映画 あちらにいる鬼 公式HP
(監督)廣木隆一
(出演)寺島しのぶ 豊川悦司 広末涼子 高良健吾 村上淳 蓮佛美沙子 佐野岳 宇野祥平 丘みつ子
人気作家・長内みはる(寺島)は、講演旅行で知り合った作家・白木篤郎(豊川)と男女の仲になる。一方、白木の妻・笙子(広末)は夫の奔放な女性関係に気付きながらも、夫婦として穏やかな生活を続けていた。しかしみはるにとって、篤郎との関係は「書くこと」を通じてつながる、かけがえのないものとなっていく。
直木賞作家・井上荒野さんが自身の父である作家・井上光晴さんと母、そして瀬戸内寂聴さんをモデルに創作した小説を映画化。
不倫は褒められたものではないが恋愛は様々な形があるのだなあと思います。
中々理解出来ない三人の関係、大概は女同士憎しみ合ったりするものだけど、ここでは見た感じはそうではないのです。
嫉妬とか憎悪とか全くないとは思わないけれど、
無慈悲なものをあちらに置いてしか成り立たない関係なんだろうなあ。
笙子さんが夫の浮気相手の事を「同志みたいな」って言ってて、
みたいって断言しない所が良かったです。
実は奥様も小説を書く人(世に出す時は夫の名で)だったので、みはるとは「書くこと」で通じていたってことなのかもね。
寺島しのぶさん情熱的。剃髪したのは驚き。
豊川悦司さん、どうしようもなくてイラつくんです。流石です。で色っぽくてズルいです。
広末さん良かったな。強いのか?弱いのか?多面的で深くて美しかった。
不思議で特別な大人な映画でした。
ラスト 寺島さんの表情と浜田真理子さんのテーマソングで好きなある映画がオーバーラップしました。