いつもまにか、初夏を通り越して本当に夏みたいです。
北海道では昨日30度を記録したとか。
4月に北海道で30度を超えるのは、とても珍しいと今朝のニュースでやっていました。
ネパール地震による死者がすでに4000人以上になり、8000人を越える可能性も出てきました。
地震も火山も、表に現れた場所は国別に分かれていますが、地球上という意味では、全部つながっていると思います。
これからは、日本という枠では無く、世界的にいろいろ大きな自然災害が起こってくるかも知れません。
こんな自然の中の大きな災害に見舞われたとき、最後に残るのは世間体や常識では無く、本当にどこまで自分や周りに優しい思いがあるか。
受け入れていく心があるか。
そんなことを、自分に問うことになるかと思います。
お水を用意したり、非常食を何日分か用意したり、そこまではできますが言い換えれば、それくらいしか何もできません。
少しずつ足音を聞かせてくれて、自分の身の回りにもいつ何が起こってもいいように心の準備を促されている気がします。
先週ですが、兵庫県から、奈良県まで来て下さった職人さんがおられます。
そのたたずまいから、長年ニットの世界で凄腕を発揮してこられたんだと充分に感じられる方でした。
ホントに凄いんです。
うちの製品で言うなら、アルパカ足湯靴下・エアウール足湯靴下などを編み上げてもらっている工場の職人さんなのです。(ただいま完売中です!)
話す言葉1つ1つに自信がみなぎっていて、
「私はここまでやります!」
というスタンスをしっかり伝えてくれました。
かなり厚地のアクリルの靴下にピンポイントのライトを当てています。
そこの場所の表面温度を測る機械です。
再度、表面温度を測られました。
時間で言えば10秒ほどですが、靴下の繊維を少し揉めば温度が上がるのでした。
素材はアクリルで、シルクふぁみりぃで販売するのはムリなんですが、彼の自信作でした。
履くことで、一瞬で体感温度が変わる。
つまり、履いて動くとすぐに発熱するという意味で、面白い靴下でした。
底には滑り止めをつけてあるのですが、その具合も止めすぎず、ファジーな感覚が良かったです。
形は、どこにでもある靴下なのですが、いたるところにこだわりを詰め込んである製品でした。
サンプルを1足もらったので、また冬に履いてみたいです。
次は、絹の手袋です。
少し細いおしゃれな感じの手袋です。
細めですが、大きな手の私にも充分に対応してくれる絹手袋。
私は、欲しいなって思いました。
刺繍など無くしてもらっていいのです。
このままの感じで作ってもらってもかわいいですね。
こちらは、ウールの靴下です。
これだけで写真を撮ると、どこがいいのか、どこにこだわりがあるのか、わかりづらいのですが、足底部分を計ると18㎝しかなくて、かなり足の小さな人にも履いていただける製品なのです。
小さく作って、大きな人にも履ける靴下。
つまり、足の小さい方へ、これなら履いていただけますよ~という意味の靴下です。
そして、私みたいに大きい足の者にもわりとゆったり履けます。
高級ウールで編み上げていますが、編み方にこだわりがあるということです。
彼の言葉は
「見えんとこでこだわってますんで……!」
(見えないところで、こだわっています)
その意味がよくわかるのです。
見えるところには、みんなこだわります。
でも、見えない部分にこだわるのが、本当の職人さんかも知れません。
そして、彼が今一番力を入れている製品が「加齢臭」など匂いを取る肌着だそうです。
見た目は、何気ない普通の紳士用肌着ですが、なかなかの強者らしいです。
「加齢臭のある男性いてはりませんか!?」
と聞いてくださり、私は即座に答えさせていただきました。
「うちの夫が67歳で、夏になると一緒に車に乗ると少し匂いますねん……。
若い頃は、あんな匂いしなかったんですけども。」
「それが加齢臭ですわ。
ぼくと同じ歳やねぇ。(団塊の世代)
一回、ご主人に着てもろうてください。
洗い替えにもう1枚送りますわ!
今、この繊維に一番、力入れてますねん!」
家に帰って、夫に見せました。
肌着など、何も関心も興味も無い夫ですが、
「それはええなぁ!明日から着させてもらうわ。」
そう言って、翌日から着ています。
急に暑くなってきましたが、車の中でも大丈夫です。
こちらの繊維も実は実験をしてくれたのです。
アンモニアを垂らしての実験です。
この繊維にアンモニアを垂らすと、数秒で匂いがなくなるのでした。
「比べるために、他の生地何かないですかぁ?」
「このマーガレットの端布でいいですかぁ?」
「何でもええんですわ。他の生地やったら匂いが消えませんでぇ」
事務所に絹100%のマーガレットがあったので、そちらにもアンモニアを垂らしました。
ちなみに実は、この実験は失敗でした。
何故なら、比べる生地としてマーガレットを選んだ時点で失敗だったのです。
絹の力はやはり想像を超えていました。
マーガレットもアンモニアの匂いを瞬時に消してしまったのです!
凄腕職人さんのコットンへの吸臭加工をしのぐ勢いで匂いが消えてしまったのです!
ごめんなさい。
多分、普通にコットンのハンカチなどを比べる対象に選んでいたら加工したコットンのすごさを確認できたはず……。
そして、「この生地加工はすごいですねぇ!!」
と賞賛させていただけたはずでした。
本当にごめんなさい。
でも、うちの夫はご機嫌で吸臭コットンで作ったこの着用感もいい肌着を毎日着ております!!
コットンは、絹100%よりも丈夫で価格も安定しているので、色を少し考えて1枚でも着れる感じで作ってくれたらいいかもしれません。
凄腕職人さん、今回は本当に勉強になりました。
以上の製品以外にも、かかとがスベスベになる「シルクかかとソックス」や、ふわふわレーヨンの「ネックウォーマー兼腹巻」なども見せていただきました。
自社販売もされていますが、シルクふぁみりぃでも別仕様で作るので販売しませんか?というお気持ちだということです。
シルクふぁみりぃでは、いつも糸から作るスタンスですが、いろいろなこだわりを教えていただけました。
また、これから検討していこうと思っています。
本当にありがとうございました
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