台風の風で空気がきれいになったのか、秋だから透明感があるのか、高い空の晴天が続いている奈良です。
こんな季節には、事務所から脱出して、どこかへ行きたくなります。
山とか、高原とかをドライブして、ハーブ園でコーヒータイム！！
無理ですねぇ……。ザンネン。
数日前に、お電話がありました。
「お宅に国産の絹糸で作った製品はありますか？」
「いえ、編み上げは国内ですが、糸はほとんど中国から来ています。国産の繭でつくるものはごく限られているんですよ。たとえば、能の衣装とか、高価な製品だけです。そうですね、諏訪地方の繭で腹巻やレッグウォーマーなんかは作っていますけど……」
「それを１度送ってください」
「でも、これは特殊な製品で、腹巻はあと数枚残っているだけです。カートはもう締めているので、ＨＰからは購入できませんねん。保温というよりも、血液を活性化する感じですけど、いいのですか？」
「私、実は、化学薬品を少しでも使っている製品が駄目なんです。
気分が悪くなるのです。絹はセリシンを落とすときに、薬品を使うんです。それが駄目なんです」
それで、腹巻とウォーマーを１枚ずつ購入されました。
諏訪繭腹巻とウォーマーです。
そして今日、またお電話がありました。
「お世話になりました。まだ腹巻の在庫ありますか？すごく良かったのです。
まったく繭のままという感じですね。
繭のにおいはするけど、薬品のにおいが全然ないし、着けていて、ものすごく気持ちがいいんです」
結局、ロングロングタイプや、そのほか諏訪繭腹巻の在庫分は全部購入してくださいました。
ご両親にも送ってほしいとのことでした。
以前に、手術後リンパ液などが首の後ろに溜まるという方も、お医者に行っても治らない症状が改善したと驚かれたりしました。そのほかにも、いろいろな感謝のお言葉をいただきました。
私自身も２本おろして毎日使っています。
手放せない一品です。
私の使い方は、諏訪繭腹巻を着けて、その上から絹腹巻シングルをもう一枚着けます。
少しゆったりしすぎるので、押さえている感じです。
肩こりなど、全然違います。びっくりすることがよくあるのですよ。
腹巻の在庫が少なくなって、カートを締めてから、数週間たちました。
やっと、糸繰りができたという連絡をもらいました。
諏訪地方と、徳島の繭を２００個で１本の糸を引きます。
その個数で、糸の太さが変わるのです。
諏訪繭腹巻は２００個分の糸の太さがちょうどよく編めるのです。
これが２００デニールで、デニールの由来だと聞きました。
写真の右が１０００個の繭の太さの糸です。
左側は、１００個分の繭の太さの糸です。
こちらが２００個分の太さの繭の糸です。
２００個を一度に引いているだけで実際に
使った繭の数はすごい数だと思います！！
こんなふうに、かせで送られてきます。
これを機械にかかるように巻き変えるのが
また大変なんですよ(^-^*)
やっと、また諏訪繭腹巻を編み上げていけます。
試行錯誤を繰り返してきましたが、今度は６０㎝丈をスタンダードタイプとして作る予定です。
諏訪繭腹巻はあまりお洗濯を必要としません！
セリシンが入ったままなので、シャリ感があります。
セリシンをできるだけ残したまま使いたいので、お洗濯は軽く振り洗いで、そのあとバスタオルで水気を取って陰干しなんですよ。形は、ゆったりしていて、おなかの形になってしまいますので、入浴時にはずしたら、また手できれいに形を整えないと駄目です！！
それにしても、蚕はいい環境で暮らしているのですね。
繭の家はとっても快適だと思います。
空気は通すし、デトックスはあるし、紫外線もカットするし、至れり尽くせりですネ(^-^*)
そうそう、今日パシュミナストールのハリさんからお電話をもらいました。
今、ネパールに滞在しているそうですが、来週の半ばにはパシュミナ１００％の手織ストールを送れるそうです！！
幸い円高です♪
ヨーロッパでは５～１５万円で販売されている最高級品の間違いのないパシュミナストールを数分の１の価格で販売したいです。たのしみだなぁ～