ロンドンという街は、皆聞いたことがあるだろうし、来たことがある人も多いと思う。
でも、誤解も多い。
日本人で最も多い誤解は、飯がまずい、というものだ。
これは、今のロンドンを知らない人に決まっている。
おそらく、(たとえば)30年前に1回だけ、ロンドンとパリを2日程度づつ訪問しただけで、海外通ぶっているやつだ。
いや、既に30年前にはモダンブリティッシュ料理は存在していたので、きちんとしたレストランでは一度も食事をしていないに違いない。ということは、パリだって、きちんとした食堂に行っていないのではないかな。
いやいや、もしかしたら、ロンドンでわざわざ日本料理屋を探して入ったのではないか。
いずれにしても、バカげた意見である。
ロンドンは、パリに劣らないとは言わないが、おいしい店はゴロゴロある。
まず、インド料理は東京の比ではない。
あたりまえだ、インドを植民地にしていた国なのだから。
例えば、チェーン店のDishoomは、おいしいだけではなく安い。
ロンドンに5店舗あるが、朝から晩までおいしい料理を出してくれる。
オイスターバーのクォリティは、ニューヨークと並ぶ世界1だと思う。Claude Bosi Oyster Barは、NYのセントラルステーションのオイスターバーに並ぶ名店だ。
ミシュランの名前を知らぬ人はいないと思うが、ミシュランが経営している。
(だから、ビバンダムなのだ,ミシュランハウス1Fにあり、Bibendum Oyster Barと呼ばれている)
Sohoにある、Randal & Aubin もいけてる。
こうしたレベルには、東京は達していない。そもそも、オイスターの種類を選べる店は、日本では稀だ。
フレンチだってすごい。
ロンドンには、三ツ星が6店もある。
さすがに、パリには三ツ星は10店あって、かなり負けているけれど、東京よりは上だ。
一番有名なのはゴードンラムゼイだ。
ラムゼイは東京のホテルコンラッドに支店があったが、なぜか低価格路線であっというまに撤退した。
しかし、ロンドンは本店、東京とはレベルが違う。
うちの近所にもある。
女性シェフで英国では初の獲得。
CORE by Clare Smythはモダンブリティッシュの最先端だ。
以前2つ星の店で、コロナ後、3星に昇格した。豪華なチームで厨房を仕切っている。素晴らしさには腰を抜かすと思う。
物価の高いロンドンではあるが、東京の三ツ星レストランより安いとさえ思う。
ここのシェフは東京のレストランにも来ていて、
東京のL’Effervescence、傳、とんかつの成蔵
は良いね、と言っていた。
L’Effervescenceも三ツ星だが、食材、コースのストーリー、ワインセレクション、
どれをとってもこちらが上である。
3カ月前の予約は、OpenTableなるサイトからできる。
世界中の食通から予約が入るので、かつてのEl Bulli並みに予約が取れなくなってしまった。
突然のキャンセルが時々あるので(近所なので)そうした隙間を狙って席が取れる。
食事を目的に、わざわざ訪問したい街、ロンドンなのである。

