巫(かんなぎ)の林 紗妃です。


ここ最近、写真を撮っていませんでした。
えべっさんにないことに危機感を覚えていました。
ココロの声を聴くのは大切だけれど、周りを見るゆとりをなくしていては、元も子もありません。

どうしたものかと思っていたところ、ちょうど福岡の友人が遊びにやって来ました。
待ち合わせ時間を決めたのは私なのに、朝にぼーっとし過ぎて遅刻するところからスタートしましたが。

前菜のサラダは、これだけでメニューになりそうなボリューム。

ランチは下通のイタリアンBUNZOさんへ。
熊本の素材をふんだんに使ったお料理が大人気!

ランチは予約できないから、絶対に土日は混む!
開店直後だったので待たずに入れましたが、だいぶ席が埋まっていて、人気のほどがうかがえます。

ぱっと見は量が少ないけれど、食べてみるとガッツリ。さすが牛。

パンを食べていると、やってきたのは先日の熱中症で「体力つけねば!」と頼んだ、牛肉の赤ワイン煮込み。(正式名を忘れた…)

お互いのメニューが気になって、お味見。
友人が選んだ、とうもろこしとベーコンのサラダ。
出汁のようなソースがパスタに程よく絡んで、優しい味でした。次はこれにしようかな。


その後はカフェに移動して、まったりお喋り。
「暑いとどこも行きたくないよねー」と言いつつ、腹ごなしに加藤神社に行くことにしました。

友人は帽子、私は日傘。
熱中症対策はバッチリです。

社殿より主張する巨木。なんか、好き。

暑さがピークの昼過ぎ、城彩苑からバスで登り坂をショートカットしつつ、神社に向かいます。

車内は人が大勢いたのに、ほとんどのお目当ては熊本城なのか、境内は静かなものです。


この日差し、いっつもうまく撮れないんだな…。

木陰に立って、空を見上げます。
涼しい風が吹いて、汗ばんだ体をさらいます。
毎日、見ているのに見えてなかった青空は、夏でした。
内にばかり向いていた意識が、少しばかり外に向けられたような気がしました。

ブツブツはちょっとニガテだけど、花は好き。

境内の片隅の鉢は、蓮の花が咲いていました。
そういえば今年は春から、花もまともに見ていなかったっけ。
自然にある、美しいものは街中でも見つけられる。

熊本に来たら、くまモンを見ない場所がないなあ…。

築城の名手ということで、家でも祀っている加藤清正公のお膝元に来るのは、久しぶりです。
いつの間にか、勇ましいくまモンが拝殿を守っていました。これでマスコット作ったらお守りになりそう。


神社のおみくじと武将みくじ、2つとも辛辣でちょっとションボリ。
何せ、やっと素直な気持ちで仕事に本腰を入れたばかりなのですから、仕方ないことなのかもしれません。
愛ある叱咤激励と受け取っておきます。

ちなみに友人の七福神のおみくじは、えべっさん。
以前から、ことあるごとにえべっさんとのご縁が深いのを感じていましたが、結局いつ引いても「一福神」にしかならないのが、不思議です。

すっきりとした青色。もう梅雨明けが間近?

振り向けば、やわらかい雲が足早に流れていくところでした。
上空も風がかなり強いようです。
そういえば学生時代は、空ばかり見上げていました。
あの頃に、少しだけ戻してもいいかもしれません。


それほど長く経ったわけではないのに、いつしか参拝する人が増えていました。

新しい社務所もできて、神社も着々と刷新しているようです。

帰る途中で汗だくの女性に「熊本城が見える場所は近いですか?」と、聞かれました。
登り坂を歩いてこられて、たどり着かないのを心細く思えたのかもしれません。

「鳥居をくぐったら右手に見えますよ」「境内に入ったら、すぐわかります」
友人とそんなお声がけして、街中に帰りました。

城彩苑に戻る無料のバスに乗るつもりが、間違えて有料の周遊バスに乗ってしまいましたが、アーケードが近くて暑い中を歩かずに済みました。


その後は別のカフェで熱冷まし。

ちゃんとお城、見られたかなあ。
山登りも、大体あと少しのところで「あとどのくらいですか」って聞かれるんだよね。
きっと、あと少しのところで挫折して、諦めちゃう人が多いのかもしれない。何事においてもね。

そんな話をぽつりぽつりとしながら、結婚式に参加したらしきグループの喧騒に囲まれつつ過ごして、夕方頃に解散。


凛々しいくまモンもいいな。

昨夜、思い巡らせたことについて、書き留めたこと。


感覚や感性を取り戻すから、自分と向き合える。


これは、昔から神さまに教わってきたことでした。
自然の中で、優しく風に光に寄り添われて、その気配の中で深呼吸して、少しだけ私を取り戻す。

その感覚や感性を取り戻せたからこそ、自分のいまココに踏みとどまって、心の世界を広げることができたのを思い出せたのです。


ようやく掴みかけた希望を取り戻せたこと。
それは、何も特別な機会でなしに、ちょっとした日常の中でも得られるのだなあと気づきました。


夏の夜風は、だいぶ涼しくなりました。
雲がかった空には、少しばかり星も見えます。
外から内。内から外。
次は、表に出ていく段階のような気がします。

まずは、内面ばかりに向いていた目を外に向けようと思いました。
今なら、きっと自分を犠牲にせず受け取れるものが増えるはずだから。



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