クッキーその後・・・ | ネコのつぶやき

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この春に「こどもワクワク食堂」でみんなに配ったクッキーがありました。

コロナの影響で甲子園で開催されるはずだった春の高校野球が中止になりました。

春の選抜で甲子園に来た人達がお土産として買って帰るはずだったクッキーです。

売るわけにもいかず、販売元の倉庫に山積みにされていたクッキーが

子供食堂にもおすそ分けで回ってきました。

 

 

 

 

 

 

なんかね、切なくてね。。。

ホントなら、あの球場いっぱいに応援に駆け付けた人達が

日本中から来てくれた人達が

自分が応援している高校が勝っても負けてもお土産に買って帰るはずだったのです。

 

 

甲子園のグラウンドに立つことを目標に練習してきた高校生達にとっては

悔しいの一言では収まらない想いがあったことでしょう。

 

 

子供食堂でも来てくださった方にお配りしました。

優しいお味の美味しいクッキーでした。

みんな、喜んで持って帰ってくれました。

 

 

持ち帰ったクッキーの中の一枚のその後を

先日、偶然、出会った人からお聞きすることができたのです。

 

 

 

 

 

甲子園の大会記念クッキーは優しい偶然をいくつか重ねて

ひとりの高校球児の元に運ばれました。

彼も甲子園を目指して練習に励んでいた一人でした。

春の選抜が中止になり、さぞがっかりしたことでしょう。

 

しかし、彼はあまり感情を表に出すタイプの子ではなかったそうです。

ご両親も彼の胸の内を案じながらも

何も言わず淡々と普段通りに過ごす彼をそっと見守っていたようです。

 

「こどもワクワク食堂」で配ったこのクッキーが

何人かの手を通じて彼の元へも届けられました。

 

 

 

クッキーを手にした彼は何も言わずに大粒の涙をポロポロとこぼしました。

 

 

 

普段、物静かな彼が流した涙。

自分が立つはずだった甲子園のグラウンドを思ったのでしょうか。

自分が聞くはずだった甲子園の歓声を思い浮かべたのでしょうか。

それとも、甲子園を目指して練習してきた自分を思い返したのでしょうか。

 

 

切ないんだけれど、私はこの甲子園クッキーがその役目を果たしてくれたように思えました。

ずっと我慢していた涙だったでしょう。

我慢しなくていいんだよ。

悔しかったら、大声で泣いてもいいんだよ。

クッキーが彼が封印したホントの気持ちを開放してくれたのかもしれません。

 

 

 

今年、野球だけではなく、スポーツだけではなく、いろんな場面で悔しい思いをした人たちがおられます。

 

 

当事者でない私はどんな言葉をかけて良いのかもわかりません。

 

 

 

それでもさ・・・

このクッキーで涙した彼のように

生きていたら、またいろんなことが巡ってきて

楽しいことも嬉しいことも、いっぱい出会えるのですよ。

たまにはしんどいこともあるのだけれど

それでも、生きていたらまた楽しいことも巡ってくるの。

 

そんな繰り返しを楽しめたらいいんだろうな。

 

 

一枚のクッキーがいろんなことを考えさせてくれました。

来年の春にはこのクッキーがお土産としてたくさん売れますように。

いや、来年の春は甲子園の大歓声が聞こえるのですよ。

きっと、きっとそんな春になります。

 

 

 

 

「こどもワクワク食堂」今後の予定

2020年11月28日(土)12時開店

カレーを作るはずでしたが、最近の兵庫県下のコロナ感染者数増加の状況を鑑み

おすそ分け会だけに変更いたします。

楽しみにしてくださっていた皆様にはご迷惑をおかけしますが、ご理解ご協力をお願いいたします。

12月は教会のクリスマス行事の関係で第2土曜日の開催となります。
予定変更の場合はFacebook等でお知らせいたします。

 

 

 

「ママ達のお話お茶会」

2020年12月18日(金) 10時~12時頃まで

「ママ達のお話お茶会」のお申し込みは
070-5463-8902 まで
「お茶会に行きたいです」とお電話ください。
メールのお申し込みはこちらまで →☆お申込みフォーム☆