ただいま出雲を旅する巫(かんなぎ)の林 紗妃です。


この日は奥出雲へと向かいます。
なぜかナビが山道を選び、曲がりくねった道をヒーコラ運転するはめになりましたが、色づく山々や立ち上る雲が美しく、目の保養となりました。


まさに「八雲立つ」の景色。
ひょっとしたら、神さまもこの景色を見せたかったのかもしれません。



たどり着いたのは稲田神社。
クシナダヒメが生まれた場所にまつわるお社です。

あいにくの天気となりましたが、風情があります。
傘を指しながらの参拝も久しぶりです。


裏手に回ると姫神さまのお社があります。

なんとなく静かな厳かさを感じます。
それでいて素朴な雰囲気もあって、しっとり落ち着きます。

決して主張が強いわけでもなく、特筆すべき見どころもありませんが、大好きな神社です。



この裏手から見る景色も風情あっていいんですよね。
背中でも語るのを見ると言いましょうか。

雨は好きではないけれど、こんな雨ならではの景色を見ると、かえって降ってよかったのかも、なんて思えます。


境内の中には、「姫のそばゆかり庵」があります。
珍しい在来種のそばを提供していて、遠方から訪れる方も多く、この日も駐車場はほぼ満席でした。

そば自体に味があって、つゆはいらないくらいです。
Tさんも「こんなに美味しいおそば食べたことない」と喜んでくれました。



松江市街地方面に戻り、八重垣神社へ。
静かな奥出雲と比べると、途端に俗世に戻ったような感じがします。

でも、着いたときに太鼓の音が聞こえてきて、やはり歓迎されているのかな、と思いました。


こちらもクシナダヒメが祀られている神社ですが、奥出雲は元の素の姿、八重垣は成長して役目を負った姿のように思えます。

オモテとウラ、出す側面が違うとこんなにも雰囲気が変わるんですね。
でも、どちらも同じ姫神さまです。


鏡池では、くじを見守るために人だかり。
水占くじ、去年はだいぶ長いことかかりましたが、まあまあ早く沈んでくれてホッとしました(笑)


天気のいい日はきらびやかな雰囲気になる社殿も、薄曇りでは大人びて見えます。
ちょうど七五三のご家族の、三姉妹全員が可愛らしい振り袖で撮影に臨んでいました。

3人ともはなかなか見られない珍しい光景。
晴れがましさを少しお裾分けして頂いた気持ちになれました。


出雲の縁結びメッセージで、お申し込みいただいた方の「言挙げ」も済ませることができました。


近くにある神魂(かもす)神社にも立ち寄ります。

ここは好き嫌いが別れるというか、タイミングによっても合う、合わないが出てくる神社のような気がします。

はたして今年の自分は…と。


険しい石段をえっちらおっちら。
比較的なだらかな女坂もありますが、やはり行きはこちらを使いたい方です。


登り切ると目前にドンッと出てくるお社。
そういえば、ここはかつて出雲国造の私邸であり、内々でお祀りしていた場所。

それなら、大社で古伝新嘗祭に参加したことをご報告すべきだな…と、手を合わせてご挨拶すると、なにか「許可」を得たように思いました。


最古の大社造りは、国宝にもなっています。
またお社の右と左で体感温度が違うのも特徴です。


本当は須佐もその温度差があるのですが、あの日は暖かい気候でTさんに体感してもらえず、こちらで差異を知っていただけて何よりでした。

他にも温度差を感じられる神社は全国各地にあるので、そんな違いを感じるのも参拝の楽しみの一つです。


このあと佐太神社にも行ったのですが、まだ神在祭期中で目的地に行けず、栗まんじゅうを買ったのみ。
「一人で来い」ということなんだろうな…。


一日を終えたところで、Tさんとはお別れ。

道中、文句も言わず全ての旅程に付き合ってくださって、感謝しかありません。
旅慣れたTさんのオススメグッズや楽しみ方、神さま旅の間は、つい参拝にかかりきりになるなので、もっと楽しむことも覚えなきゃな…と、今後の神社参拝において、とても参考になりました。


またTさんの運の強さに助けられることも度々あって、各地で受けた歓待は彼女のためにあったのでは?…とも思います。

私自身も、誰かをご案内するのは好きだし、案外向いているんじゃないかなんて、そんな風に思えるくらい、Tさんとの旅は楽しいものでした。
またいずれ、機会があれば旅を共にできますように☆


ここからは、私一人きり。
旅も後半にさしかかりましたが、神さまを訪ねる出雲旅は続きます。



出雲の縁結びメッセージ 

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