映画 母性 公式HP
(監督)廣木隆一
(出演)戸田恵梨香 永野芽郁 三浦誠己 中村ゆり 山下リオ 高畑淳子 大地真央
ある日、女子高生の遺体が発見される。事故や自殺か、あるいは他殺なのか、その真相は不明。
悲劇に至るまでの過程が母・ルミ子（戸田）と娘・清佳（永野）それぞれの視点で明らかになっていくものの、二人の証言は同じ出来事を回想しているにもかかわらず食い違い、母と娘の複雑な関係が浮き彫りになる。
ベストセラー作家・湊かなえさんの同名小説を映画化。
冒頭から仕掛けがあり、予告だけ見て原作を読んでいない私はあれ？っと戸惑いました。
「愛能う限り娘を大切に育ててきました」と生気を失った様な母の言葉から凄まじい展開。
娘を愛せない母と母に愛されたい娘。
ルミ子は実母（大地）に依存していて母に愛されたい、母の期待に答えたい一心で生きてきていた。
大地さん演じる母がまあ理想の母、上品だし優しいし、完璧すぎて怖い部分もあります。
ルミ子は自分の子供に母からの教えを繋げますが、これも母への愛情からで娘に対しての愛情は感じられず見ていて恐怖を感じるのです。
夫（三浦）の実家に住むことになり、義母（高畑）からのいじめにあってても耐え続ける。それを娘にも無理強いさせていきます。
そんな母娘の間で起こった事件、食い違う証言に惑わされ、
どこまでも交わらない気持ちに悲しみを感じます。
戸田恵梨香さんの悲しい怪演、永野芽郁さんの苦悩の怪演、とても良かったです。
母性の呪縛にとらわれた母娘の真実にゾワゾワしました。
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