穏やかな時間 | ネコのつぶやき

ネコのつぶやき

家族、仕事、趣味、ネコの話し・・・のんびり、まったりとした時間をご一緒にどうぞ

岩崎宏美 ♪いのちの理由♪



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今日は母がいる施設に行ってきました。
行くたびに「こども食堂はどうだった?」と聞いてくれます。
今日もタブレットで写真を見せながら
先日の食堂の様子を説明しました。


「あなたが思うように活躍しなさい」


母からエールをもらいました(*^o^*)







大きな手術をした後に思うように動けなくなった母は
リハビリなどの関係でこれまでに何か所か施設を引っ越しています。

今回、妹が探してくれた施設は
部屋から六甲山の山並みが一望できるロケーションにあります。

「一日中、ずっと山を見ていても飽きないわ」


事実、空の色や雲の流れ、山肌にさすお日様の光など
一見、静止画のように見えて刻々と変わっていく山の景色は
ボ~ッと眺めているだけで心が和みます。


引っ越しのたびに不安気な顔をしていた母ですが
この部屋に来てから表情がとても穏やかになったように思います。

職員の方々も明るい笑顔で接してくださり
きめ細やかな対応も母の安心感につながっているようです。








行くたびに、リピートで同じ話を聞いているのですが
今日はとんでもなく昔の話を持ち出してきました。

「あなたが、やっとハイハイをし始めた頃ね・・・」


出た・・・! 半世紀以上前の話になりました(笑)


何でも、ハイハイをしながら自分のオシメをいれてある籠の中から一枚を引っ張り出して
そのまま、そのオシメを引きずりながら自分の布団までハイハイして行って
オシメを抱えたまま、一人で寝ていたそうです・・・!



そんなもん。。。(当たり前だけど)覚えてないよ(笑)

一体、赤ちゃんの私は何を思ってオシメと一緒に寝てたんだ??




私も、子供達の小さな頃の出来事は結構鮮明に覚えている方ですが
半世紀前の話を昨日のことのように話す母を見ながら
”母親”という生き物は、どれほどの時間が経過していても
心の中のアルバムを速攻で開くことができる習性を持っているんだなぁと苦笑いです。



ほんの数時間ではありましたが
穏やかで静かな時間でした。




今まで、家族のために一生懸命にがんばってきたんだから
ちょっとは、ゆっくりしてもいいんだよ。。。



生死を彷徨うような大きな手術を執刀してくださった先生が
母に言ってくださった言葉があります。

ダメかもしれない・・・と思ったほどの状態を救ってくださったお医者様に
母はお礼がしたいと言ったそうです。

先生は
「命はお金では買えません。
 生きようと大手術に耐えてくださったあなたの命が私には一番のプレゼントです」

「助かった命、大事にしてください」



重い言葉です。
重いけど、優しい言葉です。

まだ、この世に母の仕事が残っているようです。


本人は「まだ、何があるのかしら~?」って笑っていますが
母は私達に「生きること」の意味を身を持って教えてくれている気がします。



穏やかで静かな時間でした。
この時間がずっと続きますように。



私も、私の魂が喜ぶ方向を目指して参りましょうか。

ここしばらく、クヨクヨと”ネガティブのりちゃん”が占拠していましたが
そろそろ退散願いましょう。

生きてたら、何とかなるよね。




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窓の外を飛び回るセミが欲しいのです。