映画『女王陛下のお気に入り』 | ヨシベエの観劇感激日記

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ミュージカル好きのヨシベエのブログです。特にミュージカル俳優の平方元基くんの大ファンです。映画と音楽も…あ、それからプロ野球の広島カープも大好きで、観劇と映画鑑賞の感想を中心に、時々カープのことも熱く語りたいと思います。よろしくお願いします。

この日曜日、広島市内に用事があったので、ついでに市内の「名画座」とも言える「八丁座」に寄って観て来ました!ウインク



【作品紹介】

「ロブスター」「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」で注目を集めるギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモス監督が、18世紀イングランドの王室を舞台に、女王と彼女に仕える2人の女性の入り乱れる愛憎を描いた人間ドラマ。2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で審査員グランプリを受賞し、女王アンを演じたオリビア・コールマンも女優賞を受賞した。出演はコールマンのほか、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン、「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のニコラス・ホルトほか。

【あらすじ】

18世紀初頭、フランスとの戦争下にあるイングランド。女王アンの幼なじみレディ・サラは、病身で気まぐれな女王を動かし絶大な権力を握っていた。そんな中、没落した貴族の娘でサラの従妹にあたるアビゲイルが宮廷に現れ、サラの働きかけもあり、アン女王の侍女として仕えることになる。サラはアビゲイルを支配下に置くが、一方でアビゲイルは再び貴族の地位に返り咲く機会を狙っていた。戦争をめぐる政治的駆け引きが繰り広げられる中、女王のお気に入りになることでチャンスをつかもうとするアビゲイルだったが……。

【キャスト】

(以上、映画.comより)


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これ、コメディ映画?!滝汗

あんまり笑えないんだけど…


でも、「歴史物」というにはあまり歴史的事件とか現象とか出て来ないし…ショボーン


「フランスとの戦争」というのは、スペイン継承戦争のことかな?キョロキョロ


でも、戦闘のシーンとか一切出て来ないし、それを描くのがメインなのではなくて、あくまでも「アン女王」のプライベートな生活を「権力を巡って火花を散らす女の闘い!」の場として提供しただけ?!という感じで、だから何?!って感じ?チーン


正直、私としてはせっかく「アン女王」を扱うんなら、スコットランドを正式に統合しての「大ブリテン王国」の成立だとか、あるいは彼女の死後、ドイツのハノーヴァー選帝侯であったゲオルグ(母方がイングランド王の血筋)が即位することによるハノーヴァー朝が成立だとか、あるいはそこで確立するイギリスの本格的な「責任制内閣制度」とかと絡めて、歴史に翻弄された哀れな女王?!の隠された一面を描く!みたいなお話だったらいいのにな…なんて思ったんですけどね…真顔


なんか肩透かし的で、残念だったです。ショボーン



でも、確かに日本では「アン女王」と言ったって「だれそれ?!」てな感じですが、ひょっとしたら(いや、しなくても?!びっくりイギリスやヨーロッパの人にとっては、「ああ、あのアン女王ね!」って感じなのかもしれませんね!

でもって、「あの頃のイギリス宮廷にはこんなドロドロした陰謀がうごめいていたの?!ガーン」って感じで、興味深く観られるのかもしれず、だからこそヨーロッパでは受けている?!口笛

(いろんな賞をもらっているみたいだし…)


これって、例えば日本で、大河ドラマの『篤姫』なんかで、将軍家定の姿だとか当時の「大奥」のようすなんかを観て、「ああ、本当はこんなだったのかも?!」と想像しながら観て楽しむのと似ている?!


日本人にとって「徳川将軍家」が馴染み深いのと同じ感覚で、ヨーロッパの人にとってはイギリス王家やフランス王家のことが馴染み深くって、その「裏話」的なものが受けるのかもしれませんね…


まあ、一般的な日本人にとってはあまり面白くも興味深くもないような気もしますが、でも、そんな「歴史的要素」を取っ払った「女の闘い」としては、なかなか迫力あって面白かったといえば面白かったです。キョロキョロ


アン女王の「お気に入り」の座をつかもうと色々画策するアビゲイルを演じたエマ・ストーン、なかなかの小悪魔というか…もはやいっぱしの「悪女」でしたね!ニヤリ


で、最初からいかにも「悪女」っぽい、ライバルのサラを演じたレイチェル・ワイズーー

私的には、段々あまり憎めない「男前〜!」なハンサムウーマンに見えてきて、彼女を追い込むエマ・ストーンがほんとに憎たらしく思えてきて、最後の最後に大どんでん返しがあることを期待したんですけど、そこはやっぱりエマ・ストーンの勝ち?!口笛


という風に、「ドロドロでちょっとエロくてエグくてちょっぴり悲しい!?」女たちの闘いをわが身に引きつけて味わうのが、日本人としての正しい味わい方なのかな…などとも思いました。(かなり皮肉めいた書き方でスミマセン…滝汗 )


あ、ただし、私的には数々の「エロい」シーンはちっともキュンともドキッともせず、ただただ気持ち悪くて醜悪でした。


ご鑑賞にはお気をつけください!😅