中道なる新党も出た.日本でも選挙があるようで、受け皿組織みたいだ。
でも、このblogでは、選挙は関係ない。
中道を、ナカミチ。
そう読んでしまった。
オーディオファンだと、そんな人も多かったのではないだろうか。
1972年に、ナカミチ1000というカセットデッキを生み出した会社だ。
当初は中道(Nakamichi))研究所という会社だった。
1ドル360円というこの時代、カセットデッキが1000ドルという超高額なモデルだった。
カセットデッキが、なぜこんなに高いのか?世界を驚かせた。
そりゃ高いのは、見て、触れると納得できる。
まず、みて圧倒される。
並みのカセットデッキ3台分ありそうなフロントパネル。

触れるとまたびっくりする。
録再操作はピアノキーではなく、ICロジックの電動動作。ものすごくスムーズだ。
カタログをみると、驚く。
独立3ヘッドで、ワウフラッターが検出限界だったという、すごい性能。
音を聞くと、完全のノックアウトされる。
普通、カセットデッキだと、元の音と比べて、テープに記録した再生音は明らかに劣化する。
しかし、このデッキは、音が全く相似で、区別しずらい。
唯一、ヒスノイズがあるので、あ、これはテープだなとわかるだけ。
1979年にナカミチ株式会社に変更し、81年に店頭市場(現在のJASDAQ)に公開する。
84年東証二部上場、たしか、このあとに本社を新宿の豪華なビルに移転したと思う、
米国では、北欧のB&O、米国のBoseと並ぶ高級オーディオブランドとして、圧倒的な地位を築いた。
この時代、カセットデッキは毎年進化していった。
クロームテープ、フェリクロームテープ、メタルテープなど、どんどん磁気テープの性能が上がってゆく。
カセットデッキは、走行性能はワウフラという点ではオープンリールを数字上は追い越した。
最も重要なヘッドは、3ヘッドが当たりまえ、特にメタルテープが出てからは素晴らしい高域性能になってこれまた、
データ上をオープンリールを凌駕していた。
その頂点が、ナカミチの1000ZXLというカセットデッキで、確か55万円という当時としては
圧倒的に高価なモデルだった。
僕は、とても手が出ない。
だって、ナカミチ以外の会社であれば、最高のカセットデッキが10万円で手に入る。
数字上のスペックも変わらない。
しかし、音を聞けば一目瞭然、ナカミチ1000ZXLで録再するその音と比べると、
他社の最高機種は、月とスッポンだった。
ナカミチの1000ZXLでの再生音は、ヒスノイズが聞こえないので、ソースかテープか、区別できないのだ。
他社の高級デッキでは、ソースと比べるとテープの音は、明確に変化する。
ナカミチの1000ZXLでは、ソースとテープの音は区別できない。
テープレコーダーとしては、完璧な、すごい性能だった。
この会社、カセットデッキが超有名なのは当然だが、アナログプレーヤーも素晴らしい。
もともと、LPレコードはセンターの穴が本当の中心とずれている事が多く、レコードは1/33回転している
わけだから、フラッターで音がふらつく。
その真の中心を、レコードの溝の円運動から割り出し、その真の中心にレコードの回転軸を移動するという
すさまじい機能を実装したプレーヤーを発表している。
これまた、100万円を超える高級機で、当時はとても買えなかったが、中心軸がx軸y軸移動するその姿は、
コンピュータで製図をする際のXYプラッタと同じで、見ていて楽しかった。
これを同じ事は、DSオーディオのES001 (現行機種はES002)でできる。
スタピライザーではあるが、光を出してレコードの溝の円を測定し、真の中心をスタビライザーの上面ディスプレイに提示する。距離でいうと、1mm未満なのだけど、その方向に向けて、レコードを指でチョンチョンと押すと偏心が修正され、真の中心でレコードが回る。

これを開発した人は、ナカミチでレコードプレーヤーを開発した人らしい。
なんという発想。
これを考えた人は天才だ。
なんというスマートな解決。
このおかげで、どのプレーヤーでも偏心のない回転でレコードが聴ける。
レコードファンには、必須アイテムなのだ。