オザンナは、1971年にナポリで結成されたイタリアのグループで、今回は3rdアルバムをイマーシブで聞く。

昔からのプログレ好きなファンは、このアルバムは幻のアルバムで、長い間輸入盤では入手できなかった。 僕は、FM東京の深夜番組で流れるのを、友人にテープに取ってもらい、むさぼるように聞いた覚えがある。

 日本盤が出たのは1980年で、キングのユーロロックコレクションという、プログレマニアのよだれが出るシリーズだった。当然にCD以前なのでLPで出ていた。オリジナルジャケを尊重していたのも素晴らしかった。

(うまくとれていないのはご勘弁)


日本にも2回来日していて、1回目がミラノカリブロ、2回目がパレポリを演奏している。2回目の時は、ジャンニレオーネ(イルバレットディブロンゾ)、デビットジャクソンも一緒に来日し、素晴らしいステージを見せてくれた。

このLPはCD化されているが、ざんねんながら5.1ch化されていない。
そこで、CDをAuromaticで13.1ch化して再生してみたら、これが凄い。

冒頭の3分程度、いろいろな効果音をいれているが、これが素晴らしく分離する。

ギター音が空に舞い、シンセやメロトロンは逆に前方にピシッと定位する。
ボーカルは真ん前に定位し、躍動感がある。
曲の中頃、9分からの数分の最高の盛り上がりの部分は、素晴らしい。
音楽が生き生きしているのだ。

2曲目(いわゆるB面の曲だ)、2分を過ぎたあたりから、最もクリムゾンを感じるぞくぞくする展開があるのだが、ここも最高に気持ちが良い。2chでは感じられない空間感が出る。

まさにイマーシブ。素晴らしい。

スペアナを見よ。かなりワイドレンジだ。


13.1ch化後のフロントLch


もともと、音の良いCDであるが、
Auro-3Dでイマーシブ化して再生すると、音の粒が多くなり、しかもよく分離される。

これを聞けただけでも、Auromatic13.1chできけるアンプを買った価値があると思った。


オリジナル満足度      ★★★★★
Auromaticイマーシブ度 ★★★★★