世界に一つだけの花 槇原敬之
今日は思いがけないお誘いを頂いて講演会に参加いたしました。
「遠くの景色を眺めた後に手元に目を移したら見え方が違うことってございませんか?」
お誘いくださった方はニッコリとほほ笑んで言われました。
なるほど・・・・そうだよね~
単純な私は全く未知の内容の講演会に行くことにしました。
アフガニスタン・・・テロが頻繁に起きる恐ろしい国・・・のイメージしかありませんでした。
実は内戦さえなければ、とても美しい豊かな国だった・・・ということを知りました。
地雷のために手足を失った人たちのために
ボランティアでかの国に渡り、義手や義足を提供されている方のお話をお聞きしました。
遠い遠い景色のお話でした。
平和ボケした日本では考えられないような世界がありました。
(別に平和ボケを責めているわけではありません。それはとてもありがたいことです!)
ボランティアで地雷の除去をしている人もいれば
その地雷を作って売っている人もいるわけで。
いつになったら、この非情ないたちごっこが終わるのでしょうか。
(地雷が一個300円くらいの値段で、埋めるだけじゃなくてヘリコプターで上空からばらまくんだよという話に衝撃を受けました)
義足をつけた足をなでながら嬉しそうに微笑む少年の写真に胸がキュッとなりました。
海の向こうの遠い国では今日もどこかで地雷が爆発しています。
そこに目を向けて、心を寄せて、静かに活動を続けておられる方の心の深さを思います。
私が運営している子供食堂は
たかだか半径1キロ四方の活動です。
ちっちゃいね~と自分に呟いてしまいましたわ
でもね、いいねん。
私は私の役目があって、
むっちゃローカルで地味だけど
子供食堂という場面で精一杯働けば良いと思うのです。
もうひとつ、今日の会に参加して感じたことがあります。
実はお部屋に入る時になんともいえない威圧感を感じてビビったのですよ。。。。
「ようこそ、お出でくださいました💕」
笑顔でお迎えくださったマダム達。
(この人達、タダもんでないよ?)
その後は先に感じた威圧感は徐々に緩んで
今度は逆に包み込むような温かで柔らかな空気感に溢れておりました。
お誘いくださった方にそっとお尋ねしました。
「ここにお集まりの皆様はどういう方々ですか?」(小声で・・・)
(そんなもん、先に確認しておけよ!!と一人突っ込み)
そこそこのお立場のマダムの皆様でございましたよ。
普段、良く使う言葉に”人間の器”という言い方をします。
それって、大方は大きさの話だと思うのですが
今日、お会いしたマダムの皆様の柔らかな笑顔を見ていると
器って大きさだけじゃなくて、その質や中身に何が入っているのかも大切なのよね・・・と知りました。
昨日、今日の突貫工事で作った張りぼての大きな器じゃなくて
長い年月をかけて(それどころか、先祖代々受け継いだ)磨きこんだ蒔絵の様に美しい器を感じました。
マダムの皆様はきっと全くご自身の蒔絵には興味が無いのです。
だって、ずっとその器で暮らしておられるから。
それが普通だから。。。。
私がこんなところで一緒に座っていていいのかい???と自分で突っ込みながらも
初めましてなのに妙に居心地の良い空間にビックリしつつ
訳の分からん小娘(?笑)を穏やかに受け入れてくださったマダムの皆様の懐の深さに感謝しました。
私の知らない世界を見せてくださってありがとうございます。
全くスケールが違う活動に後ずさりしそうになりましたが
根っこに流れているモノに同じ色を感じます。
地雷除去と義足の製作という全く違う世界の話から
思いがけず大きな大きな勇気を頂きました。
遠くの景色を見てから、自分の手元に目を移した時。
私の手元にあるのは、それはそれは小さくても温かで愛おしい光景です。
私の大切な景色です。
それを再認識できた遠くの景色のお話でした。
12月の「障害者のママ達のお話お茶会」は12月21日(金)10時~です。
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