”そだねー”の極意 | ネコのつぶやき

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昨年の流行語大賞になった(?)「そだねー」って何気によく使う言葉です。

昨日、施設にいる母の所に行きました。

母との会話の中で、この「そだねー」がとても役に立ったのです。

 

 

 

母 「もうすぐ家に帰るのよ💕」

私 「そだねー」

 

母 「家に帰ったら犬を飼うのよ」

私 「そだねー」

 

母 「何もできないからみんなが心配するわね」

私 「そだねー」

 

 

ひとしきり、自分の言いたいことを言ったら気が済んだのか

「また、みんなと相談するわ」で収まった会話でした。

 

 

「そだねー」っていい言葉だね。

否定しないのよね。

「そだねー」しか返事のしようが無かったのよね。
次に繋ぐ言葉が見つからなかったというのが正直なところでしょうか。

 

 

 

ついつい「そんなん、無理やん」とか「できない!」って否定したくなる内容なのだけれど

「そだねー」って私が流せるのは

きっと亡き姑さんのお陰様なのですよ。

 

その頃、まだまだ若かった小娘の私には「そだねー」って流す余裕は無くて

全て真正面から受け止めてしまっていました。

自ずと否定ばかりしてしまい

今から思えば、なんと可愛げのない嫁だったことでしょうか。

 

あの頃の私に「そだねー」の言葉があれば

もっと違う介護ができていたかもしれない・・・・

母と向き合いながら、遠い昔の自分に問いかけました。

 

 

 

 

姑さんが私に「そだねー」のキャパをくれたように思えました。

あの頃、できなかったけど・・・

ばぁばぁ、私、ちょっとは育ったかな?

「そだねー」って言ってあげられなくてごめんね。

 

人生は繰り返しの計算ドリルみたいだなって。

何度も何度も同じことを繰り返して

やっと何も見なくてもできるようになって・・・

できるようになったら、次はもう少し難しい計算が待っている。。。。

 

いくつ歳を重ねても「あ~~!! これはそうなのか!!!」って気づく瞬間があります。

人生の計算ドリル、どこまでレベルアップできるのでしょうか?

 

 

「何もできなくなっちゃったわ」と母は嘆きます。

ホントに全部自分でする人でしたから。

私が小さい頃は着ていた服は母の服のリフォームでした。
自分の服が無くなると、お店でかわいい端切れを買ってきて縫ってくれました。

おやつも手作りでした。

学校の家庭科の宿題を手伝ってもらったこともあります。

父が元気な頃は父の着る和服は全て母の手縫いでした(父は着物で暮らす人でした)

 

なんでもできる人だったから

何もできなくなった今、それがとても寂しいみたいです。

 

 

 

今までいっぱい働いてきたから、休憩していいよ・・・って神様が言ってくれてるんだよ。

 

「そだねー」って、今度は母が答えました。

 

「そだねー」っていい言葉です。

 

 

 

 

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