ある小学6年生の思い | むーきんぐといっしょ

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11歳のむーきんぐとの日々の生活の様子を紹介しています。
お金はないけど、こころ豊かな楽しい暮らしを目指していますが……

最近とってもつまらない朝日新聞の今朝の1面で見つけた文章を紹介します。
今朝読み飛ばした記事なのですが、ゴミ袋に捨てるときにふと目に付いて読みました。
読まずに捨てなくてよかった!




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いじめている君へ」 想像して わが子を愛する人の姿を 
タレント 春名風花



ぼくは小学6年生です。
タレントだけど、ふつうの女の子です。

今から書く言葉は君には届かないかもしれない。
だって、いじめてる子は、自分がいじめっ子だなんて思っていないから。

いじめがばれた時、いじめっ子が「いじめてない」って言うのは保身のためだけじゃなく、
正直な気持ちじゃないかなと思います。

ただ遊んでいるだけなんだよね。
自分より弱いおもちゃで。
相手を人間だと思ってたら、いじめなんてできないよね。
感情のおもむくままに、醜悪なゲームで遊んでいるんだもんね。

ぼくもツイッターでよく死ねとかきえろとかブスとかウザいとか言われます。
顔が見えないから体は傷つかないけど、匿名なぶん、言葉のナイフは鋭いです。

ぼくだけでなく、時には家族を傷つけられることもある。
涙が出ないくらい苦しくて、死にたくなる日もあります。

けれどぼくは、ぼくがいくら泣こうが、自殺しようが、
その人たちが何も感じないことを知っている。
いじめられた子が苦しんで、泣いて、死んでも、いじめた子は変わらず明日も笑ってご飯を食べる。
いじめは、いじめた人には「どうでもいいこと」なんです。

いじめを止めるのは、残念ながらいじめられた子の死ではありません。
その子が死んでも、また他の子でいじめは続く。
いじめは、いじめる子に想像力を持ってもらうことでしか止まらない。

いじめゲームをしている君へ。
あのね。キモい死ねと連日ネットで言われるぼくが生れた日、パパとママはうれしくて、
命にかえても守りたいと思って、ぼくがかわいくて、すごく泣いたらしいです。
それは、ぼくが生意気になった今でも変わらないそうです。

想像してください。
君があざ笑った子がはじめて立った日、はじめて歩いた日、はじめて笑った日、
うれしくて泣いたり笑ったりしたした人達の姿を。
君がキモいウザいと思った人を、世界中の誰よりも、じぶんの命にかえても、愛している人達のことを。

そして、その人達と同じようにわらったり泣いたりして君を育ててきた、君のお父さんやお母さんが、
今の君を見てどう思うのか。

それは、君のちっぽけな優越感と引き換えに失ってもいいものなのか。
いま一度、考えてみてください。
                         (朝日新聞より)
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タレントの春名風花さんをテレビで見たことがないのですが、
すばらしい文章に、読んでいて目頭が熱くなりました。