ピーちゃんのジャスミン | ネコのつぶやき

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ネコのつぶやき-ジャスミン
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庭のジャスミンの花が満開です。
窓を開けていると甘い香りが部屋中に漂います。

ジャスミンが咲くたびに思い出す事があります。

末っ子君が小学生だった頃、学校からセキセイインコを一羽もらってきました。
生まれつき足が不自由だったインコでした。
学校の鳥かごの中だと他の鳥にいじめられます。
不憫に思った先生が末っ子君に世話を託しました。

末っ子君はピーちゃんと名前をつけてまるで妹のようにかわいがっていました。
ピーちゃんもとても賢い子でした。
人間の言葉をちゃんと理解していました。
カゴの戸を開けてやると勝手に出てきてお気に入りの食器棚の上でお昼寝したり、私達の頭の上にとまって毛づくろいしたり。
ひとしきり遊んで気が済むと自分でカゴに戻って行く子でした。
家族の一員でした。

ずっと一緒に居られると思っていたのに、末っ子君の小学校の卒業式の前日、突然死んでしまいました。
直前まで元気に鳴いていたのに。
いつもと同じだったのに。
気がついたらカゴの中で冷たくなっていました。

足に障害をもって生まれてきた子でしたから、ひょっとしたら内蔵系にも疾患があったのかもしれません。

末っ子君の落ち込みようはそれはそれは大変なモノでした。



泣きじゃくる末っ子君と一緒にお庭にピーちゃんのお墓を作って埋めてやりました。
墓碑代わりにピーちゃんを埋めたところにジャスミンの苗を植えました。


今,良い香りを振りまいているのはそのピーちゃんのジャスミンです。

ジャスミンの花の香りとともにピーちゃんの姿を思い出します。
虹の橋の向こうで猫のミーちゃんと一緒に遊んでいるかもしれません。
きっとピーちゃんみたいな子には2度と会えないだろうな。
今でも大切な我が家の家族です。