今日はやっぱりこの曲です。
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あの阪神淡路大震災から20年を迎えた今年。
東遊園地で行われている追悼式典に行ってきました。


ろうそくの光が灯る竹筒に向かってそっと手を合わせる人。
遠くを見つめて涙を流す人。
20年経っても、癒えることの無い悲しみを感じました。
生き残った私達にできることは
忘れないこと、伝え続けること。

当時、なっちゃんは小学校1年生でした。
普通学級に入れていただきましたが、
なかなかみんなについていくことができませんでした。
担任のO先生は心配する私をいつも励ましてくださいました。
震災の前の週、いつものように放課後、なっちゃんを迎えに行きました。
教室にはもう一人、男の子が一緒にいました。
O先生はニコニコしながら彼に言いました。
「N君、なっちゃんが困ってる時はちゃんと助けたってな!」
N君と呼ばれた彼は
恥ずかしそうにうつむきながらも
「うん」と頷いてくれました。
普段から口数の少ないおとなしい男の子でした。
「うれしいな。おばちゃんからもお願いね(*^o^*)」
N君はにっこり笑ってくれました。
その翌週・・・・・あの震災が起きました。
しばらく経ってから
N君が崩れた家の下敷きになって
お母様とお二人、亡くなったことを知りました。
20年という時が過ぎても
私の記憶の中のN君は
小学校1年生のままほほ笑んでいます。
生きていたら・・・きっと優しい青年になっていたことでしょう。
無念でなりません。
きっとお空の上から
なっちゃんの事を見守ってくれているんだろうなぁと
照れ笑いの彼の顔を思い出します。
ひとり、ひとりに
忘れられないヒストリーがあります。
笑顔の裏に押し込めている悲しみがあります。
生かされた私たち。
生き残った私たち。
お星様になったN君達の分まで
しっかりと前を向いて生きていきましょうね。
忘れない日。
忘れられない日。
忘れたらいけない日。