私が会社員生活を始めた頃、定年は55歳だった。

「昔、うちの会社には43歳定年なんてシステムもあったんだよ」

と先輩のベテラン社員が言っていた。

 

いつの間にか60歳になり、65歳になり、それが当たり前の世の中になってきた。

現在、私が勤める会社には、従来、定年なんて概念がなかったが、どうもどこかで指導されたみたいで、昨年末に「70歳とする」と明文化したようだ。

それでも70過ぎて残ってる人は何人もいる。

 

私もいつ辞めてもいいのだが、なかなか辞めさせてくれないので細々と働いてる。冬場は会社としても仕事量が減るので、12月22日以降、全く働いてないが。

 

公的年金が今年から支給されるので、普通にもらう。前倒しとか後倒しとか、そんなことは何も考えない。普通にルールに従うだけ。

 

世の中の多くの人は「損得勘定」が大好きなので、どうやったら有利になるのか、いろいろ知恵を働かせているのでしょう。

 

私はそういうことは一切考えない。なるようにしかならない。無駄なことは考えない。小さな事にはこだわらない。

 

今回のように、いつ大地震とか来るか分からない。明日どうなるか、いつ死ぬか、そんなこと誰も分からない。今日、明日死んでもいいように、今を楽しく生きる。

 

坂田利夫も篠山紀信も、80過ぎたら老衰で死んでしまった。私の父も同じ。

90、100まで生きようなんて、そこまでお金を残そうなんて、これっぽっちも考えない。計算してもしょうがない。

 

 

 

私は45歳には子育てが終わっている。今はそのくらいから子育てが始まる人もいるのでしょう。私の考えなんて、どこの誰にも受け入れられない。そんなことは知っている。ただの変わり者。

 

そういえば父が死んだ時に、母が株を3つくれた。いらない、というのに「証券口座を教えろ」と言うから教えたら、そのうちホンダ、コマツ、マキタの3銘柄が移管されてた。大体600万円分くらい。

 

弟は株なんかやらないので、何がどのくらい渡ったのか、聞いたこともない。母と弟家族は同じマンションの3階と5階に住んでるので、そのマンション名義は弟に替えてるとは言っていたが。

 

それはともかく、私が死んだ時、株が(今の)70銘柄もあったら収拾がつかない、というかみっともないので、出来れば10銘柄くらいに減らしておきたい、なんてどーでもいいことを考えている。

 

それが結局、国の秘かな指針として、NISA口座では高配当の優良大型株を買っておきなさい、ってことなのかも知れない。新しいお客さんは皆、マイナンバーを登録させられてガラス張り。制度設計がうまくできてる。役人は頭がいい。

相続税はごまかしようがない。