”居場所”を考える時間 | ネコのつぶやき

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家族、仕事、趣味、ネコの話し・・・のんびり、まったりとした時間をご一緒にどうぞ

主人公 さだまさし

 

朝、FMから久々に流れてきた大好きな曲です。
みんなが人生の主人公・・・大切なメッセージが子供達にも伝わりますように。

 

 

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昨日、今日と続けて子供食堂がらみの集まりに参加してきました。

 

昨日は三宮の「協働と参画のプラットホーム」で開催された”貧困”を考えるセミナーへ。
そして、今日は兵庫区の社協主催の”子供の居場所交流会”へ。

 

どちらも、しばらくの間、目を閉じて瞑想したくなりました。

 

 

今、子供達が直面している現実と

それに対して私達、単なる隣のおばちゃんが何をすべきなのか?

 

 

 

 

 

 

子供食堂をはじめて3年が過ぎました。

右も左もわからない状況から、今、少し前方が確認できるようになってきたのかな?

昨日のお話の中でも子供の貧困が6人に1人という数字に胸が痛みました。

でも、その一人は見えてこないのが現実です。

 

お金が無いから貧困なのか?というと

それだけでも無いようにも感じます。

 

今、私の周りにいる高学歴でそこそこの会社に行っている人達の中にも

”心の貧困”を抱えたまま大人になった人が少なからずいるように思えます。

一見、暮らしそのものは裕福に見えます。

ところが、小学生の頃から勉強漬けで塾通いばかりの生活を続けていて

「家族で一緒に食事をした記憶が無い」とまじめな顔で訴える人を知っています。

 

 

 

それって・・・・どうやねん????

 

家族としての温かさとか、家族だから寄り添えることとか

基本的な人間のつながりを感じないままに大人になった人達の心の闇を思います。

 

もちろん、生活に困窮していて、一般的な子供達が経験するようなことが未体験のまま育つ子供達もたくさんいます。

昨日、聞いてビックリしたのは

修学旅行に行って初めて「夜は布団で寝る」ということが当たり前なんだと気づいた子がいる・・・・

子供食堂に来て、「ご飯は床に置くのではなくテーブルの上に置いて食べる」ことが普通なんだと知らされた子がいる・・・

 

 

衝撃でした。

私達が”普通”とか”当たり前”って何気に過ごしていることが彼らには違う世界の出来事なのですよ。

 

 

 

 

 

モヤモヤしたまま、社協の「子供の居場所交流会」に参加しました。

今日は長年、子供の学習支援に取り組んでおられる先生のお話をお聞きすることができました。

 

ネグレクト、虐待・・・大変な環境の中で必死で生きている子供達がいます。

 

先生はおっしゃいました。

「親を責めて、警察に突きだして、実刑判決を受けさせるのが解決ではない」と。

その親も含めての長期的なケアが必要だと言われました。

 

親自身が虐待を受けて育った環境だったり

現在進行形でDVを受けている状況だったり

親がすでに自分自身のことで精いっぱいのケースが多いとか。

 

 

これまでに何度も聞いてきた単語があります。

 

【傾聴】

 

相手の話を共感を持って聞くこと。

 

 

 

今日の先生のお話をお聞きして

私、やっと、この「傾聴」が腑に落ちたように思えました。

今まで、分かったつもりにしてたような気がする・・・・

 

事例を交えながら傾聴の重要性を語ってくださいました。

 

 

私、傾聴しているつもりで全く傾聴できていなかったかもしれないな。

 

 

大いなる反省と共に

改めて「傾聴」するべき子供達の顔が何人か浮かんできたのも事実です。

 

 

 

 

私達、隣のおばちゃんにできること。

子供達が気兼ねなく来ることができる環境を作ること。

子供達の話を聞く大人になること。

子供達が楽しい実体験を積み重ねていく場所になれること。

そして、おいしいご飯をたくさん作ること。

 

一緒にご飯を食べることで気持ちが開いてくることがあります。

何気ない会話が嬉しい時があります。

親でも先生でもない隣のおばちゃんだから言える話があります。

 

 

これからも誰かが必要としている間は

子供食堂を続けていこうと今一度心に刻みました。

誰もが自分の居場所を探しています。

大人も子供も自分自身をしっかりと受け止めてくれる場所が必要です。

 

本来、それは家庭であるべきかもしれません。

でも、それがかなわないのならば、隣のおばちゃんがその代わりをしても良いでしょう。

 

 

「こどもワクワク食堂」には色んな人が集まります。

子供も大人もたくさんの人が大きなテーブルを囲んで

一緒にご飯を頂きます。

隣に座った初めましての人とも「おいしいね」ってお話をします。

緩くて、温かな空気がそこには流れています。

 

みんながホッとできる居場所でありたいものです。

 

これからしばらくの間、私の頭の中は「居場所」というキーワードで占拠されそうです。

「居場所」としての「こどもワクワク食堂」の姿をじっくりと考察していくつもりです。

私にできることを続けてまいります。

 

 

 

「こどもワクワク食堂」 子供無料、大人500円

9月22日(土)、10月13日(土)、11月24日(土)、12月8日(土) いずれも12時開店、14時頃まで

 

「一緒に宿題しよう会」 子供のみ参加可、無料、お昼ご飯つき

11月10日(土) 10時~14時頃まで

 

詳細お問い合わせはお電話ください。
070-5463-8902