巫(かんなぎ) 紗妃です。
自分の枠を出る機会って、ふいに訪れるものです。
私にとって、それはお酒を飲むことでした。
愛飲家の方からは「なーんだ、そんなこと?」って思われるかもしれません。
でも私の場合、あまり強くないし、酔いが回ったときの浮遊感がニガテだったのです。
お昼のバーに通い始めたものの、そんなわけでカウンター越しに瓶のラベルの数々を眺めながら、カフェオレを飲む…という日々を過ごして、一年と8ヶ月。
3月頃、あるときなにかの話の流れで、常連さんにオススメのお酒を聞いてみたのです。
ウンウン言いながら考えていらしたので、そこまで考えてくださったなら、きっと合うに違いない…と、後日飲んでみると「あれ、意外といけるかも!」となりました。
そこで勢いづき、一度「はしご酒」なるものもやってみると、それが思いのほか楽しくて!
最近は「お酒って楽しいものなんだ!」と思えるようになり、少しずつ嗜むようになりました。
昨日は、行きつけのバーに来られた常連の方と話が盛り上がり、別のバーに連れて行っていただきました。
そして、何がきっかけとなったか忘れましたが、仕事の話をしてくれました。
それが、とても面白かったのです。
「すべての女性にキラキラ輝いてほしいの!!
だってオレ、女性好きだから!!」
「どうしょうもないこともあるし、死にたくなるときもあるけど、死んでも悔いはない」
「オレのところに来てほしい!そしたら、絶対助けるから!」
「もうね、独り占めしたいから他のところとか行ってほしくないって思ってる!」
「やめる気はないの。だって天職だから!」
「オレ、そんな自分のことが大好きなんだよね!」
お酒が入っているせいか、ときに感極まって話しながら涙する場面もありましたが、とても明るくて話のどこにも陰りがないのです。
そんな彼にも悩んだ時期があったといいます。
一時期は無力感に陥って鬱になったことも、教えてくれました。
今では「だからこそ、悩む相手に寄り添える」と、ポジティブに捉えています。
その時は辛くても、乗り越えたとき、かけがえのない財産になる。
職業柄、自身の力ではどうしようもないことに直面することも幾度もあるはずです。
それでも、そんな現実を突きつけられ続ける仕事を「天職」と言い切る。
ともすれば強烈な個性を自分で受け入れて、「すべての女性にキラキラしていてほしい!」という使命で、今の仕事についている彼は、とてもまぶしく見えました。
決してここまで平坦ではなかった道のりを歩んできたからこそ得られた、人として「ホンモノの強さ」を目の当たりにしました。
ああ、「天命使命の道を行く」って、こういうことなんだな。
魂の自分を生きるって、こんな姿なんだ!
もう何杯目か知れず、そろそろループを始めた話に、同じくほろ酔い気分の私もそのたびに新鮮さと敬意を持って、相槌を打っていました。
一晩明けて、これが二日酔いかしら…と、ボーッとする頭で今日は一日余韻に浸っていました。
私、今の仕事に彼と同じぐらいの情熱を持っている?
この仕事をすることで、出会った人にどうなってほしいの?
ああ私、過去ばかり振り返って未来の視点がないや。
「命削ってやってる」と言った彼の力強さといったら!
一日経っても、私の影を照らして離しません。
同じ「天職」であるはずなのに。
私自身、その自覚があるはずなのに、その差は歴然としています。
ああ、悔しいなあ!
だけど、今これだけは言えます。
魂の自分を生きることは、天命使命を行くことにつながる。
正直、この一文すら、あの話を聞いたあとでは、とても安直のように思えます。
生の生々しさをまとめて押し込んだような違和感。
たどり着くまで苦しい。
たどり着いても、苦しみが消えるわけではない。
自分の無力をまざまざと見せつけられることも起こるでしょう。
身を削ることにもなるかもしれない。
自分にしかわからない、深い悩みであがくことにもなるかもしれない。
それでも、そこに意義を見出だせたなら、それを見出だせていなかったときよりずっと、生きることに喜びを感じられる。
魂の内側から自分は輝いて、誰かを照らす希望ともなり、眠っている可能性も見せられる。
自分の魂の力が、誰かの生きる糧になる!
ひょっとしたら、神さまはこれを見せたかったのかもしれないな、と懐いました。
「お前もまた、その道を行くのだぞ」という将門さんの声なき声。
それを既に行っている人と引き合わせる、オオクニヌシの縁結びの力。
それらは、私が自分の枠を出ることによって得た、後押しだったのかもしれません。
さて、そうときたら私は私の仕事をするのみです。
だって、こんなにもストレートに「魂の自分を生きる姿」を間近で見せてもらったんだから。
天命使命は決して、選ばれた人のみに開かれた道ではなく、それを生きようとした人にのみ開かれる、大いなる旅路。
その道へと魂と自分をつなぐのが、神さまの後押しであり、メッセージなのだから。
神さまメッセージは近日ご案内を再開する予定です。


