ありがとう KOKIA
あなたは重い鎧を脱いで
大きな白い翼をつけた
白い翼で軽々と空高く飛んでいった
誰も追いつけない
誰もつかまえられない
広い広い空にあなたは消えた
大切な友達を見送りました。
几帳面で曲がったことが大嫌いだった彼。
「先に逝ったらあかんやん。順番抜かしやで」
カッコよく微笑む遺影に悪態をついたら
「ほんまやな〜」と言いながら高らかに笑う声が聞こえたような気がします。
先日亡くなった陶芸家の友人の時も思いました。
神様は時々、わからないことをなさる。
宇宙は間違えないとたくさんの本には書いてあるけれど
私のような小さな人間にはその想いが全く読めません。
もっと一緒にいてほしかったのに。
もっと活躍できる人だったのに。
叶えたい夢もたくさんあっただろうに。
神様は白い翼を彼に託したのです。
なぜ、こんなに早く?と聞いてみても答えは返ってきません。
彼が好きだったハーレーのように、スポーツカーのように
一気に駆け抜けたのでしょうか。
彼が残してくれたたくさんの優しさと思い出にありがとう。
その白い翼で降りてきて
あなたの大切な家族のことをちゃんと守ってくださいね。
みんな、あなたのことも家族のことも大好きだから
この地上でできることは私達が支えるから。
でもね、あなたの代わりは誰にもできないから
あなたを呼んだらちゃんと降りてきてくださいよ。
そして、奥様の耳元でささやいてあげてくださいね。
「順風満帆」・・・・って。
「全部、順調!」・・・って。
最期にもう一度伝えたかった言葉は「ありがとう」
たくさんの笑顔をありがとう。