しあわせ運べるように | ネコのつぶやき

ネコのつぶやき

家族、仕事、趣味、ネコの話し・・・のんびり、まったりとした時間をご一緒にどうぞ

しあわせ運べるように




今日はやっぱりこの曲です。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






あの阪神淡路大震災から20年を迎えた今年。
東遊園地で行われている追悼式典に行ってきました。


IMG_20150117_192949.jpg


IMG_20150117_192948.jpg





ろうそくの光が灯る竹筒に向かってそっと手を合わせる人。

遠くを見つめて涙を流す人。

20年経っても、癒えることの無い悲しみを感じました。

生き残った私達にできることは

忘れないこと、伝え続けること。



IMG_20150117_192920.jpg



当時、なっちゃんは小学校1年生でした。
普通学級に入れていただきましたが、
なかなかみんなについていくことができませんでした。

担任のO先生は心配する私をいつも励ましてくださいました。

震災の前の週、いつものように放課後、なっちゃんを迎えに行きました。
教室にはもう一人、男の子が一緒にいました。

O先生はニコニコしながら彼に言いました。

「N君、なっちゃんが困ってる時はちゃんと助けたってな!」

N君と呼ばれた彼は
恥ずかしそうにうつむきながらも
「うん」と頷いてくれました。

普段から口数の少ないおとなしい男の子でした。

「うれしいな。おばちゃんからもお願いね(*^o^*)」

N君はにっこり笑ってくれました。



その翌週・・・・・あの震災が起きました。


しばらく経ってから
N君が崩れた家の下敷きになって
お母様とお二人、亡くなったことを知りました。




20年という時が過ぎても
私の記憶の中のN君は
小学校1年生のままほほ笑んでいます。

生きていたら・・・きっと優しい青年になっていたことでしょう。

無念でなりません。

きっとお空の上から
なっちゃんの事を見守ってくれているんだろうなぁと
照れ笑いの彼の顔を思い出します。





ひとり、ひとりに
忘れられないヒストリーがあります。
笑顔の裏に押し込めている悲しみがあります。


生かされた私たち。

生き残った私たち。

お星様になったN君達の分まで
しっかりと前を向いて生きていきましょうね。




忘れない日。

忘れられない日。

忘れたらいけない日。