世田谷シルク『工場』終演しました。
ご来場いただいた方々、ありがとうございました。とても好評でした。
この脚本は2015年に書き始めて、2016年に一度リーディングを行いました。
その時のメンバーや他で知り合った人たちとこの度初演として上演したわけですが、
この期間の俳優たちの変化を考えながら、作品を作りました。

私が舞台で一番うれしい瞬間は、俳優がお客さんに褒められたこと話してくれるときです。
身近な人を作品を通して幸せにできることに、自分はやりがいを感じています。
だから今回もそういった機会に恵まれて、シンプルにうれしかった。
本当だったら、見に来てくれたお客さんが喜ぶ顔って言ったほうがいいんでしょうが、目の前の知っている人が喜んでくれるとダイレクトに反応が伝わるので、大きな実感を残します。
だからそういったことに喜びはつきませんでした。

また作家も俳優も、努力した人が努力しただけ、評価が返ってくるっていうことはないし、いくら脚本と向き合っても結果見向きもされないときはありますが、がむしゃらだった記憶は、次の挑戦につながっていくと信じているので、結果誰も何も無駄なことはなかったと思います。

あとは演出家として俳優の演技の再現性や機微、引き出し、不得意な演技への対応、繰り返し行う稽古の意義、コンテクスト、作品への取り組み方については結構大きく考えました。

またルーツの異なりもかなり広くて、今後はそのあたり摩擦を少なくしたいと感じました。

多くの関係者の方々、本当にお世話になりました。

この戯曲は、また気持ちを新たにどこかで上演しようと思います。

ありがとうございました。



次は8月25日(日)、27日(月)にシルクオーディション、
9月7日(土)-8日(日)山の手事情社の越谷企画「きりぎりす」です。
こちらは限定30席ですよ、こうご期待。