烏骨鶏の魅力を堪能するには「人間の五感をフル活用して挑むこと」が肝要である。
視覚(見る)・聴覚(聞く)・触覚(触る)・味覚(味わう)・嗅覚(かぐ)という感覚を研ぎ澄ますのだ。
これから5回に分けて、甘美なる鶏の愛で方を披露したい。
■視覚・・・さぁ、純粋な気持ちで、のんびり無邪気に毛づくろいをする白くて丸い毛玉に目をやってみよう!
白いモフモフは最強である。ワタアメに黒い棒が突き刺さったようなモンワリした見た目は、
固まりの個体としても、癒し効果が抜群だ。
ウッドペッカーのような頭のボワボワと逆立った羽毛、真ん丸で黒目がちな潤う瞳、
時と共に薄い空色や深い群青色へと色彩を変化させる魅惑的な青色の耳たぶ、
その上のチャームポイントである純白な耳あて・・・
クチバシは青みがかり、全体のグレーカラーの端にはレモン色の縁取りで繊細な造りだ。
濃いグレーカラーのトサカは一羽一羽で形や大きさが異なり、
こぢんまりとしていて奥ゆかしいながらも個性を表現している。
同じ色の顎下にある肉ヒダも、さりげなく真っ白な見た目を強調するコントラストに華を添えている。
足は5本指の灰色で身体の大きさに対して短め。
犬に例えればダックスフンドやコーギー犬で、その愛くるしさは比類するものがなく、
小回りが利いて持ち主の気分に合わせて非常に細かな動きができる。
翼は常に持ち主により手入れされ、広げていても閉じていても見た目が美しい。
まさに、「幻鳥」、「霊鳥」と呼ばれるのにふさわしく、
この神秘的な「天然記念物」を眺めるとき、無意識のうちに目は釘付けとなり、
この世の中の穢れから解き放たれるような心の解放があなたを待ち受けるだろう!