シニアの孤食を考える | ネコのつぶやき

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家族、仕事、趣味、ネコの話し・・・のんびり、まったりとした時間をご一緒にどうぞ

平原綾香「おひさま~大切なあなたへ」

 

 

 

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大寒の土曜日。

本当は一番寒いはずなのに、トコトコ歩いていたらうっすらと汗をかくほどの陽気でした。

 

今日は友達が主催するお料理教室のお手伝いに行ってきました。
生徒さん達はほぼ60歳を過ぎたシニア世代の方々でした。

中にはご夫婦での参加もチラホラ見られて

「包丁も持ったことないわ」オーラ満載のご主人が

奥様にエプロンをつけるお手伝いをしてもらっていたり、

「おまえがするって言うたやん!」「あなたに頼んだでしょ!」と

プチ夫婦喧嘩勃発のご夫婦がおられたり。

 

なんだかね、微笑ましいなぁと羨ましくなりました。

 

何十年も一緒に暮らしてきて

長い人生のほとんどの時間を一緒に過ごしてきて

山あり谷ありの人生の中で同じ景色を一緒に見てきたであろうご夫婦の姿が

とても大きく見えました。

 

 

 

 

 

本日の献立は「腸内環境を意識したメニュー」ということで

おからを使った肉団子やヒジキや根菜、きのこなどの副菜でとてもヘルシーです。

 

参加者のほとんどは男性だったのですが

さすが、お料理教室に参加しようという心意気からして違います。
皆様、とても段取り良く、手際も良く、

協力しながら楽しそうに調理の工程を楽しんでおられました。

 

 

恐らく、現役の頃はスーツにネクタイ姿でお仕事をされていたであろう人達が

エプロン姿で楽しそうにお料理に興じておられる様子は

それはそれは微笑ましくて、ステキやなぁと思いました。

 

 

 

 

 

試食も終わった頃に、一人の男性が質問に来られました。

「今日のメニューですが、一人分を作る時にはどういう段取りで作れば良いですか?」

 

 

 

ドキッとしました。

ひとり?

お年の頃は70歳くらいでしょうか?

ひとりでご飯を作って、ひとりで食べてはるんや。。。。。
なんかね、ちょっと切なくなりました。
「これ、おいしいね」とか「私、こっちが好きやわ」とか

そんな会話も無く、ひとりで食べるんや・・・

胸の奥の方をキュッとつかまれたような痛みを感じました。

 

 

 

 

 

今、子供食堂を運営しながら、子供の孤食問題と向き合っています。
孤食は子供だけではなくて、大人も同じなんだな。。。

 

もちろん、一人で食べる方が気楽で良いとおっしゃる方もおられます。
いつも大勢で食べるのは疲れるとおっしゃる方もおられます。
人それぞれなので一概に1人ご飯を問題視するつもりもありません。

 

 

そんなん、人の勝手やん!って言われるとそうなんですけどね。

 

 

毎日のご飯って、単にお腹がいっぱいになったらいいんでしょうか?

私は何を食べるのかも大切だけど、

誰とどこで食べるのかもとっても大事だと考えています。

 

ご飯はお腹だけじゃなくて、心も満たすものだと思うから。

 

 

ひとりご飯の人が毎日、誰かと一緒にご飯を食べるのは難しいかもしれません。
でも、たとえば、週に1度、月に1度、晩御飯が難しければランチでもいいのです。
誰かと一緒に食べる機会を作りませんか。
今日、作った献立の中のひと品でもいいから作ってみて

ご飯を炊いて、誰かと一緒に「おいしいね」って言いながら食べること。

次の機会にはそのお友達のお家で持ち寄りランチ会をするとか。

 

 

健康という言葉は体だけのものではありません。
心も健康であってほしい。
そのためには小さなことかもしれないけれど

たとえば、誰かと一緒にご飯を食べる機会を作ることも

体と心の健康のためには必要なことなのだろうと

シニア向けの料理教室で気がつきました。


毎日、ご飯を作っていると面倒くさくなることもあるし、しんどいなぁと思う時もあるけれど

「おいしい!」って食べてくれる相手がいることに感謝して

また日々の献立を考えようと思いました。

食べることは大事なことです。
お腹がいっぱいになったらいいや~じゃなくて

贅沢な食卓を目指すのでもなくて

日々の食事の時間を大切に楽しみながら過ごしていただくだけで

人生はとても豊かになるはずです。


 

次回の「障害者のママ達のお話お茶会」は2018年2月16日(金)10時~です。

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