「子ども食堂」
子供食堂を運営している立場としてはどうしても観たかった映画でした。
ここ最近、ドタバタの日々なのでうかうかしていると見逃してしまうかも?!と半分焦って
今日、一人で観に行ってきました。
観終わった後のまず一番の感想は・・・・
切ない。
やるせない・・・というのか?
悲しみとか怒りとかの感情とは違う種類のモノでした。
育児放棄されている少年。
河原の車の中で暮らす姉妹。
こんな暮らしをしている子供が本当に存在するのか?とかは考えずに観ていただきたい作品です。
それぞれの立場や人生観、生活環境などで
観るポイントも気になることも考えるところも人それぞれだとは思います。
日本という一見、豊かに見える国で一体何が起きているのか?
まだまだ知らないことがたくさんあります。
何かが食い違っているのです。
良く比喩に使われる”ボタンの掛け違い”という言葉が頭の中をずっと渦巻いていました。
この国はいつ、どんなタイミングでボタンを掛け違えたのでしょう。
少し前のボタンを留めなおした気がしても、そのずっと前のボタンが違うから結局はちゃんと止められないという。。。。
中身をしっかりと確認しないまま、表面だけをキレイに取り繕ってきたツケが今頃露呈してきたのか。。。。
物凄く身につまされる場面が多々ありました。
見るからに困っている子供に対して、
何かしてあげたいけれど、どこまで関与していいのか加減がわからないとか。
自分が関わる問題ではないと頭から拒否するとか。
他所の家の子に対して、どこまでお節介ができるのか・・・とか。
観ているうちに、何とも言えない無力感に襲われたことは否めません。
今、運営している「こどもワクワク食堂」が本当に今の形でいいのかな?
そんなことまで考えながら観ていました。
切ない。
私がしていることなど、本当に氷山の一角のそのまた隅っこを一生懸命に突いているような感じです。
ボタンを掛け違えたことを見てみない振りをしているうちに
子供を巡る環境はとても複雑になってしまいました。
大人が生きづらい時代です。
その大人の生き方のしわ寄せをダイレクトに受けてしまうのが子供達なんですよね。
何ができるんだろ?
切ない・・・・だけで終わらせたらダメなのですよ。
映画の中では、様々な葛藤を経て自分たちにできることを始めた家族の姿が最後に映ります。
一人では解決できない問題なのですよ。
”子供食堂”の問題を問題だと感じていない大人もたくさんいるわけです。
自己責任とか自助努力とかいう言葉を好んで使う人達もおられます。
もちろん、その気持ちも大事かもしれないけど
そこで終わらせたらダメなのですよね。
気になった人が、気にし始めた人が
自分達のできることを少しづつ持ち寄っていくことしかできないのです。
「こどもワクワク食堂」は孤食の子供達の存在が気になって立ち上げました。
ひとりでご飯を食べている子供達に
”みんなで食べたらおいしいね!”の気持ちを伝えたくて続けています。
映画の中で歌が流れます。
♪食べることは生きること、食べることは繋がること
社会のひずみの中で、それでも懸命に生きようとしている子供達に
私達、大人は何をしたらいいのでしょう。
私は食堂の運営を通じて、子供達の未来を見守りたいと思います。
生きているといろんな問題にもぶつかるけれど
その子が自分自身の力で乗り越えられることができるように
お節介なおばちゃんはそばで支えたいと思います。
とりあえず、ご飯、食べよう・・・って。
食べることは生きること、食べることは繋がること。
胸にしみる言葉になりました。
4月の「こどもワクワク食堂」のご案内
4月27日(土)12時開店「こどもワクワク食堂」 子供無料、大人500円
次回の「障害者のママ達のお話お茶会」は4月19日(金)10時~です。
「障害者のママ達のお話お茶会」のお申し込みは
070-5463-8902 まで
「お茶会に行きたいです」とお電話ください。
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