未曽有の震災から10日が過ぎました。
一日がとても長く感じられた割にはあっという間に過ぎ去った10日間でもあったような気がします。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆様の一日も早い復興を願うばかりです。
わたし、阪神淡路大震災で生き残りました。
今回も震源から離れていたため生き残りました。
”無事”だったのではなく ”生き残った”と思えるのです。
ふとこの度の震災が起こる前の日本を思い出してみました。
(つい10日程前のことなのに、ずいぶん遠い昔のような気がします。。。なぁぜ?)
政府はとても子供には見せられないようなつまらない事でウダウダと内輪もめをしてるし、
訳の分からない殺人事件は頻発するし、
自分の身近でも(恐らく自分も含めて)、自分のことしか考えていない人がウジャウジャいるし、
書き始めたらキリがないほどにドロドロ、ギシギシ・・・不協和音しか聞こえてこない社会があったように記憶しています(ほんの10日ほど前の事ですが・・・・)
あの阪神淡路大震災の時に私達は十分に学習したはずなのに・・・・
人と人とのふれあいだったり、思いやりだったり、気遣いだったり、
「人間もまだまだ捨てたもんじゃないよ」って思える優しい気持ちを私達は流したたくさんの涙と共に心に刻んだはずなのに・・・・
16年経って、私達、忘れかけていたのかもしれません。
今回、16年前の被害とは比べ物にならないほど大きなダメージを受けた日本というこの国。
考えられないほど大きな犠牲と共に私達に加えられた大きな”喝”のような気がしてならないのです。
今のままじゃダメになっちゃう。
こんなギスギスしたままの社会を子供達に引き継いじゃいけない。
生き残った私達は真剣にこの”喝”を受け止めなければなりません。
亡くなった沢山の方々に胸をはって報告できるような復興をしなければなりません。
それは物質的な復興だけではありません。
「気持ち」の復興も忘れてはいけません。
私達が忘れてしまっていた日本人の素晴らしい気質をもう一度思い出さねばなりません。
今、10日前のグダグダした状況が嘘のように日本中が一体になって被災地を心配しています。
この一体感を忘れてはいけないと思います。
生き残った私達に残された宿題は大きな、大きな問題です。
でも、絶対にみんなでその宿題をしなければいけません。
みんなでこんな時だからこそ力を合わせて宿題に立ち向かわなければ・・・・
お隣りの人と声を掛け合える街に
子供達が安心して暮らせる街に
思いやりや優しさを忘れないで
やればできるよ! 一緒にやればできるよ!! ひとりじゃないよ。 ニッポン!