未来の建築家 | ネコのつぶやき

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ケツメイシ 子供たちの未来へ





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ついこの間お正月だったはずなのに
あっという間に2月が終わる~(  ゚ ▽ ゚ ;)
1月、2月、3月とドミノ倒しのように日が過ぎていきます。
来たる3月はちょっと気合を入れようっと。。。あせる

こんばんは星
褒めて育てるセラピスト、のりこママです(=⌒▽⌒=) 




続けざまに息子ネタで恐縮ですが
今日は長男君の話題です。

彼は大学で建築の勉強をしています。
この春からは大学院に進むことが決まっています。
先日、大学の卒業研究の発表があり無事にひと仕事終えました。
詳細は全く関知していませんが
大学の製図室に泊りこむ日もたびたび・・・
ちゃんとご飯食べてるんでしょうかね?

何を調べているのかあまり聞いていなかったのですが
Facebookで発表の内容をつぶやいていました。 




彼のテーマは

”Live with the Kobe Muslim Mosuque  ~ 
     学童施設設計による文化多様性と共存の提案”










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私がうれしかったのは
彼の着眼点が「子供」に向けられたことでした。

調査を進めるうちに神戸、北野町にあるモスクの近辺には共働きの家庭が多いことに気付いたようです。



親が帰ってくるまで、子供達はどうしているんだろう?

学童保育や塾が終わった後、夜遅い時間に親の帰りを待つ子供達の姿が目に浮かびます。
そんな子供たちを預かる施設を作るというのが彼のテーマでした。





まずは平らな土地に建物を建てる・・・
その図面を引いて、模型を作って・・・
建築ってそんなもんだと思っていました。



ところが、彼は「建物を建てる」という概念を捨てました。
今ある建築物を改装して、あるいは改築して使えない?
そこで目につけたのが北野町にあるイスラム教の寺院だったようです。
イスラムの礼拝は夜遅くまで続きます。
夜遅くまで人が出入りする場所に子供達を預かる場所があれば?
親が仕事で遅くなっても一人ぼっちの部屋で待つことはありません。
同じ境遇の友達もできるでしょう。
働いている親達も安心して子供を預けることができます。





手前味噌で恐縮ではありますが
単純に立派な建物を建てるのではなくて
その建物を使う人達に想いを馳せて
今回の場合は一人でお留守番をしている子供達に焦点をあてて
「建築」を考えた長男君の気持ちが私にはとてもうれしかったのです。


小さな子供達を預けて働きに出かけている夫婦、あるいは片親かもしれません。
一昔前のように家に帰れば誰かが出迎えてくれるという環境では無くなってきている現状がみえます。
慣れてしまえばお留守番できる?




でも、できることならば、社会の中で他人でもいいから誰かと関わりながら育ってほしいなと思います。


彼もたぶん、調査を始めた頃は全く違う内容を考えていた事でしょう。
調べていくうちに見えてきた地域の現実。
そこには誰もいない部屋で待つ子供の姿が見えました。

未来の建築家は子供達の成長を寺院の改築に託しました。



この先、長男君がどんな建築に携わり、どういう仕事をしていくのかわかりません。
今回の卒業研究で感じたことをずっと忘れずにいてほしいな。。。。

彼の未来に期待したいと思います。






以下、Facebookにアップされていた内容です。
少々長いのでよろしければ目を通してやってくださいませ。




○●○●○●○●○●


いろんな人が仲良く暮らすために僕は何ができるのだろうか?
私はこの答えとして、神戸市中央区にある国内最古のイスラム教の寺院の中に学童施設を提案しました。
神戸市中央区は神戸で最もシングルマザー、シングルファザーが多い地域です。
その数は年々増加しています。
また共働き世帯の数も多いです。
このような世帯は、子供を保育所などに預けますが、保育所は18時までに閉まってしまいます。
親が帰宅する20時、21時、場合によっては24時まで子供は一人ぼっちです。
そんな子供たちの居場所を私は神戸ムスリムモスクの中に作りました。
イスラム教は1日5回礼拝をします。最も遅い礼拝は20時から始まります。
このことから子供たちを夜遅くまで預かることのできる学童施設が成立するのです。
この施設は今から説明するような構成を撮っています。
まず全体は1500差のスキップフロアで構成されています。
これは敷地の両端で高低差が1500あるからです。
特にこちら(小径側)は電灯のない薄暗いみちです。
この道に光がもれるようにし、道を照らす必要がありました。
そのためコチラ側は1500敷地を彫り込んでいます。
それによりできた段差を利用しスキップフロアを作っています。
そしてその上にアーチで構造を作りました。
この構造は既存のモスクの構造を踏襲しています。
1935年から形を変えずあり続けるモスクのファサードを守るためにこの構造としました。
平面はエントランス、中庭、食堂、休憩の場所、礼拝のための諸室で構成されています。
子供たちはエントランス、食堂、中庭、そしてそれらをつなぐ踊り場とスロープで遊びます。
眠くなった子どもや静かに勉強したい子供は2層目のこの場所に行きます。
子供たちはエントランスから入ります。
そしてここで靴を脱ぎます。そしてスロープを駆け下りて、食堂へと行きます。
食堂はみんなが集まる場所です。
ここで遊び、たまに宿題もします。
夕飯の時間が来るとみんなでご飯も食べます。
この食堂は断食月の夕飯や断食明けのお祝いの時にはこのドアを開くことで地域の人を招いたパーティーの会場となります。
食堂とエントランス、中庭はスロープで繋がれています。
これは子供たちに自由にこの施設内を走り回って欲しいからです。
そしてスロープの踊り場は広くとってあります。
子供たちにいろんな場所で遊んで欲しいと考えたからです。
スロープも踊り場も子供たちにとっては遊び場です。
live with the kobe muslim mosque モスクとともに暮らし、モスクと共に生きる
文化多様性と共存の提案
以上で発表を終わります。















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