独のオーディオメーカーで、ブーメスターという会社がある。

日本でも、本格オーディオ装置が輸入販売されていた。
たぶん、今でもノアが代理店として扱っている。

このメーカー、筐体が銀色でピカピカであることに特徴がある。
写真ではわかりにくいけど、808mk5というプリアンプがこれ

二階建てのように見えるこのプリ、本当に二階建てなのだ。

その二階部分は、必要なinputモジュールを買って構成する。

celloのSuiteのようなアンプなんだ。

この会社の初期からある代表作品だが、当初は二階部分しかなかった。

1F部分は、実はあとづけのリモコンユニットが入っている。

長い間、ブラッシュアップを重ね、今も現役のマシン。

 

実際に見ることはあまりないかもしれないけれど、とにかくピカピカなのでホコリも目立つし、

手あかも目立つので、とても家では使う気になれないし、音もドンシャリのわりに低域は伸びない。

 

でも現地ではとても有名な高級ブランドで、独の高級車、たとえば、メルセデスやポルシェでも

採用されている。注文時に標準オーディオに変えてこのオーディオを選ぶことができる。


僕の車では、標準装備だった。

さぞかし、ピカピカの筐体のアンプが車のパネルに入り込むと思っていて、それを操作できると考え、
期待していたものだ。

だって、この会社のプリアンプ(当時808mk4)だけでポルシェボクスターと同じ価格なんだぜ。
それが車の中に付属すると思えば、車を半額で買ったようなもん、と思うよね。
でも、実際はカーステは一切露出しないで、ディスプレイにピカピカのロゴが出るだけなんだよね。
操作は、全てリモコンだし、見事な筐体は、一切存在しない。基盤が車体内にあるだけ。


やられた。

まぁ、調査不足だったのだが、もう何年も使っているこのカーステ、久しぶりにいじってみると、

メニューの深層に、あれこれ音響を変更する機能がある。

AVアンプでいう、サラウンドモードではないか。

今まで、音を出すだけで満足していたカーオーディオだし、普通に2chにしかならないから、気が付かなかったのだ。
あれこれいじると、キャリブレーション機能というものがある。おやおや。

まさか、Diracでもついているのかな、と少し期待したが全然ちがう。

 

ホームオーディオのような、専用マイクで一次反射を測定するものではなく、いろいろな楽器や

ボイスの音色好みを設定すると、グライコで適当なカーブを作ってくれる機能のようだ。
ソニーのヘッドホンのアプリについているような、どうでもよい機能。


仕様を調べると、車のあちこちにスピーカーが積まれている事がわかった。

ブーメスターはスピーカーは作っていないと思うのだけど、7ch(mid+hi7ch+lo2ch)、ハイト2ch、サブウーハ2chで、7.2.2chを構成している。今までこんなにも多数のスピーカーは同時に鳴っていなかったと思う。

3Dサラウンドというモードもあった、なんと、Auro-3Dのロゴが出ている。

たぶん、AuroMaticだろう。2chをサラウンド化するモードだが、このモードにするときだけ、2chではなく7.2chで音が出る。
なるほど、3DサラウンドにするとAuroMaticが働いて、ゴージャスな音になるのか。

今までは、普通に2chで聴いていただけだったわけ。

今まで知らなかったぜぃ。


たぶん、AuroMaticの時は、相当に車内音響に最適化されていると思う。それだけ2chの時とは音の聞こえ方が違う。
広がりも違うし、解像度は明確にupする。
フロントガラスを超えて遠方にvocalが定位するのは新鮮だ。

これは面白い。

もしや、と思ってUSBにAuro-3D音源を入れて再生を試みたが、さすがに13.1chは読み込めなかった。
なんだ。意気消沈。

ネイティブAuro-3Dではなく、AutoMatic対応のどうでも良いサラウンドシステムであった。
このサラウンドの状態で、運転しながらに音楽を聴く気にはなれない。
お風呂でカラオケをしている音声になって、気持ち悪いのだ。
SW一つでもとに戻せるわけでもない。かなり深層に入ってもとに戻す必要がある。

 

一日で飽きてしまったが、発見があったことは喜ばしい。