森の精 もしくは魔物 | 幻想奇行

幻想奇行

時計*蛇*守宮*Belgian Beer etc... 

少しねむってしまったようだ


地面がしめっている


ここはどこだろう?


地面が少ししめっている


とても大きな木の陰で眠っていたらしい


木々のざわめきと奇妙な鳥の鳴き声だけが聴こえてくる


「どなた?」


一瞬からだがかたくなる


声の主は僕の背後から低く響いてきた


「どなた?」


瞬時に冷たいものが背筋を走る  


ものすごい速さで全身をひねる


声はもたれかかっていた巨木の洞から聴こえているらしい


おそるおそる洞のなかを覗き込む


暗黒と形容するにふさわしい漆黒のビロードのような闇がつづく


洞の奥からゆっくりと泥のような異形のものがうかびあがってき、そのあまりの禍禍しさに腰をぬかす


「心配せずともよい。私は200年後の君だ」


僕は再び昏倒した