青くて痛くて脆い | Charming Voice

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(原作)住野よる (監督)狩山俊輔

(出演)吉沢亮 杉咲花 岡山天音 松本穂香 清水尋也 森七菜 光石研 柄本佑

 

大学生の田端楓(吉沢)は人との付き合いが下手で、秋好寿乃(杉咲)は無遠慮な発言で周りから浮いていた。ひとりぼっち同士の大学生2人は「世界を変える」という大それた目標を掲げる秘密結社サークル「モアイ」を立ち上げるが、秋好は「この世界」から忽然と姿を消す。そして「モアイ」は、当初の理想とはかけ離れた、コネ作りや企業への媚売りを目的とした意識高い系の就活サークルへ成り下がってしまう。取り残された田端の怒りや憎しみが暴走、秋好が叶えたかった夢を取り戻すため、親友や後輩と手を組んで「モアイ奪還計画」を企てる。

 

 

タイトルから切ない恋の映画なのかなと思いきや!
闇と光が交差する心理サスペンスで面白かった。

最初は秋好の為に、また自分の夢の為に、いかがわしいこのサークルを壊す様が痛快というか、どんどんやれーって感じで観ていたのですが・・・

途中で、何で?ってなり、そこから思い込みって凄いな、空しいな、悲しみが・・・

田端は人と距離を置き、意見にも反論せず生きてきたのだけど、志を一緒に貫く人が出来てもそうしていったから。秋好はずっと楓に気持ちを聞いてくれていたのに・・・

楓と秋好が感情をぶつけ合うシーン、心震えます。しかも秋好が楓に「気持ち悪い!」って。

かなり傷つく。

ここの吉沢さんと花ちゃんが凄く良かったです。
 

人はずっと青くて痛くて脆い存在なのかも。

特に若い頃は繊細に浮き彫りになってきます。
理想を持ち、正義感も持ち、分かり合える人と繋がり、そうして生きていくものなのでしょう。

柄本佑さん演じる「モアイ」の活動を助ける脇坂の言葉がずっしりと胸にこたえます。

人はその時々で付き合う人を変化していくものなんじゃないか、利用するというか そういうニュアンスの言葉でした。

分かるだけに痛いです。

正義感、悩みます。どこまで出せば? 留まる所はどこか?

この映画も楓の暴走で後半大変な事態になりますから。

今はコロナ禍で、日々悩んでいます。感染予防をしない人の事とかね。

 

ラスト 楓の勇気が秋好に伝わるといいな。伝わってほしいな。