ミュージカル『生きる』
2回目は、9月10日(日)のマチネ!
この日のマチネは、鹿賀丈史 × 上原理生の組み合わせです。
で、小田切とよ役の高野奈々さんは今日も休演で、代役を彩橋みゆさんが昨日から引き続き務められました。
私は高野奈々ちゃんのとよを観ていないので、なんとも言えないんですが…σ(^_^;)
初演・再演のときに、とよと渡辺一枝を「役替わり」で演じた唯月ふうかちゃんとMay'nさんのとよを見ました。
ふうかちゃんのとよは、本当に元気で明るくて溌剌としていて…
こんな子と一緒にいたら、確かに元気になるだろうし、惹かれるのも当然!って感じ?
May'nさんのとよは、ふうかちゃんのとよよりもちょっと(かなり?^^;)「大人」な雰囲気で、これはこれで勘治さんも惹かれるかな…?って感じ!
(どっちも良かったんですが、私的にはとよはふうかちゃん、一枝はMay'nさん…に固定して欲しかったかな? May'nさんはともかく、ふうかちゃんが一枝をやって夫の光男(初演では市村隼人、再演では村井良大)とイチャイチャしていると,何かいけないものを見ているようで…^^;)
で、今回、昨日・一昨日、彩橋みゆさんのとよを見せていただいたんですが…
元気いっぱい!
若さと未来の可能性に満ち、そして「今」を精一杯生きている!
という点ではふうかちゃんのとよに近いかな?
歌も上手いし(ちょっと高音が裏声になっちゃうところはあったけど…?σ^_^;)、そのちょっと甘えたような?歌声に魅了されました!
一方、勘治さんを振り回しながら、最後はしっかりと後押しをするという点で、ふうかちゃんのとよより安定感があるというか…
「普通の女の子」感が強くて、ものすごく共感できるところがありました。
とよが勘治さんに同情しながら、だんだんそれが鬱陶しくなっていくのもわかるし、とよが勘治さんに向かって「気持ち悪い!」と言うのも、やっぱりそうだよね…と納得できるし…
でも、そのとよちゃんが、勘治さんが「胃がん』に侵されていると知った時から,持ち前の前向きな明るさとパワーでもって勘治さんを引っ張っていくる姿は、まさに「普通の女の子」が誰かのためにできることを実践しているようで、こちらも思いっきり応援したくなる!?
そんな感じでした。
でも、昨日・一昨日の彩橋みゆさんのとよちゃんーー
パンフレットによると、いざという時に高野奈々ちゃんの「代役」をやるのは彩橋みゆさんと決まっていたみたいですが、それでもたぶん、高野奈々ちゃんの「体調不良」がわかってから急遽言われたことだろうし、それから「とよ」としての本格的な練習を休演日の1日だけ?!して、それを翌日の本番に間に合わせるって…
本当に大変だったと思います!
だからこそ、特にその「初演」となる一昨日のマチネのカーテンコールでは客席から一際熱い拍手を送られ、また勘治役の市村さんや小説家役の元基くんなどから特別な素振りで迎えられたんだと思います。
彩橋みゆさんもなんだか目がウルウルしていたように見えたし…
でも、そんな急拵え?!の代役であったとしてもほとんどそれを感じさせない、素敵な…戦後復興期の日本に生きる、等身大の可愛い女の子でした!
今回は彩橋みゆさんの小田切とよ役についてちょっと踏み込んで語ってしまいましたが、この時の勘治役の鹿賀丈史さんや小説家役の上原理生くんについても、また稿をあらためて語ってみたいと思います。(^^;;