣も何も知らない私でしたが
お仏壇の前で手を合わせる気持ちを教えてくださったのがこの住職さんでした。
寂しくなります。
それと同時に時代の流れも感じます。
随分と前に亡くなった父が元気だった頃、
「知った人がみんな天国に行ってしまった・・・」とつぶやいたことがありました。
(その父も既に天国の住人ですが)
その時は「ふ~ん」としか思わなかったのですが
さすがにこの歳になるとその言葉の深さが染みてきます。
みんな、行ってしまうんだね。。。。
先に来た電車に乗って行ってしまったような感覚?
私はホームに残っているような。。。。
私もいつかはその来た電車に乗って行く日がくるんだけどさ。
まだ、今はホームで見送る立場なんだな。
またひとつ時代が代わったのですね。
住職さん、とてもとてもお世話になりました。
親戚の娘のようにかわいがっていただきました。
ありがとうございました。
住職さんが私にくださった優しさを今度は私が誰かにお伝えしてまいりましょう。
お別れには行けませんが心の中で手を合わせてお見送りいたします。
感謝の心を添えて。
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